そしておそらく年内ラストの投稿。
間に合えばあと1話投稿したいなぁ……(願望)
今回は1箇所だけ所謂台本形式をとりました。
どちらが喋っているのかわかるようにです。
ー雄二sideー
FクラスとAクラスの5対5の勝負。
第1戦、俺の幼馴染でAクラス代表であるはずの霧島翔子が出てきた。
翔子には俺が当たることになっていたので、代表の俺が出る。
俺が指定したフィールドで勝負して、計画通りに俺の勝ちに終わった。
計画通り。
そう、計画通りのはずなんだ。
翔子の所属欄に、『代表』の2文字が無いことを除いては……
ー雄二side outー
ー明久sideー
まずは1勝、それも霧島さんから取った1勝ということで、Fクラスは盛り上がり、この勢いに乗って勝ちにいきたいと思っている中、勝った本人の雄二だけはどこか浮かない様子だった。
おそらく、霧島さんが代表じゃないことに気付いたのだろう。
僕もさっき知ったし。
となると、やっぱりアイツが代表なのかな……勉強に関しては化け物だし。
「それでは両クラス、2人目を」
「アタシが行くよっ!」
高橋先生の声に促されて出てきたのは、秀吉にそっくりな女子生徒。木下優子さんだ。
僕達Fクラスからは誰を出すのか、雄二に視線を向けると、僕に気付いたのか自分の頬を軽く叩いて意識を切り替えた。
誰が代表なのか考えていたみたいだ。
雄二は相手を確認すると、直ぐに誰を出すのか答えた。
「秀吉、頼む」
「うむ!」
雄二の指示で秀吉が出る。
秀吉を見た木下さんは笑っているはずなのに、どこか恐怖を覚える笑みを浮かべた。
「ねぇ秀吉」
「なんじゃ?」
「Cクラスの小山さんって知ってる?」
Cクラスの小山さん……綺麗だよね。正直僕の好みの女の子だ。
だけど、根本君と付き合ってるんだよね……はぁ……
「ふぅん……まぁいいや。ちょっとこっち来て」
そう言って木下さんは秀吉の腕を取って廊下に連れて行った。
[どうしてアタシが、Cクラスの人達を豚呼ばわりしたことになってるのよ!]
[それはワシなりに姉上の性格を……ってちがっ、関節はそっちには曲がらな……っ!!]
不穏な言葉と、ボキッという嫌な音の数秒後、木下さんだけが教室に戻ってきた。
「秀吉は体調が悪いって保健室に行ったわ」
そう笑顔で言った木下さん。
綺麗なんだけど、どこか恐怖を感じさせるその笑顔に、誰も文句は言えなかった。
「…………仕方ない。島田頼む」
「えっ、ウチ!?」
代わりに出ることになったのは、ポニーテールと絶壁と言って差し支えないぺったんこが特徴の美波。性格は強気……というかガサツ?
「…………今すっごくアキを殴りたくなったわ」
……一部の単語に対して異常な反応を見せるのも特徴だ。美波がこちらにやってこようとするが、雄二がそれを止める。
「時間がないから止めろ。今は試召戦争優先だ」
「…………」
納得いかないといった様子で前にいく美波。
ゆっくりと雄二に近づく。
「雄二、なんで美波に行かせたの?」
「近くにいたからだ。この後出てもらう予定のムッツリーニ、姫路、お前のうち誰かが代表とぶつかる。向こうはまだ学年次席……いや、三席のはずの久保がいるから、ここは捨ててでも戦力を温存すべきだと判断しただけだ」
…………?なんで捨てるの?こっちの最高戦力は表向きは姫路さんだ。
仮定の話だけど、これで2勝として残る3戦のうち1戦は勝たないといけないから、むしろここでムッツリーニか僕を行かせて勝ちを取りに行けばいいのに……あ、でもムッツリーニのときに向こうに科目を選択されたらダメなのか。じゃあ僕がいけば……あ、でもアイツが出てくるから、これが正解なのかな?
「勝者Aクラス」
考え事している間に美波が負けたらしい。
「負けた……」
「気にするな。勝つだなんて微塵も思っちゃいない」
肩を落として帰ってくる美波に見向きもせず、言葉だけかける雄二。
「っ!なら、アキでも良かったじゃない!」
「お前は良くて数学がBクラス程度だ。明久は点数差をものともしない操作技術がある。明久かお前かなら、お前を捨てるのが道理だ」
「〜〜〜〜っ!!」
美波は怒りで顔を真っ赤にして僕を見る。僕、何もしてないんだけどなぁ……
「3人目の方、前へ」
高橋先生が次の勝負へと進める。
次は誰が出るんだろう……?
ー明久side outー
ー???sideー
「勝ってきたわよ」
「お疲れ様です」
Aクラスの奥で待機していると、木下さんが帰ってきました。最初から翔子さんを送って流れを掴もうとしましたが、フィールドを限定されて、僅かな差で敗北。流れを向こうに持っていかれましたが、木下さんが勝ってくれたおかげで、いーぶんになりました。
「じゃあ、ご褒美頂戴!」
「ご褒美!?」
そ、そんなこと言ってもないし、聞いてもないです!い、いったい何をさせようというんでしょう!?え、えっちぃのはダメですよ!ボクのお菓子もあげません!
「抱っこさせて!」
「だっ……!?」
肉体的接触を要求されました!で、でもそんなにえっちぃのじゃないですし、木下さんなら……い、いやダメです!
「……だ、ダメです!」
「間があったわね」
「……それにちょっと詰まった」
木下さんと近くにいた翔子さんに突っ込まれました。
そ、それでもダメなものはダメなんれす!か、噛んでないです!噛んでないですよーう!
「……まぁいいわ。じゃあハグさせて」
は、ハグですか……それなら……って同じです!さっきのと言い方が違うだけで実質同じもの要求されてます!
「ダメです!ダメなものはダメです!」
「3人目の方、前へ」
無限ループになりそうな空気を、高橋先生が壊してくれました。えっとえっと、次は……
ー???side outー
次はムッツリーニが鼻血で瀕死になる話です。