ウォータイムが始まった。
各小隊が、意気込んでいる。
イーストエンドブリッジは、古臭い橋。バイオレットデビルはいない。
そして、新兵器が投入された。
さぁ、ジェノックの力、見せてやればいいわ。
・・・ジンさん、今頃、ウォータイムを見ているのかな・・・?
敵を引きつけつつ、第四小隊撤退。
そして、3小隊が一斉に、攻撃に移る。アラタが、先陣を切る。
―――すごいよ、ドットフェイサー。
スピードも速いし、攻撃力もすごい。さすが新型機。
バル・スパロスもオーヴェインも、全部すごい・・・!
私まで、ドキドキしてきた。
第二小隊が占領、第三小隊は護衛に着く。
第一小隊は、残りの敵を排除。
―――この前の連携のでき無さが、まるでウソみたいに、第一小隊の連携はよかった。
マルチギミックサックも使いこなせていたし、次々にブレイクオーバー。
敵は次々倒れて行って、拠点も占領完了。
イーストエンドブリッジは、ジェノックのものとなった。
「ジェノックの新しい戦力・・・新しい戦士・・・これなら・・・」
先生が、横で呟く。本当にその通り。
―――第一小隊は、何か持っている。絶対に・・・。
「ミッション完了、お疲れ様ッ」
コントロールポットルームから出てきた皆に、呼びかける。
思わず皆も、笑顔になってる。
ミッション成功は、やっぱりうれしいしね。
しかし、本当に・・・
「第一小隊、さすがだよ」
帰り道、第一小隊とともに帰りながら、私は興奮気味に告げた。
「だろ?」
アラタが、自慢げに言う。本当に、すごかったよ。
「本当さすが!これからもがんばってね♪」
そして、私は機嫌が本当によかった。嬉しかった。
「あ!帰りに、スワローのパフェ、おごるよ!」
すると、アラタとサクヤはあからさまに、ハルキとヒカルはポーカーフェイスを保ちつつ、喜んでくれた。
「マジで!?やったぁ!超腹減ってた!」
「僕もだよ!」
2人は、坂を勢いよくくだった。その後ろ姿を、3人で呆れながら見ていたけど・・・
―――2人とも、表情は柔らかかった。それに、仲良くなれたみたい。
スワローに、行こうとした時だった。
「ミク」
後ろから呼ばれて、振り返ると・・・
「法条ムラク!」
ハルキが叫んだ。―――ムラクだ。
「何?パフェ食べたいの?」
「そんなんじゃない」
ムラクの顔は、結構思いつめたような顔をしていた。ただ事じゃないかも・・・。
「2人とも、すぐに行くから、先行ってて!」
2人の返事も聞かずに、私はムラクの後をついて行った。
「何の話?」
「焦らせるな」
ムラクの顔は、なんかもっと険しくなってた。
「早くしてよ、アラタとヒカルとハルキとサクヤ、待たせてるから!」
するとムラクは、唐突に告げた。
「大空ミク、俺と付き合え」
「どこへ?」
「違う。付き合えというのはだな・・・」
わかってる。ムラクが言いたいことくらい。
でも、唐突過ぎる・・・。
「好きだ」
―――やば、はっきり言われた・・・。
「ごめん、私、好きな人いるから」
丁寧ではなかったかもしれないけど、ちゃんと断った。
ムラクは、やっぱり無表情のまま。
「好きな人とは?」
「言えない」
そういうと、ムラクは立ち去った。
「私、ムラクはいいライバルだと思ってるよ!」
私はムラクの背中に呼び掛けて、皆の待つスワローへと走った。
―――私の、好きな人は・・・
「ッ!なんで、あんなこと言っちゃったんだろ・・・?」
・・・ないしょ。