「あー・・・暇だぁ・・・玲奈さん、まだかなぁ・・・」
うん、本当に暇。
玲奈さん―――美都先生も、まだ帰ってこない。
LBXも相手がいない。
・・・暇だぁ。
「どーしよー・・・ユノに言って、泊らせてもらおうかな」
CCMの時間を見れば、まだ6時すぎ。
全然大丈夫。
「思い立ったが吉日!」
私はそんなことを言いながら、荷物をまとめる。
帰りは山の上だからきついけど、行きは走った方が早い。
バスも待たずに行けるし。
「よしっ!いっけぇ!」
こういう私、テンション高い、笑。
風が気持ちいね、うん。
「トーメさーん」
入り口で呼ぶけど、出てこない。うーん、居ないのかな?
「ま、女子だしいっか」
許可ないけど、ユノの部屋いこ。
女子は、1人部屋だし。
廊下を歩いて、ユノの部屋発見。
ドアを鳴らすと、ユノ登場。
「はーい・・・って、ミク!」
「暇だった」
「急だなぁ、生徒会長」
「ごめんごめん、副委員長」
ま、そんなやり取りしながら、ずかずかと私は部屋に入るけど。
しばらくユノと話してると、甲高い声が聞こえた。
「男子よ!男子がいるわーっ!」
「えぇ!?」
ユノと2人、窓からのぞくと・・・
「あ・・・」
「バカ・・・」
―――困り果てているアラタだった。
「ミク、どうする?」
「会長権限」
「うっわ、さすが」笑
ユノの部屋から出て、アラタを入口へと誘導。
「いやー、助かったぜ!さすがミク!会長!」
「はいはい、わかったから」
ため息しか出てこない。
「で、何したかったの?まさか、ノゾk―――」
「違うって!信じてよ!」
アラタ、いつになく必死。
面白いなぁ、フフフ。
「アラタ、アラタ」
「なんだよ?」
怪訝な顔の新たに、私はニヤニヤしながら告げた。
「ばれないようにするのが、醍醐味じゃない?」
「・・・はぁ?」
本当、面白いなぁ。
そのあと、アラタとともに男子寮の多目的ルームへ行った。サクヤがいた。
「サクヤ、アラタはLBXの相手がほしかったらしい」
簡潔に伝えると、サクヤはため息をつく。同じ反応、笑。
「言ってくれればよかったのに」
「え?サクヤやるの?」
アラタのあほ面、面白い。・・・私って、時々Sだね。
「やるさ。操作する時の感覚を知らないと、出来ないからね」
アラタは、目を見開いたまんま。
「プレイヤーから、メカニックに転向した人もいるよ。5組で言ったら、リンコとかがそう」
私が付け足すと、さらに目を見開く。
「才能が認められてね、メカニックに転向したの。普通は、テクノロジーコンテストで優勝しないといけないんだけど」
「テクノロジーコンテスト?」
アラタは不審な顔。知らないんだろうか?サクヤが説明する。
「メカニックの技術を競う大会だよ。ちなみに僕は、優勝4回」
サクヤも、優秀なメカニックなんだよ。
―――そして、2人の試合が始まった。