5人を連れてきたのは・・・
「ここって・・・港、だよね?」
「うん。今から、トキオシティに行こうと思って」
私のその発言に5人は、またまた仰天。
「い、今からか?っていうか、どこ?」
「行けば分かる。今から行って、明日帰るの。先生には許可取ったから、明日は3時限目からの参加」
そう言いながら、私は船に乗る。
その後ろに、皆も付いてくる。
「んーっ、久々ぁ!」
船から降りれば、あのミゼル事件のあったトキオシティ。
そのとある体育館に入ると・・・
「やぁ、待ってたよ」
「久しぶり!元気だった、ミク?」
「たくさん集めといたよ」
―――そこにいたのは、お兄ちゃん、バンさん、ランちゃん、アミちゃん、カズさん、アスカちゃん。
かつて一緒に戦った、仲間で尊敬できる人たち。
「こんな時間からごめんねー」
謝ると、皆は首を振る。
「ミクの頼みだからね、断らないわよ!」
「あぁ!その制服、かわいいな!」
その優しさに、何度も救われたなぁ・・・。
皆に一通り説明すると、ヒカルの目の色が変わる。
そういえば、ヒカルは・・・。
「お、お会いできて、こ、光栄です!」
・・・ねぇ、いつものクールキャラ、どこ行ったの?笑
バンさんとか、さすが、普通に受け流してる。
でも、可愛がってるかんじもある。
・・・さすがだね、笑。
「あのね、皆をここに連れてきて、お兄ちゃん達に来てもらった理由はね、フォーメーションアタックの練習のため!」
『え・・・?』
神威大門、ハモりました、笑。
「皆、私たちのフォーメーションアタック、受けてみてよ」
いたずらっ子みたいに笑って、奥の部屋を指差す。皆で一斉に、そっちへ行くと・・・
「う、うそ!」
「すごい・・・!」
「でしょ?」
ランちゃんが自慢するのは、コントロールポットルーム。
そりゃあ、学校のには劣るけど、結構なもの。
あ、でもその前に・・・
「お兄ちゃんたち、スタンバイオッケー?」
「うん。皆の準備、よろしく」
「了解っ!ついてきて!」
5人を連れてきたのは、別の部屋。そこにあったのは・・・
「ここも・・・えぇ!?」
「すごいでしょ?がんばったんだから」
この部屋にあるのは、セカンド―ワールドみたいなところ。
私やお兄ちゃん達のLBXは、配置済み。
5人のLBXを、私たちの対角線上へ置いて、再びコントロールポットルームへ。
そして、コントロールポットに乗り込んで、気分的に言ってみる。
「定刻となりました。これより、セカンドワールドを起動します。・・・5、4、3、2、1、ウォータイム開始!」
その言葉とともに、一斉にLBXが動き出す。
「お兄ちゃん、ランちゃん、バンさん、フォーメーションアタック、オッケーですか?」
「もちろんだよ!任せて!」
「じゃあ、行きますよ・・・フォーメーションアタック!」
私の声により、3人のフォーメーションアタックが始まる。
“シャイニングトライアングル”
―――3人の、とても強力なフォーメーションアタック。何より強くて、美しい。
「さぁ、第一小隊!3人の攻撃、受けてみて!」
―――しかしまぁ、よけきれるわけもなく、普通にお兄ちゃん達の勝利。
でも、ここで終わる皆じゃないよね?
「もう終わり?」
尋ねると、アラタの元気でやる気に満ちた声が、耳元に聞こえた。
「了解、そうこなきゃ!じゃあ、お兄ちゃんたち、よろしく!」
「うん!」
そのあとも、第一小隊の特訓は続いた。
傍らでは、アミちゃんたちにユノやサクヤも特訓してもらってた。
この調子なら、きっと・・・。
特訓は9時くらいで切って、実家に帰った。
5人くらいどうってことない、ってお母さんが言ってたし。
「ただいま、お母さん」
「久しぶり、お母さん」
似た挨拶をする私たち。部屋の奥からやってきたのは、紫色のタートルネックに、真っ白のフレアスカートをはいた女性―――お母さんだ。
「ミク、それに皆も、待っていたわ」
「今日はお世話になるね」
―――久々の家です。