A smile of a goddess   作:御沢

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今日の夕ご飯は、シチューだった。

 

シチューは、お母さんの得意料理。

 

お母さんのシチューは、本当においしいんだから!

 

「いっただきます!」

 

「いただきます・・・」

 

「いただきます」

 

いろいろな“いただきます”を聞きながら、シチューを食べる。

 

 

懐かしいなぁ・・・

 

ずっと、食べてなかったし。

 

久々に食べると、とても美味しいんだね、これが。

 

 

「ミク、それにアラタくん、ヒカルくん、ハルキくん、サクヤくん、ユノさん、ようこそ我が家へ」

 

「ようこそ」

 

お兄ちゃんとお母さんが、皆を歓迎する。

 

「ありがとうございます」

 

ヒカルは、緊張で食べるどころじゃないみたい、笑。

 

「ヒカル、後で写真見せてあげる」

 

「写真?」

 

「そ。ミゼルとか」

 

「当然だ」

 

―――やっぱり、LBXが好きなんだね、笑。

 

 

ご飯を食べ終わって、お風呂に入って、ヒカルとハルキと私は、アルバムを見る。

 

他の3人は、お兄ちゃんとトランプ中。

 

「みてみて、これ」

 

分厚いアルバムを手渡す。

 

2人はアルバムを見て、目を輝かせる。

 

―――そこに映るのは、14歳、13歳、10歳など、4年くらい前の私たち。

 

しかも、戦い真っ最中。

 

「す、すごい・・・新聞で見た人ばっかり・・・」

 

「本当だ・・・」

 

「ま、A国も関係してたしねー」

 

 

そのあとも、いろいろ写真やエピソードを話した。

 

「本当、すごかったな・・・」

 

「あぁ」

 

2人の驚く顔、かわいい、笑。

 

でも、ヒカルの髪をおろしたのは新鮮・・・。

 

ヒカルもハルキも、髪からいいにおい・・・女子みたい。

 

なんか、変態みたい、笑。

 

でも、ふろ上がりとか、一緒にいることないからなぁ・・・。

 

 

「もう11時よー」

 

遠くから、お母さんの声がした。

 

階段から音がする。きっと、3人がやってきたんだろう。

 

「ミクー、俺たちどこで寝ればいいー?」

 

「えーっとねー、お兄ちゃんの部屋ー」

 

・・・とは言ったものの、お兄ちゃんの部屋、あんまり入れないな・・・。

 

お母さんの部屋?うーん、ユノにはそこに寝てもらおうかなぁ?

 

アラタとサクヤはお兄ちゃんで、じゃあハルキとヒカルは・・・ここ?

 

別にいっか。

 

「ユノは、お母さんの部屋行ってー。お兄ちゃんとお母さんの部屋、つながってるから、3人は同じ部屋ー」

 

『りょーかい!』

 

3人の声が、徐々に遠ざかる。

 

「ミク、俺たちは?」

 

「ここでいい?他にないし」

 

すると2人は、顔を赤らめる。そして、顔面を床にぶつけちゃった。

 

「だ、大丈夫・・・?」

 

『あぁ・・・』

 

本当に、どうしたんだろう・・・?

 

 

さて、私の部屋、問題は誰がベットかって話。

 

ヒカルとかハルキを、布団に寝かせるのも悪いしなぁ・・・

 

でも、2人が同じベット・・・狭いよね・・・うーん・・・。

 

「ミク、俺は布団でいい」

 

「俺もだ」

 

「ハルキ・・・ヒカル・・・ありがとう。じゃあ、ごめんね」

 

結局私がベットかぁ・・・。

 

悪いことしちゃったなぁ・・・。

 

 

そのまま眠りについて、翌日の朝一で家を出る。

 

「ありがとう、皆にもよろしくね」

 

「わかった。元気でね」

 

お母さんとお兄ちゃんに見送られ、私たちは港へと向かった。

 

 

「ミク」

 

「ん?なに、アラタ?」

 

アラタは、笑顔で言う。

 

「ありがとな!」

 

・・・なんか、役に立てたみたいで良かった、笑。

 

「がんばってね!」

 

私まで、自信にあふれるよ。

 

 

 

 

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