A smile of a goddess   作:御沢

25 / 95
24

―――これは、私の家の近くにあるLBX塚にまつわる怪談・・・

 

ペリカン荘の男子が、また見たらしい。

 

―――幽霊を。

 

 

「・・・って、なんなのよ、その話ぃ」

 

「本当だってっ!ミク、信じてよぉ!」

 

ある日の休憩時間、リンコがやってきて、切羽詰まったような顔をしてきた。

 

そして話したのは、まさかの怪談。

 

4年前のミゼル以降、なんか怪談とか怖くなくなったんだよね。

 

「はいはい、わかったから。次、数学だよー?」

 

話を無理やり切り上げて、席に戻る。

 

 

授業中、横を見てみると、サクヤがクレジットの計算中。

 

メカニックって、本当に大変そう・・・。

 

「サクヤ」

 

「ん?何、ミク」

 

「大丈夫?何か出来ることがあったら言ってね」

 

「ありがとう」

 

そう言い残して、授業に戻る。

 

 

「ミク!話を聞いてよ!」

 

「私からも!」

 

昼食時間、リンコに加え、ノゾミまでやってきた。

 

しょうがないから、聞いてあげることにしよう。

 

その時、壁の向こうにブンタ。

 

あれって、ロシウスの子、だよね?

 

何してんだろ・・・?

 

リンコも気づいたらしくって、リンコはブンタの後をつけて行っちゃった。

 

「行っちゃったね」

 

「うん」

 

私とノゾミは茫然。

 

・・・ま、良いかと思って、ご飯を買う。

 

 

その日の放課後、ユノが私のとこにやってきた。

 

「なんか、アラタ達が変なのよ」

 

「変・・・って?」

 

「なんか、隠してるみたいで」

 

「ふーん・・・気にしなくていいんじゃない?」

 

私はそういうと、ブリーフィングルームへ。私に休みなんてないからね、笑。

 

 

ウォータイムが終わって、家へ帰る。

 

すっかり遅くなっちゃったなぁ・・・CCMを見てみたら、もう9時過ぎ。

 

会長の仕事、最近さぼってたからなぁ・・・。

 

「先生、先帰っちゃったし・・・バスもないし・・・」

 

このド田舎、バスも7時過ぎで終わり。

 

それ以上遅かったら、走って帰るしかない。

 

そんな帰り道、スワン荘、ダック荘、ペリカン荘など、荘の前を通って行っていると、前に見覚えのある影発見。

 

「あの子たち・・・なんでこんな時間に・・・?」

 

 

ゆっくりと近づいて、声をかける。

 

「アラタ、ユノ、サクヤ、リンコ、ブンタ。何してるの?」

 

一気にびくつく5人。こっちも、ビクッってなったじゃん、汗。

 

「ミク!み、ミクこそなんでこんな時間に・・・?」

 

「仕事が残ってたんだ。で、なんでここにいるの?副委員長も含めてっ!」

 

ユノとか、悪びれた様子もない。

 

「私は保護者よ」

 

ま、言い分も分かんなくもない、笑。

 

 

―――話を聞くと、LBX塚にいって、部品をもらいたいらしい。

 

確かに、月にあれだけのシルバークレジットじゃ、足りないよね・・・。

 

「了解!私が一任して、責任取るから、行ってよし!ただし、私も行くけどね」

 

皆がうなずいて、LBX塚までの冒険が始まった。

 

 

LBX塚、確かに不気味。

 

でも、亡霊なんていないじゃん。

 

「早く部品とってー!まってね、今カギあけるから」

 

鞄からカギを探していると、怪しい声が・・・

 

後ろで4人がびくついている。私は警戒態勢。ユノは、戦闘態勢、笑。

 

ユノが塀を乗り越えて入っちゃった。

 

「鞄からカギ探して入って!」

 

そう言い残して、私も壁を超えると、そこにいたのは―――

 

 

―――怪しい人だった。でも、すぐ分かった。

 

「何してるんですか、教官」

 

「ミク、こんな時間まで仕事か?」

 

「えぇ、まぁ。それで、なんで猿田教官はここに?」

 

―――この怪しい人、猿田教官だった、笑。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。