皆の理由を一通り話すと、教官も納得。
そして、部品を取る許可を出してくれた。
でも・・・
「このわしと勝負して、勝てたらな!」
・・・やっぱりそう来たかぁ。
めんどくさいよなぁ・・・。まぁ、強いんだけど。
「あ、ただしアラタとユノだ!ミクは・・・強すぎる・・・」
・・・ここでは、ちょっとギャフン、となった、苦笑。
アラタとユノの戦い方は、結構見事だった。
でも、やっぱ教官も強い。
LBX専門校の教官だもん。
強くないわけがない。
「さすがだね、2人の動きを見きってる」
バトルを見ながら、つぶやく。
でも、2人のコンビネーションだって負けてない。
ユノの奇策で、何とか勝てた2人。
皆は、部品を好きなだけ取っていくと、ダック荘へと帰って行った。
「ミク」
帰ろうとした時、教官に呼び止められた。
「なんですか?」
教官は、ちょっと悲しそうな顔。
「ハルキは」
・・・
「ハルキは、元気か?」
・・・教官が言おうとしているのは、わかっている。
―――ハルキのメンタルのことだと思う。
ハルキは、仲間をLOSTさせてしまった。
あの戦いの直後、ハルキはその場に倒れた。
そのままサクヤとともに、先生の家へと運んだ。
それから数日、ハルキは落ちこむばかりだった。
あいている前の2つの席―――
―――余計に切なかった。
やっと仲間が入った、とおもったらぁ・・・
いうこと聞いてくれないし!
無駄にプライド高いし!
喧嘩ばっかだし!
本当、ハルキは苦労人だよね、笑。
でも、今は・・・
「すごく元気です。今から行こうかと思って」
にこっと笑って言ってみる。
教官も笑う。
「そうか。しかしだな、今日はもう遅い。明日にしろ」
「はーい」
カバンを肩にかけながら、そういう。
家に帰ると、先生が待っていた。
律儀に料理も食べずに・・・
それなのに、温かい料理があって・・・先生って、お母さんみたいだね、笑。
「ありがとうございます」
「いいのよ。さ、食べてしまいましょう」
「はい」
一緒に食べるご飯って、やっぱり美味しい。
翌日。
朝からLBX塚のLBXが、本社へと送り届けられる。
昨日の6人で、見送りにやってきた。
―――何度も来たことあるけど、やっぱり切ない。
「きっとまた、役に立つよね」
「あぁ!」
「そうね」
遠ざかる船を、私たちはずっと見つめていた。
―――それと同時に、客船もやってきた。
そこから降りてきた顔―――
あでやかな黒髪に、ピンク色のたれ目の瞳、はっきり言えば、出るところは出てないけど、とってもかわいくて、大和撫子って感じの少女―――
「ナナミ、待ってたよ」
「あっ、ミクさん!お久しぶりですわ!」
―――彼女は、私たちの同級生の神無月ナナミ。
1年生の間は、ヨーロッパ留学していて、ヨーロッパ大会のチャンピオン。
神無月財閥のご令嬢でもある。
そして―――
「ユノ、今日からこの子、第4小隊だから」
「本当!?」
―――ジェノックの、新しい仲間。