瀬名くんと星原くんの、初ウォータイム。
まぁ、見るだけだけど。
先生が案内!・・・の予定だったけど、会議が入ったとかで。
「ミク、頼んだわよ」
「・・・はぁい」
・・・ということです。
「瀬名くん、星原くん、今から行くところはね―――ッ」
ドスンッ、と、誰かにぶつかった。
「あ、すいませ―――猿田先生でしたか、こんにちわ」
「おぉ、ミクか。ん?なんだそいつらは?」
「転入生ですよ。それじゃあ」
私たちは一礼して、先生と別れた。
「ミク、今の先生は?あと、アラタでいいよ」
このタイミングで、言うことかな?
「わかった、アラタ。・・・今の先生は、猿田先生。そのうち、教えてもらうこともあるよ」
そんなことを話しているうちに、セカンドワールドの入口へ着いた。
「此処って・・・時計台?」
「うん。見ててね」
私は特定の位置に立つ。すると、壁が開き、階段が出てきた。
「うわぁ!」
「びっくりしたの?・・・ふふっ、まだまだこれからよ」
階段を下りて、最初に見えてきたのは、制御室。
「あの人たち、何してるの?」
私は、静かに微笑んで言った。
「戦争よ。この学校の、生徒の義務の1つとして、ウォータイムの参加があるの」
「ウォータイム?」
「なんだ?」
この説明は、セカンドワールドに行ってからのほうがいいだろう。
「またあとで」
私はそういうと、また歩き出した。
歩いて、機械を作動させて、2人に私は言う。
「この学校の生徒はね、学年無作為に、30の敵対するグループに分けられるの。そして、そのグループどうして、バトルする」
すると星原くんが、つぶやく。
「それが、ウォータイム・・・」
アラタは、まだ本質が理解できていないようで、楽しそうだ。
「面白そうだよね!」
「・・・そう、よかった。2人の所属は、ジェノック。私と一緒」
「グループ名?」
「国の名前だよ。仮想国って言うの。ほかにも、ロシウス連合とか、いろいろある」
アラタは、やっぱり面白そう。
そして、星原くんのほうを向いて、呼びかける。
「お前と一緒でよかったよ、ヒカル!」
「ひ、ヒカル!?」
ヒカル、と呼ばれなれていないのかな?動揺していた。
顔認証をしてもらい、見えてきたのは白い柱。
―――此処が、セカンドワールド。まだ“起動”していないから、不思議に思うのも無理ない。
あと・・・そう、あと少し。
2人は駆けだして、セカンドワールドを見つめる。私は、静かに言う。
「此処が、貴方たちの戦場―――セカンドワールドっ!」
「このジオラマの大きさは、直径10キロ。学校の地下には、これほどの広さがあるからね」
飛行物体に乗り、セカンドワールド上空を飛行中。
ふと腕時計を見ると、定刻だった。
“定刻となりました。これより、セカンドワールドを起動します”
聞きなれた、機械の声が響いた。
すると、朝日が昇るように赤い光に包まれる。柱は消え、ジオラマは緑や青に染まる。
「これは・・・!?」
星原くんが、下を見て気付いたようだった。
「此処は、地球と同じ地形。だから、“セカンドワールド”」
降下していけば、車だって見える。もちろん動いている。天気だって、変えられるの。
“5、4、3、2、1、ウォータイム開始”
その声とともに、LBXが動き出す。