「ムラクのアラタに対する気持ち、並大抵じゃないよね」
「ミク以外に傷付けられたのは、初めてだったからな」
生徒会室にて。
雑務をこなしながら、ムラクと雑談。
関係ないけど、この学校の生徒会、執行委員って仕事しないなぁ。
集会のときに、協力してくれるだけ。
あとの雑務は主に、会長の私と副会長のムラクでこなす。
書記が2人いて、バネッサとミハイル君だけど、2人は意見を聞いて回る役目だし・・・。
会計のゲンドウは、財閥の御曹司だからね。
色々あるみたい。
その間に仕入れた情報だと。
「じゃあ、ムラクがエンジェルピースの臨時守備隊長になったんだ?」
「あぁ。急だがな」
「はっきり言えば、グレービースト先輩より、ムラクのほうが強いもん」笑
・・・ムラクが隊長かぁ。
また、厳しい戦いになりそうだな・・・。
仕事が早く終わったので、ダック荘へ。
いつもなら、第1、4小隊と話をするけど、今日は違う。
―――コウタと話があって。
玄関のところのソファーに、コウタはいた。
またノート取ってる。
「今回は早すぎだぜ・・・」
「だよね」
ソファーの横に腰掛ける。
「リクヤ、どう?」
「ショックだろうな。皆の前では、あんなんだけど」
「アラタに至っては、もう怒りが頂点に達してるよ」
「そうだな」
ノートを取るコウタの顔も、ちょっとつらそうで。
「できること、あったら言ってね。私だって、事情を知ってる存在なんだから。それに、クラスメイトだし会長だし、友達だし」
「あぁ、ありがとう」
私はソファーを立って、リクヤのところに行く。
突き当り、海の見えるところにリクヤ発見。
その背中を見ていたら、思いが伝わってくる。
「“倒れるわけにはいかないんだ、使命を果たすまでは、絶対に”」
「っ!大空さん」
「ミクでいいって言ってるのに」
苦笑しながら、リクヤの隣に立つ。
「ねぇ、無理はしちゃダメだよ?」
「わかってます」
「本当かなぁ?・・・私は、何があってもリクヤのこと、理解したい。少しでも、力になりたい」
「・・・ありがとうございます」
コウタもリクヤも、第3小隊は大変だな・・・。
「だからね、第3小隊のやり方、否定しない。正しい・・・とは言えないけど、間違いだなんて思ってないしね」
アラタとヒカルの部屋の前から、話し声が聞こえたから、立ち止る。
「なんなんだよ、リクヤの奴!」
「あれが第3小隊のやり方ということだ」
「そんなバカな!」
・・・アラタ、覚えてるのかな?昼の話。
「ミクが、昼に言ってたけど・・・やっぱり俺は、誰かをLOSTさせて生き残るなんて、絶対に許せない!」
・・・覚えてても、3日連続でなんて許せないか。
仲間が3日連続でLOST。
小国のジェノックにとっては、かなりの戦力ダウンだよ。
ナナミに頼んで、とりあえず第3小隊にいてもらおうかな。
LBXは、そのままパープルカラーのセイレーンでいいかな?
私には、本当に何もできないけど・・・
私の役割は、支えることなんだ。