コウタに呼ばれて、ダック荘へ。
忙しいけど、第3小隊のことなら・・・。
多目的ルームに行く階段の前、皆の話声が聞こえた。
・・・やっぱりリクヤ、辛いよね・・・。
私たちが、信じてあげなきゃ。
しばらく階段の前に突っ立ってたら、リクヤが下りてきた。
「ミクさん・・・」
「やっと、ミクって呼んでくれたね!・・・行こうよ?」
「はい・・・」
いつも通りの、海の見える窓辺。
今日はコウタもやってきた。
「瀬名君に、いろいろ言われましたよ」
自嘲気味に言うリクヤ。
「彼は苦手です」
「俺も無理かな」
そう言い合う2人。
・・・私は苦手じゃないけど、理解してないのに言わないでほしいかなぁ・・・。
はっきり言うと、今は第3小隊以外とは、距離置きたいもん。
翌日。
HRの中で、先生が指示出す。
今日は、先生が指示を出すんだって。
・・・まぁ、私が頼んだんだけど。
「第3小隊、ウォータイムを観察するように。ミクも一緒よ」
その言葉に、皆は目を丸くした。
「先生、ミクは指示を出さないと・・・」
「わかっているわ、瀬名アラタ。今日は私が指示を出すわ。司令官は私なのだから、当然でしょ?」
「そうです、ね・・・」
やっぱり納得いってないみたいだけど、しょうがない。
昼休憩。
バネッサに呼び出された。
「どうしたのー?」
「ムラクの様子が変だ」
「わー、唐突。・・・でも、わかるなぁ。最近仕事してても、変だもんね」
「だろう?」
まぁ、大方見当はつくんだけど。
「・・・アラタ、だね」
「瀬名アラタ、か」
ムラクのバイオレットデビルに傷をつけたのは、アラタが初めてだもんね。
そりゃあ、プライドが許さないのかな?
でも、しかし。
アラタとムラクは、ちょっと接触しすぎちゃった。
クロスキー教官から、正式に抗議があったって。
「アーラーターっ!なんてことしたの!?今接近しちゃうと、こうなっちゃうのはわかったでしょ!?」
「ごめんごめん、つい・・・」
まぁ、ムラクと話すのが楽しいのは、否定できないけど。
「まぁ、しょうがないかぁ。以降、気をつけてね?」
必要なことだけ言うと、第3小隊のところに行く。
そしていよいよウォータイム。
ムラク、もしかしてブレイクオーバーするかも。
そしたら・・・学園長が・・・苦笑。
「さ、行こうよ」
「はい」
「あぁ」
3人で並んで歩く。
―――リクヤとコウタ、この2人は誰よりも深い“絆”で結ばれてるんだよね・・・。
アラタとムラクの戦いは、やっぱり見てて面白いなぁ。
お互いが、本気で戦えてるっていうか。
・・・本当、見てて潔い。