ムラクが戦いに私情を持ち込むなんて、珍しいなぁ・・・。
まぁ、良い戦いっぷりだけど。
ミハイル君は、ハルキとヒカルに1人で対応。
バネッサなんか、第4小隊に1人で対応してる。
さすが、ロシウス第6小隊。
・・・これが終わったら、ロシウスはひと段落ついてもいいかな?
次は・・・
―――そう、次はハーネスとか?
同じ小国同士、同盟とか組めちゃうかも。
結果、やっぱりムラクがブレイクオーバー。
・・・やばい、学園長が・・・笑。
まぁ、後でコントロールポットルームにでも行ってみますか。
「リクヤ、明日新しく来るよ」
「そうですか。明日来る人は、どんな人でしょう」
部屋を出ながら、3人で話す。
・・・明日になれば、きっと事情を理解した人たちがやってくる。
そして、近いうちにLOSTする。
―――これが、第3小隊の日常。
コントロールポットルームの前に行くと、学園長発見。
「学園長ー?」
「あら、ミクミクじゃない!」
ミクミク―――これが、私のニックネーム。
普通、女子は呼び捨てなんだけどね。
私は特例みたい。
時々、ミクって呼ぶけどね。
「アラタのところに行くんですか?」
「そうよ~っ!アラたん、強いのね~!ムー君を倒しちゃうくらいだもの!」
「まぁ、そうですね」
苦笑しながら歩いてると、ジェノック陣発見。
アラタがカイトになんか言ってる。
・・・ジェノックで、唯一苦手なんだよねぇ、カイト。
でも今日は、ちょっとカッコ良かったり?
そんなアラタを見て、真後ろに立つ学園長。
アラタだけじゃなくって、周りみんなびっくりだよ、笑。
「強いのねぇ、アラたん」
「は、はぁ」
あぁっ!
あのアラタが、困惑してる!
苦手なんだね、苦笑。
私にとっては、いい話相手なんだけどね。
アラタ抱きつこうとして、学園長倒れちゃってるじゃん、笑。
「学園長、大丈夫ですか?」
手を差し出すけど、引きあげられない・・・っ。
「が、学園長・・・っ!自分で起き上がる努力を・・・っ!」
「ミクミク、ごめんなさいね。でも、ありがたいわっ」
「はいはい、わかりましたから、立ってください」
そんな私たちを見て、なんか皆は黙ってる。
「どうしたの?」
って聞いたら、ハルキは苦笑して言ってた。
「学園長と仲いいなんて、さすがだな」
そのあと、ムラクと会った。
私と会う前に、アラタと話したみたい。
「代理戦争のこと、言ったの?」
「そのうちわかる、といった。この学園にのまれるな、とも言った」
ムラクらしいね。
「・・・じゃあ、行こっか」
「あぁ」
2人で商店街を歩いて、細い路地に入る。
そこにいたのは、1人の男性。
ムラクは成果を上げられない、と怒られてた。
それでも、堂々としてるのはさすがかな。
男性が私とムラクに、1枚の小さなチップを渡す。
そしてその場を立ち去るとすぐに・・・―――
―――私たちは、そのチップを踏みつぶした。
「いらない、こんなチップ。邪魔なだけ」
ブーツのヒールで、粉々に潰す。とにかく潰す。
「・・・ムラクも、呑まれないでね。今度、ジェノックはハーネスとやろうかと思ってる」
「ロシウスとは、一段落だな」
話しながら帰るけど、空気は重い・・・。
・・・ううん、次のハーネスのこと考えなきゃ。
そういえば、ハーネスには天才メカニックさんがいるんだった。
古城タケル―――アスカちゃんの弟君が。
私の、幼馴染が。