「え!?古城タケル!?」
サクヤが驚いた声で駆け寄ってきた。
その後ろには、皆もいるけどね。
「タケルはね、ハーネスの第1小隊のメカニックさんなの。それで、天才メカニックって呼ばれてる」
事情を話すと、ユノも驚いたみたい。
「え?彼が?小国のハーネスが快進撃をしているのは、彼の力だって話よ」
「うん、間違ってないよ。それに、タケルのお姉ちゃんは、あの古城アスカちゃん。アルテミスで優勝したこともあって、今はプロのプレイヤーさんだよ。アスカちゃん、元気?」
「たぶん元気だと思うよ。僕も最近、会ってないから」
「そっかー・・・で、アラタになのようだったの?」
ここからが本題だよね。
タケルは、決意を決めたようにこっちを向く。
何言うのかな・・・?
「アラタ君!僕のLBX、使ってみてください!」
そう言って出てきたのは・・・
「わぁ、ヴァンパイアキャット!でも・・・タケルが、10歳の時に作ったのとは違うよーな・・・?」
「これはヴァンパイアキャットミリタスだよ。本当はミクに頼みたかったけど、いろいろ忙しそうだったし、ミクは博士のばっかり使っているから自信なくって」
「そんなことないよー。でも、アスカちゃんに頼めばよかったんじゃない?」
「今は会えないからね」
「そっかー。とりあえず、ダック荘に戻ろうか?」
ということで。
in ダック荘。
多目的ルームで、ちょっと話を聞く。
話によると、これはタケルが持てる技術すべてを尽くしたらしい。
10歳で、あのレベルのLBXが作れるんだもん。
タケルは、天才メカニックさんだよ。
力を引き出すための最高のLBXプレイヤーに、アラタが選ばれたんだって。
・・・でもそれはつまり、ハーネスのテストプレイヤーになるってこと。
ハルキは反対みたい。
でも、皆の同意もあったから、渋々・・・ね。
ヒカルとのバトルスタート。
すっごい加速だし、さすがだと思う。
むしろ、アラタがついていけてない。
でも、アラタならきっと・・・!
ミリタスは、すっごい動きもできるみたい。
アラタも何かつかんだみたい。
「すごい・・・」
皆がつぶやく。
あんな速さで、この安定感はなかなか出せないよね。
ヒカルも焦っちゃってる。
これが相手になっちゃったら・・・確かに手ごわかったかも。
アラタとタケルの間には、また絆が生まれたみたい。
他の人は、感心するばっかり。
皆が部屋に戻ってから、タケルと雑談。
なんか、久々だなぁ・・・。
「なんか、お互い忙しかったよねー」
「そうだね。ミク、ずっと法条さんと話していたからね」
「知ってたんだ?でも、ゆっくり話すのは久しぶり」
ソファーに座る。
ここのソファー、柔らかいんだよね。
「ミク、ハーネスと戦いたかったんだって?」
タケルに言われて、思わずギクリ。
「あははー・・・でも、先生に却下されちゃった」
「今ジェノックはロシウスと戦うって・・・生徒会が決めたんだよね?」
「うん、そうなんだけどさ・・・飽きた?」
「わー、適当だね」
顔を見合わせたら、思わず噴き出しちゃった。
・・・楽しいなぁ。
そして翌日。
今日はギランの森の偵察ミッション。
エンジェルピースを拠点にするつもり。
第1小隊に頼んでおいたら、安心できるんだよね。
「じゃ、よろしく!頼りにしてるよー!」
今日はライディングソーサで出るみたい。
クラフトキャリアは、後から続くらしい。
・・・ギランの森、かぁ。
なんか不安だなぁ。
予想的中。
なんとギランの森は・・・
「な、何が起こってるの!?森が動いてる!?えっ、ちょ、何が起こってるの・・・っ!?」
私も皆も、パニック状態。
―――まさか、要塞基地だなんて。
「だ、第1小隊、撤退を指示する!」
『了解!』
レールガンに打たれつつ、なんとか第1小隊帰還。
「先生・・・」
「ギランの森に、これほどの要塞基地が隠されていたなんて・・・」
・・・ジンさん攻略も、捨て切れてなかったけど。
今は、こっちに集中しないと。
―――こういうとき、同盟でも組めたら、心強いのにね・・・。