あー、本当楽しい。
ジェノックって―――仲間って、本当にいいなぁって思う。
それは、やっぱり4年前から変わらないかも。
・・・ムラクも、楽しめる日が来るかな・・・。
―――代理戦争のこと、ムラクに教えたのは私。
運営する側になることが出来た、1年の1学期の7月のこと。
入学と同時に、司令官の資格を得てたから、運営側に回るのは、時間の問題だった。
シルバークレジットのランキングにも入ってないから、要するに学園長の許可だけが必要だった。
―――運営側に回って、代理戦争のことを知った。
知ってどうする、ってこともできないけど、なんとかしたいって思った。
そんなとき、ロシウスに超優秀な子がいるって話を聞いて・・・
その子―――ムラクと話してみたくなった。
結局仮想国が違ったし、ちゃんと話せたのは生徒会に入ってから。
ムラクを信用しきってた私は、代理戦争について漏らしちゃった。
・・・それが間違いだとは、今でも思ってないけど・・・
―――ムラクを苦しめてるのは、確かなのかも。
「ミク、どう思―――ミク?」
「え・・・あ、ごめん。考え事してた」
雑談していたハルキに、現実に引き戻される。
危ない危ない・・・。
「もう!最近ミクってば、考え事ばっかり!」
「この前のは、タケルを見つけたからだよ!」
「そうなの?」
―――くれぐれも、内密に・・・。
翌日、学校へ行くと・・・
「ミク、ちょっといいか?」
ヒカルに声をかけられる。
どうしたんだろ?
「うん?どうしたの?」
「・・・君が出した宿題のことだ」
あぁ、デスフォレストのことか。
「いいよ、とりあえず席に荷物置いてからね」
すぐに荷物をおおいて、ハルキの席に集まる。
「地図を見ていて気付いたんだ。ここがデスフォレスト、そしてここがギガントの壁」
地図を指しながら、ヒカルがわかりやすく説明。
あぁ・・・本当だ。
なんでこんな簡単なことに、気付けなかったんだろ。
「そっかぁ・・・ギガントの壁のほうを、先に攻略しなきゃだ」
「そういうこと!それに、ギガントの壁を攻略しておくと、デスフォレスト攻略の時の拠点になるだろ?」
「なるほどー・・・よしっ、許可する!でも、まぁ一応、美都先生にも提案しといてね」
4人はうなずくと、すぐに職員室に行っちゃった。
・・・ウォータイム、好きなんだなぁ・・・。
先生にも許可を得られたみたい。
ギガントの壁だったら、1回やったことあるしね。
様子も把握しやすいかも。
「―――ってのが、第1小隊の提案!これで行こうと思うの!」
ブリーフィングルームにて。
皆の前で、第1小隊の案を分かりやすく説明する。
「今日は、ギガントの壁を、全軍で攻略しに向かうよ!私は、的確に指示を出すから、小隊長もだけど、私の指示にもしたがってもらうから」
まじめなトーンで、皆に呼び掛ける。
「攻撃目標は、前に戦った時、内部に動力装置があることがわかったこの支柱」
私がそういうと、ロシウスのマークの刻まれた支柱の写真が、アップにされる。
「第1、第2、第4小隊で攻撃、第3、第5は援護してね。
言っとくけど、援護もまた重要な任務だからね?1個小隊でも欠けたら、この作戦は失敗に終わるに決まってるから。
あと、バンデットが出る恐れもあるけど、それは安心してオッケー。
状況を私と先生で判断して、ちゃんと適切な指示を出すから。
あと・・・私は、皆を信じてるからね。じゃあ、出撃ッ!!」
ドアに向かって指差してみる。
そしたら、皆が一斉に駆け出す。
頼りになるなぁ。でも・・・
「・・・無理だけは、しないでね」
先生にも聞こえないくらい、小声でつぶやく。
なんか、悪い予感がするんだよね・・・。
攻略作戦、最初のほうは順調そう。
たくさんブレイクオーバーしていくし、皆やる気に満ちてるから。
・・・でも、モニターの上のほう、支柱のてっぺんに、バイオレットデビル―――ムラクとバネッサとミハイル君を見つけちゃった。
悪い予感が、ここで消えてくれたらよかったのに・・・
・・・消えなかったんだよね。