ムラク達に、第2小隊がボロボロにされていく・・・。
きっとカゲト君が作ったであろう新兵器。
これが、かなり厄介者。
・・・まぁ、カゲト君は生徒会メンバーだし、頭もそこそこ良くって、何よりメカニックとしては、あのロシウスの中でも、一目おかれる存在だからね。
新兵器が出てきた時点で、厄介になるのは確定かな。
でも、ちょっと意外だったのは事実。
ムラクは刀とか、金属系にこだわってるみたいなこと、言ってたし。
・・・それを変えられるのも、また、仲間なのかな。
いつか第6小隊が・・・笑顔で、楽しく過ごせる学園を、生徒会長として作りたいなぁ。
でも、そんなこと考えてる暇はない。
タイガとセイリュウが、ブレイクオーバー。
ゲンドウの叫び声が、耳につけてるインカムから聞こえてくる。
ゲンドウも、ズタボロだから動けないみたい・・・。
一方第1小隊は、結構やってくれてる。
敵を次々ブレイクオーバー。
ハルキとヒカルが敵を倒して、アラタはフラッグに行くみたい。
その時、2人の前をバイオレットデビル通過。
ヒカルが倒しに行こうとするけど、ここはバネッサとミハイル君が立ちふさがる。
・・・2人にとっても、厳しい戦いになってきたかな。
そしてアラタとムラクも接触。
新兵器同士のぶつかり合い。
はげしい・・・でも、どっちも譲らない・・・。
ふと横を見ると、先生も厳しい顔。
きっと私も、こんな顔なのかも・・・。
2人の戦いは、激しさを増す。
そして、ムラク優勢になっちゃった。
やばい・・・このままじゃアラタが・・・!
「アラタ、エスケープスタンs―――」
“エスケープスタンス”―――そういいかけた時だった。
空が歪んで見えた。
「先生、空が今―――」
先生に言おうとした時、その歪んだところが急に光って、光線を発射した。
「アラタッ!危ないッ!」
マイクに向かって叫ぶ。
・・・届いたかどうかはわかんないけど、とりあえず2人は回避。
でも、光ったところから現れたのは、LBX。
「ファントム・・・」
―――私も名前しか聞いたことがないけれど、見てわかるように謎のLBX。
バンデットの仲間なのか、否か、そこらへんも全くわかんないけど・・・。
攻撃もきかないみたいだし、なんかムラクばっかり攻撃するし・・・
やばいよ・・・ムラクが・・・
「LOST・・・」
―――その瞬間だった。
「やめろぉぉぉぉぉ!」
耳をつんざくような声だったから、一瞬わかんなかったけど・・・
―――アラタがムラクをかばって、一緒に崖の下まで落ちてしまってた。
「アラタ!?」
ヒカルの声と、ハルキの息をのむ声が聞こえた。
きっとバネッサとミハイル君も、おんなじ感じだと思う。
ファントムは、また消えちゃったけど・・・
でも、今はファントムどころじゃないかも。
「サクヤ、アラタと連絡取れる!?」
急いでサクヤに聞くと、すでに第1小隊3人が話してた。
「わからないんだ・・・さっきハルキにも言ったけど、個別信号が消えちゃって・・・」
「そんな・・・損傷が激しかったからかな・・・」
「アラタを呼んでも、返事がないそうだ」
自分の胸に手をおいて、いったん自分を落ち着かせる。
・・・仲間がLOSTしたって、ここまで動揺しないのに・・・どうしてだろう。
いやな予感・・・ほとんど消えたけど・・・
・・・まだ、胸の中に、引っかかるくらい残ってる。
「とりあえず、攻略作戦を続行するね。作戦が終わってから、回収してきて」
『了解』
3人は動揺してたけど、ここは続けてもらうしかない。
「・・・ん?これって・・・」
巨大な画面の端のほう、赤くランプが光ってた。
これは―――非常用回線が使われてる証拠・・・。
もしかして・・・!
「ミク?どこへ行くの?」
「すいません、ちょっと」
インカムをいじりながら、私は部屋の外へ出る。