全く違う勢力の武器―――バンデットのラージドロイドとみられる奴の威圧感は、半端じゃない。
そして、それは一瞬だった。
―――ビーム砲を打ったと同時に、ロシウスの機体が一気にLOST。
なんてパワー。
皆、口を開けて唖然としてる。
当り前だよ。
一方横では、ジンさんの解析が終わったみたい。
「所属不明・・・バンデットか」
「やっぱり・・・」
「こんなときにバンデットが出てくるとは・・・ッ」
2人の顔にも、焦りの色が浮かんです。
・・・あと少しでタイムアップ。
どうしたものだろう。
私まで唖然としてると、今度はジェノックとハーネスが危ない!
「全機撤退ッ!」
皆にそう呼び掛けるけど、バル・スパロスは片腕を切り落とされちゃった。
LOSTしないだけよかったけど・・・。
「急げ!ラージドロイドから離れるんだ!」
ジンさんの指示で、皆が離れて行く中―――
「第3小隊、早くしなさい!」
『隊長!』
―――リクヤだけが移動しない。
当然、アカネとロイは移動できないわけで。
「リクヤ!移動してよっ!」
私も一緒になって呼び掛けるけど、応答なし。
これは、さっきの出来事が響いてるかな。
『隊長!』
ロイの声が届いた時には、もう踏みつぶされそう。
『サクヤ!ライディングアーマー!』
間一髪で、アラタが助ける。
とりあえず皆撤退できたけど・・・
「パワーが違いすぎる・・・どうすればいいんだろ・・・」
頭を悩ませてると、ラージドロイドはデスフォレストの中へ。
―――そして、ここでようやくタイムアップ。
ブリーフィングルームにて。
「バンデットのラージドロイドがいるんなら、攻略は難しいんじゃないのか?」
ハルキの言葉、ごもっともだ。
でも、全体判断は美都先生。
「先生・・・」
『美都先生、どうしますか?』
私とジンさんの問いかけに、先生は答えを出す。
「作戦は続行します。退却は最後の手段。明日のウォータイムまで考える時間はあるわ」
「しかし、想定される被害が大きすぎます!」
「今日のミッションは終了よ。解散しなさい」
冷たく言い放つ先生の言う通り、皆は解散していく。
皆がいなくなってから、ため息。
「先生、本当にいいんですか?私は、先生のやり方に口出ししませんけど・・・でも、今回は・・・」
「今攻略しなければ、難しいことになるわ」
「そうですか・・・でも、私はジェノックとハーネスは撤退させるべきだと思いますよ」
「そう」
なんか今日の先生・・・
いつもに増して冷たいなぁ・・・
まぁ、慣れたんだけど。
「・・・それじゃあ、失礼します」
頭を下げて、私も出て行く。
あいつのパワーは、尋常じゃない。
それに、最後のあの動き・・・もしかしたら・・・
「目的は、デスフォレストの破壊・・・か」
・・・あそこは破壊されちゃ、やばい・・・。
「ミク、ここにいたのか」
はっとして振り向くと、そこには―――
「ジンさん・・・どうしたの?」
「この後、僕は美都先生と会議をする。一緒に来るか?」
―――ジンさんがいた。
会議のお誘いか・・・。
今日の先生と付き合うの、もう疲れたな・・・。
だったら、学園長のところにいるほうが、よっぽど・・・。
「ううん、いいや。ちょっと疲れちゃったし。ありがとう、ジンさん」
「そうか。それじゃあ、お疲れ」
ジンさんと別れてから、考えた結果。
「本当に、学園長のところに行こう」
・・・って事になった、笑。