中のほうは、静かになってる。
おそらく―――ムラク1人なんだと思う。
バネッサやミハイル君は、ブレイクオーバーした・・・んだと思う。
LOST・・・なんて、あの2人に限って、無いはず。
早く助けに行きたいけど、体が重い・・・
「どう・・・しよ・・・」
荒い息を整えるけど、くらくらする・・・
あのラージドロイドには、いくらムラクだって・・・
「行かなきゃ・・・」
でも、視界がぼやける。
「私が・・・助けなきゃ・・・」
気持ちだけは強いのに、体がいうことを聞かない。
緊急用回線ボタンを押す。
『はい・・・?』
「アラタ・・・」
『ミク!?』
約束を覚えていたみたいで、小声で話しかける。
「ごめん・・・体が熱い・・・熱、出てきたかも・・・」
『えっ!?』
「ムラク・・・やばい・・・」
言葉もとぎれとぎれ。
でも、伝えなきゃ・・・。
「アラタ・・・助けて・・・!」
アラタもたくさん悩んでる。
それはわかってる。
なんて我が儘なお願い。
それでも、ムラクを助けられるのはアラタしかいない・・・!
でも、そう叫んだっきり、アラタからは応答なし。
どうしたんだろう、と思いつつ、前を見ていると・・・
―――一瞬のことだったけど、あれたはしかに・・・
―――ドットフェイサーだ。
「アラタ・・・」
少し安心して、さらにもたれかかる。
しばらくして、爆発音が鳴り響く。
でも、すぐ後に非常用回線から声が聞こえてきた。
「ほっとけない!」
―――あぁ、ムラクは助かったんだ。
よかったぁ・・・。
非常用回線を切る。
なんとかしなきゃ、という気持ちがまだあるのに、動けない。
もしかしたら、まだ私にできることがあるかもしれない・・・!
「しっかりしろ、大空ミクッ!」
頬を力いっぱい叩いて、意識を呼び戻す。
さらにしばらくして、何やらデータがやってきた。
それは、何やら近くに高エネルギーのものがあるって奴だった。
・・・それってもしかして・・・
「逃げなきゃ・・・!」
そう思って、体を動かす。
しばらく休憩したおかげか、体は動くようになった。
でも、逃げたら・・・アラタとムラクは・・・
そんなこと、絶対にさせない。
生徒会長として―――2人の仲間として。
すると、風をきるような音が聞こえてきた。
音のするほうを見ると・・・
「ドットフェイサー!バイオレットデビル!」
2人が急いで逃げてきていた。
2機の腕を握って、外へと放り投げる。
「間にあえ・・・ッ!」
2機を放り出すとともに、私も外へ出る。
その直後だった。
―――ものすごい爆音とともに、デスフォレストは吹っ飛んでしまった。
でも、2人が無事なだけで、ものすごく安心した。
でも、見つかってしまった。
―――見つかってはいけなかった、入口が。
そして、上から舞い降りてきたのは・・・
「キョウジ・・・ッ」
ここから、どうすればいいんだろう・・・。
この3人は・・・私の中では・・・
―――同じところにそろっては、いけない3人だ。