一通り話し終わって、帰ろうとすると・・・
「ミク、話しがある」
・・・やっぱり、つかまりました。
「ジンさん・・・わかってる」
小声で返す。
アラタも、とりあえず落ち着いたみたい。
「ミク、帰るか?」
「ごめん、ヒカル。ハルキと一緒に、妹たちを連れて帰ってあげて」
手を合わせて、ウインクしてお願いする。
2人は快く引き受けてくれる。
さすがだねー。
8人がダック荘に帰り、日暮先生も職員室に帰っていって・・・
「場所、移そうよ?」
「・・・あぁ」
保健室から出て、ハーネスのブリーフィングルームに移る。
「質問がいくつかある」
「単刀直入だねー」
椅子に座って、顔をそむける。
・・・ジンさん、ちょっと怖いよ・・・。
「あの4人は一体・・・?」
「あれは、さっきも言ったけど、アラタ、ヒカル、ハルキ、ムラクの双子の妹。それぞれ、アリス、ミヤビ、ヒナタ、サナだよ」
「そうか・・・なんで、急に?」
「学園長と、日暮先生の気まぐれ?」
ジンさんも、呆れてるね、苦笑。
・・・そして、きっとここからが本題。
「ロストエリアが発見された」
「知ってる」
「・・・瀬名アラタと法条ムラクのLBXの近くに、ローズエンジェルがあった」
そっか・・・
あのLBX、ジンさんからもらったんだった。
「ムラクのこと、見捨てられないもん。私と彼は、仲間なの」
「そうだな・・・。
でも、それだけじゃない。
僕たちが、必死でロストエリアを探しているのを知っていたんだろう?」
やっぱりそのことか・・・。
「だから何?
私が知ってること、全部ジンに教えなきゃいけないわけ?」
―――キレ気味になると、私は呼び捨てにしちゃうことがある。
別に呼び捨てにしてほしい、なんて言われるんだからいいと思う。
「ミク、そういうわけじゃないが、」
「ならいいじゃん。
あとさ、アラタに答えを焦らせるのもやめてあげて。
私はわかるよ・・・びっくりして、どうにかなりそうなの・・・」
「・・・すまない。あと、こんなときに言うことじゃないが・・・呼び捨てで本当にいい」
「・・・ありがと、ジン」
・・・慣れないけど、いっかぁ。
そのあと、報告も兼ねて、もう1回学園長のところへ。
「4人とも、無事に着きましたよ」
「そう、よかったわ。
・・・まったく、美都先生はお父様そっくりね」
珍しくため息をつく学園長。
・・・っていうか、
「学園長、美都先生のお父様とお知り合いなんですか?」
「えぇ。あ、ミクミクのお母様とも知り合いよ~。
2人とも、聡明な美しい人っ!」
「ありがとうございますっ!」
なんか、お母さんが褒められるのは嬉しいなっ♪
その時、電話が鳴った。
「ジョセフィーヌでございま~す」
さ、サ○エさん、笑。
「・・・それは決定ですか?」
・・・あれ、トーンが低い・・・
まじめな話だな・・・。
「ミク、知ってるの?」
「何をですか?」
「エゼルダームのことよ」
エゼルダーム?なんだろう?
「いいえ、知りませんけど・・・運営側からですか?」
「えぇ・・・新しい先生と新しい仮想国が出来るそうよ」
何それ・・・聞いてないけど・・・
「明日、全校集会を開くわ。そこでいえば問題ないわよね」
「はい、大丈夫だと思います。
・・・学園長、私にも協力させてください」
「ミク・・・えぇ、ありがとう」
―――何を考えてるの・・・?
もしかして・・・バンデットが・・・?