でも・・・そういえば、私ってば最近運営側に行ってないなぁ・・・
「それじゃ、失礼します」
学園長室から出て、校舎から出て、運営側に行く。
「大空さん!久しぶりだね」
部屋に入ると、最初に目があった男性に声をかけられる。
・・・誰だっけ?まぁ、いっか。
「久々ですね。・・・あの、エゼルダームって知ってますか?」
「えぜるだーむ?なんだそれは?」
「・・・いえ、どこかで聞いたことがあって」
・・・もしかして、運営側の重役しか知らないのかな?
「ありがとうございます」
頭を下げて、奥に進もうとすると・・・
「大空!探していたぞ!」
偉い人登場です。
応接室に通される。
・・・一体なんだろう?
「大空、全然来ないから伝えられなかった」
「・・・何を、ですか?」
「新しい仮想国が出来ることになった。また、新しい先生が来ることになった」
そっか・・・私の勘違いか・・・。
「それは学園長から聞きました」
「ならよかった。それだけだ」
私は立ち上がって、部屋から出る。
・・・この話、まだ重役にしか伝えられてないんだよね・・・
私って・・・重役なのかな・・・?
なんか―――
―――“重い”なぁ・・・。
美都先生の家へと歩みを進める。
「ただいまぁ・・・」
「遅かったのね。帰りなさいって言っておいたのに」
そうだった・・・っ!
私・・・風邪ひいてたんだった、苦笑。
「全く・・・何をしていたの?
帰りなさい、と言っていたのに貴方のLBXはセカンドワールド内にあるじゃない。
それからすぐに帰ったのかと思ったら、家にはいない。そして、こんな時間に帰ってくる。
法条ムラクは今日はすぐに帰ったはずだし、生徒会の仕事をしていたわけじゃないのよね?」
長いです・・・
お説教、久しぶりだなぁ・・・。
・・・心配してくれるなんて、ありがたすぎるけど・・・
運営側は、あの事―――新しい仮想国と先生―――秘密にしてるんだよね・・・。
言っちゃ、いけないよね・・・。
ジンにも、はっきり“全部言わない”って言ってるし・・・。
「色々あったんですよ・・・学園長の部屋に行ったり」
「・・・そう。まぁいいわ。
これからは風邪をひいたんなら、早く帰ってくること。いいわね?
その・・・心配したんだから」
先生・・・本当にありがとう。
たくさん心配してくれる分―――
―――隠し事をしてるのは、毎度のことだけど、胸が苦しいよ・・・。
―――その夜、久々に夢を見た。
『おにっ・・・にいちゃ・・・お兄ちゃっ・・・わたし・・・っ』
『大丈夫だから!大丈夫だから・・・っ』
これ・・・私が初めてオーバーロードを使った時のだ・・・。
私、興奮しちゃって・・・大泣きして、大変だったって言ってたなぁ・・・。
『私・・・どうしたらいいの?わかんないよぉ・・・何があったの・・・っ?』
『・・・大丈夫だよ、ミク。落ち着いて』
『やだよぉ!怖いよぉ・・・私、自分が怖い・・・っ!』
3日間くらい、私・・・部屋に閉じこもってたんだよね・・・。
でも、そんな中、お兄ちゃんがいってくれたの・・・
『・・・ミク、怖いのはよくわかる。でも、もし君がその力を使いこなしたいと思ったら・・・』
『・・・怖いよ・・・でも、皆の力になりたい・・・っ』
『ミク・・・時間はまだあるから、いつまでも待つよ』
・・・足手まといはいやだって、心の底から思った。
『・・・ううん。私、お兄ちゃんたちの力になりたいっ!使いこなしたいっ!』
それから、ずっと辛い特訓の日々が続いたっけ。
頭は痛いし、息切れするし、時々熱出しちゃったし・・・
それでも、毎日毎日、オーバーロードを使った。
そのおかげで、今は1度使ったくらいなら、運動しすぎたくらいの疲労しかない。
チョコとか食べたら、結構大丈夫。
・・・でも、最近使ってないからなぁ・・・。
「ん・・・朝・・・?」
あくびをしながら、ベットから起き上がる。
・・・今日も1日、大変そうだなぁ。