そんなわけでどんなわけで。
しばらくしたころ、ヒカルは退院。
なんか安心するなぁ・・・。
“これぞ第1小隊”って感じ!
でも、日暮先生に気になること、言われたんだよなぁ・・・。
―――“大空、星原ヒカルをしっかり見ておけ”
・・・どういう意味なんだろう?
まぁ、そのうちわかるよね?
ヒカル完全復活のその日。
久々にそろった第1小隊。
出撃の様子を見ていると・・・
「あれ?どうしたんだろ・・・?」
「どうかしたの、ミク?」
「・・・いえ、なんでもないです」
―――ヒカル、なんでコントロールポットの前で立ち止まっちゃったんだろう?
なんか、不安になるなぁ・・・。
そのあとは、普通に乗り込んだけど・・・
日暮先生の言葉が、頭に残ってて。
どうしたものかなって思う。
やがて降下ポイントに着いた。
でも、ヒカルだけ降下してこない・・・。
遅れて降下してきたけど、着地失敗。
コントロールポット内と通信をつなぐと、アラタの声も聞こえた。
「アラタ、ハルキ、2人は拠点防衛にあたって!
ヒカルは私に任せて!」
『あぁ、頼む!』
急いで美都先生に伝えて、ブリーフィングルームを飛び出す。
ウォータイム中は、コントロールポットあけちゃあいけないんだけど・・・会長権限で、笑。
タンデムの港の拠点防衛任務は中止。
アラタとハルキとヒカルの機体はサクヤが回収。
私たちはヒカルを助けに向かう。
救出されても、ヒカルは震えたままで・・・。
第1小隊と第4小隊に見守られながら、ヒカルは運ばれていった。
「ミク、一緒に来なさい」
「はい、わかりました」
先生の言葉にうなずいて、私は先生の後を追った。
アラタ達も付いてきたそうな顔してたけど・・・
ここはいったん、司令官で話し合うのかな?
私は、ジェノックの副司令官だし。
ところ変わってビリヤード場。
「星原ヒカルは、WTSDにかかったとみて間違いないな」
「WTSD?」
WTSD―――確か、ウォータイム・ストレス・ディスオーダー。
「コントロールポットを使用したLBXバトルでは、その過度のリアルさから、一種のPTSDのような障害を引き起こすことがある」
ジンの説明に続くようにして答える。
「それが、WTSD、ウォータイム・ストレス・ディスオーダー。
ウォータイムじゃないけど、私もかかったことがありましたよね?」
「あぁ。ここに来たばかりの頃の話だったな」
そう。4年前以降、ここに来るまでコントロールポットに乗ったことのなかった私。
だから、1年生の最初の1日、コントロールポットに乗ったら、あの恐怖を思い出してしまったこともあった。
治療法も、確立されたものがなくて、いろいろあやふや。
まぁ、私は――――
「我々にできることがるとすれば、特別教練くらいか」
そうそう、私もやってもらったなぁ―――って、
「特別教練ですか!?あれ、本当にきついんですよ!?」
「そうです、あれは!」
ジンも反論する。
「他に有効だと思える方法はない」
うぅ・・・まぁ、そうなんだけど・・・。
「どうします?」
「・・・星原ヒカルは、ジェノックとハーネスにとって、貴重な戦力よ。
1日も早く復帰させたい」
―――そうだよね。ヒカルがいないのは、きついよね・・・。
がんばってね、ヒカル・・・。