その日のウォータイムは、ジェノックは特に大きな動きはなかった。
まぁ、安心したっちゃ安心なんだけど・・・
なんか、雲行き怪しいよね、本当。
私が気になるのは、もう1つ。
残りのパラサイトキーの行方。
「どこだろう・・・」
「何がどこなの?」
「あ、ううん、こっちの話」
そうだった。
今日はキヨカと一緒にスワローに来てるんだった。
「最近、ミクは変」
「そうかな?私は、いつも通りのはずだけど・・・」
「そんなことない。ずっとぼーっとしてるわ」
そっか・・・そうなんだ・・・
やっぱり、ずっとぼーっとしてるんだ。
「ごめん、ありがとね」
―――しっかりしないとだね。
そして翌日。
今日のウォータイムも、エルダーシティの防衛任務。
私はいつも通り、作戦立案。
暇だなぁ・・・。
先生も、ジンのところに行っちゃったし。
ブリーフィングルームの中を、ずっとうろちょろ。
「パラサイトキー・・・かぁ・・・」
パラサイトキー・・・バンデット・・・エゼルダーム・・・。
―――バンデットはエゼルダームだって、いうべきなのかな?
でも、学園長も知ってるけど、証拠はないって感じだし。
私も、似た状況だし。
他の先生、生徒は知らないし。
言わない方がいいんだと思うけど、でも・・・。
「あーっ!もうヤダっ!」
『アラタ!』
その時、画面の中から叫び声。
今日は、第1、5小隊がやってるはずだけど・・・
って、アラタ!?やばいじゃん!
でも、銃で敵を撃退。
うちのクラスで銃の腕前で一番は、やっぱり彼。
「さっすが・・・タダシ」
―――吹野タダシだけ。
無口でクールだけど、銃の腕前なら、誰にも負けない。
学園内でも、きっといい線行く。
でも・・・ライフルは使えなくって。
もったいないけど、それは心の問題だから・・・。
国としては、スナイパーがいた方がいいけどね。
―――親友をLOSTさせてしまったタダシ。
その親友は、ノゾミの兄。
2人の関係がギクシャクしないだけ、まだましかな。
・・・にしても
「・・・最近、ムラク、来ないなぁ」
そりゃあ、ロシウスも最近やばいし。
中心のムラクや第6小隊、グレイビースト先輩は必要だよね・・・。
「大丈夫なのかな・・・ロシウス」
最近は、ウォータイムの決定権も、生徒会にないも同然。
各国が自由にやっちゃってる感じ。
まぁ、そこは別に困らないんだけど・・・なんだかなぁ・・・。
1人じゃ仕事もできなくて、ダック荘に向かう。
すると、遊戯室からタダシが下りてきた。
「ミク・・・」
「やっほー。ちょっと、話そうよ?」
無言でタダシがうなずく。
「タダシと話すのって、久々だよねぇ」
「そうだな」
ダック荘の庭みたいなところで、お話。
「・・・ライフルは持つ気にはならない?」
「さっきもそんな話をした。俺は・・・すまない」
「そうだよね。わかるよ、気持ちは。
気にしないで。ゆっくりがんばれたらなぁって思って」
タダシは、つらそうな顔してる。
これ以上は・・・無理だよね。
「すまない・・・」
「いいのいいの!気にしないで!じゃあねー」
ベンチから立ち上がって、帰路に就く。
・・・でも、スナイパーはやっぱりほしいなぁ・・・。