4人が頭を悩ませる中、外から聞きなれたどなり声。
「ムラク!ムラク!」
この声は・・・
「アラタ・・・」
そう、アラタだ。
なんとなく、来そうな気はしてたんだけど・・・。
「ムラク!ムラク!」
外から、まだ聞こえるどなり声。
窓をちょっと開けて、見下ろすとそこにいたのは―――
「アラタ・・・と、キョウジ!?」
そこにいたのは、アラタとキョウジ。
なんでキョウジがここにいるの!?
原因を作っといて、本当にあり得ない・・・ッ!
アラタとキョウジは、いろいろ言い合ってる。
―――ヒカルの事故のことも、言っちゃった。
アラタ・・・本当に怒ってるよ。
私だって、本当に・・・ッ!
「ムラク、どうする・・・って、ムラク!?」
後ろを振り向くと、ムラクはいなかった。
その代わり―――
「―――やめろ、アラタ!」
―――ムラクの声だ。
下を見れば、玄関のところにムラクがいた。
私も駆け降りて、玄関に向かう。
キョウジの挑発に、珍しく怒りをあらわにするムラク。
「失せろ!」
「・・・まぁいいさ。
言っとくぜ。お前たちは俺には絶対に勝てない。
俺のLBX、グルゼオンにはな」
そう言って去っていくキョウジを見送った後、アラタと目があった。
「ミク、どうして!?あと、ムラク、お前たちはどうなるんだ!?」
アラタは、今度は悲しそうな顔をしてる・・・。
「わからない。だが、俺たちのことは心配するな」
そう言って背を向けるムラク。
「アラタ・・・今回は、私に任せて?」
「あ、あぁ・・・」
悲しそうなアラタに苦笑して見せた後、私もスワン荘の中へと入った。
「・・・ミク、俺は決めた」
階段を上がりながら、ムラクが言う。
「何を?」
「俺は、ジェノックへ行く」
「ッ!本当!?」
「・・・あぁ」
不謹慎だけど、嬉しい。
これからは、ムラクとも敵対しなくていいんだもん。
「じゃあ、これからはよろしくね?」
「あぁ」
階段を上がり終えると、残りの3人がたちあがっていた。
「大丈夫だったか、ムラク、ミク」
「うーん・・・まあまあかな?」
私が苦笑すると、3人は真面目な顔に。
「ミク、私はジェノックへ行く」
「僕もだ」
「・・・俺もッス」
さすがにびっくり。
だってみんな、急に決めちゃったんだもん。
でも、こんなにうれしいことってない。
だって、4人と今度は“敵”じゃなくて、“仲間”として戦えるんだもん。
「よかったぁ!よろしくね、4人とも!」
すると、4人は急に噴き出した。
「えっ、何!?」
「すまない・・・ミクの顔が、あまりに安心しきっていたからな・・・」
「えぇ!?なにそれーっ!」
・・・でも、4人の笑顔が見られただけ、いいかな。
明日から、ジェノックに仲間が新たに加わります。