A smile of a goddess   作:御沢

93 / 95
92

騒然とした空気の中、先生が説明。

 

「ロシウスは、昨日のウォータイムで、エゼルダームにローズシティを奪われ、領土が大きく縮小されました。

 

それに伴い、一部の小隊を他の仮想国に振りわけ、転属させることになりました」

 

「よりによって、なんでムラク達なの?」

 

まぁ、今まで対立してたんだもん。

 

急に受け入れろ、って方が無理な話。

 

「これは、運営側の決定です。彼らは今日から、ジェノック第6小隊です」

 

 

アラタは、まぁムラク大好きだもんね。

 

ロシウスのころから共闘ばっかりだったし、むしろ嬉しいのかも。

 

っていうか、気分的には変わらないんだろうけど、笑。

 

でも・・・ハルキは・・・。

 

―――初めて小隊長を任されたあのウォータイムで、ムラクに仲間をLOSTさせられてるんだよね・・・。

 

でもでも!今のハルキなら、きっと!

 

 

急に席を立ったと思ったら、ハルキはずかずか前へ。

 

事情を知ってる皆は、動揺してる。

 

もちろん私も、ひやひや・・・

 

ムラクの前に行こうとしたら、バネッサとミハイル君が立ちふさがる。

 

・・・うん、この2人もこの2人だよね。

 

でも、ハルキは優しく手を差し伸べる。

 

つまり、これって・・・

 

「歓迎する」

 

ほら、やっぱり!

 

 

「優秀な小隊が加わるのは、心強い。よろしく」

 

笑いながら言うハルキ。

 

・・・なんだかんだ、第1小隊ってみんな、成長したなぁ。

 

ムラクは手袋をはずして、熱い握手。

 

「こちらこそよろしく頼む」

 

この光景に、若干唖然となってるけど、ゲンドウの一言で皆の気持ちも決まる。

 

「ウォータイムにLOSTはつきものだからな」

 

そうだよね。

 

皆がそうやって割り切れるって信じてたから、第6小隊を迎え入れたかったんだよね。

 

 

そして、アラタがたちあがって一言。

 

「よーしっ!皆!今日は帰ったら、ムラク達の歓迎会だっ!」

 

なんか、私までテンションあがってきたっ!

 

「大賛成っ!しようよ、歓迎会っ!」

 

入り口でこぶしを突き上げると、皆もテンションあがったみたい♪

 

 

・・・まぁ、しかし。

 

みんな揃いもそろってトメさんに言うのを忘れてて・・・汗

 

結局食べ物は、全部お菓子、笑。

 

でも、皆でシルバークレジットを出し合ったらしくって。

 

4人はびっくりしてるけど、さっそくジェノックの温かさに触れられたみたい。

 

「ミク」

 

「ん?あ、バネッサ!どうどう、我が自慢のジェノック!」

 

「最高だな。一体感があって、やっぱり強いわけだ」

 

「でしょでしょ!

 

これからは、バネッサも仲間なんだから!」

 

 

テンションも上がってきたころ。

 

「ミクさん」

 

「ナナミ、どうしたの?」

 

「ちょっと、お話が・・・」

 

あれ・・・ナナミはテンションが上がってない・・・?

 

「・・・うん、いいよ」

 

「すいません。ありがとうございます」

 

―――どうしたんだろう?

 

 

連れてこられたのは、ナナミの部屋。

 

ナナミは空きがある、とかじゃなくての1人部屋。

 

「どうしたの、改まって」

 

「お話ししておきたいことがあります。

 

・・・セレディ・クライスラーのことですわ」

 

セレディ・・・のこと・・・。

 

「ナナミ、何か知ってるの?」

 

「いえ・・・ちょっと調べてみたんですの。

 

セレディ・クライスラーは、学園長が言われていたように、飛び級を繰り返す天才です。

 

ですが・・・生年がおかしいんですの」

 

「おかしい・・・って?どういうこと?」

 

「―――彼の生年は、1965年だということが判明しまして」

 

 

―――え・・・どういうこと・・・?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。