「それ、間違ってるんじゃない?
だって、私が2041年生まれで・・・セレディは、少し年上だとしても・・・。
せいぜい2035年の間違いじゃ・・・?」
だって、見た目は変わらないんだもん。
絶対にそれって、おかしいよ。
だって、1965年って・・・今、90歳ってことになっちゃう。
「いいえ、絶対に正しいと思いますわ。
信頼できる情報のつてで聞きましたので」
・・・でも、やっぱりおかしいよね・・・。
考え込んでると、ナナミが急に立ち上がった。
「パーティーの最中だったのに、すいません。
さて、戻りましょう」
急に笑顔になるナナミに―――なぜか、恐ろしいって思っちゃった。
何か・・・“何か”あるんじゃないか・・・って。
「うん・・・そうだね!
さて、もどろっか!」
「えぇ」
廊下で並んで歩いてても、ナナミの表情は読めなくて。
食堂に戻ると、なんかざわざわしてる。
「どうしたの?」
近くにいたユノに尋ねると、気まずそうに話してくれた。
「カゲトがね・・・なんか、地雷踏んじゃったのかも」
「カゲト君が・・・?」
―――まぁ、心当たりがないっていえばウソになるけど。
第6小隊の3人は、心から納得してくれてる感じだったけど、なんかカゲト君は・・・。
なんていうのか、“3人が行くから、しょうがなく”みたいな感じだったし。
―――自慢のガウンタ・イゼルファーを傷つけられた仮想国だし。
「うーん・・・放っておけばいいかもね」
「ミクってば、無責任だなぁ・・・。
でも、そうするほか、ないよね・・・」
「うん」
いつか受け入れてくれる日を、待つしかないかな。
翌日。
学校へ行くと、何やらカゲト君とキヨカがお話してる。
周りも、何が何だかって感じ。
「キヨカとは、なぜか仲良くって・・・」
頭を悩ませるキャサリン。
「メカニック同士だしね。話が合うんじゃない?」
「・・・I can't understand」
まぁ、プレイヤーにはわからない世界っていうのが、あるのかもね。
放課後、ブリーフィングルームにて。
―――カゲト君がまだ来てない。
でも、時間もやばいしね・・・。
「・・・しょうがないけど、ミーティングを始めるね。
今日のウォータイムで、エゼルダームがハーネスを攻撃するとの情報が入ったの」
「エゼルダームがハーネスを!?」
「ジンと話し合った結果、第2、第4、第5小隊はハーネスの援軍を。
第1、第3、第6小隊は、主力部隊の出撃で手薄になると思うエゼルダームの拠点・ジークギガンテスの制圧を命じます」
そこに移るのは、何やらドームみたいなものがついた画像。
ローズシティのときにはなかったんだけど・・・
・・・きっと、拠点を簡単に取られないための工夫かな。
そんなとき、カゲト君登場。
両手には、何やら箱が抱えられてるけど・・・?
「何してたの、カゲト君?」
「最終調整に時間がかかったッス」
最終調整って・・・まさか!
「まさかできたのか!」
「あぁ!」
バネッサとのやり取りも含め、結論は1つだけ。
「ミク!ムラクさんの機体は、これでいく!」
そう言いながら皆に見せたのは―――ムラクの新LBX。
「これはマグナオルタスです」
アラタとバネッサは、テンションあがりまくってる。
「少し扱いづらいかもしれないですが、ムラクさんなら使いこなせるッス」
「・・・わかった。ありがとう、カゲト」
ムラクの実力を信じての、LBXってことかぁ・・・。
そっか!
キヨカと作ってたのって、これかっ!
そして、ウォータイム開始が始まる―――。