ラブダブル!〜女神と運命のガイアメモリ〜   作:壱肆陸

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146です!ちょっと更新遅れました!
今回は謎解きと変身。早速どうぞ!!



最後にちょっとした発表があります。よろしければ最後までみてください!


第3話 Wな二人/検索と変身と二人で一人

「それじゃあ、検索を始めようか」

 

本棚で埋めつくされた謎の空間にたたずむ永斗。

 

「キーワードは?」

 

『そうだな…まずは“白い怪物”』

 

アラシがスタッグフォン伝いでキーワードを指示する。

 

ちなみに永斗は今電話を持つことができないので、代わりに穂乃果がスタッグフォンを持って永斗の顔に近づけることで会話が成立している。

 

「了解、“白い怪物”だね」

 

永斗の顔の前に緑のwhite monsterという文字が浮かび上がり、本棚が次々と移動していく。

 

しばらくすると本棚は最初の半分くらいの数まで減少していた。

 

「まだこんなに残ってる…面倒くさいなぁ…」

 

『どんどん行くぞ、次は…』

 

 

アラシは行方不明者の名前、現場、日付などをキーワードとして永斗に伝え、永斗もそれらを入力していった。

 

しかし…

 

「本の数が減らない…決定打になる手がかりが無いのかな?ちょっとアラシ、ちゃんとしてよ~」

 

『うるせぇ!寝てた奴に言われたくないんだよ!!』

 

_________________

 

ーアラシsideー

 

口ではそんなことを言いつつも、俺は内心焦っていた。

 

確かに今までの情報は決定打とは言いにくい。だが、これらの情報は必ず事件の核心につながっている。

 

考えろ、何かあるはずだ…検索のカギになる何かがこの中に……

 

「そういえば…行方不明者リストに違和感を感じたような…」

 

俺はもう一度情報を記した手帳をめくり、違和感の正体を探す。

 

改めて見ると違和感の正体はすぐにわかった。そして…

 

 

「そうか…もしかして!」

 

その瞬間、俺の中で一つの結論が生まれ、全ての手がかりが一つに繋がった!

 

 

「永斗、キーワードを追加する!キーワードは______」

 

 

 

_________________

 

 

ー3人称sideー

 

 

「なるほどね、わかった」

 

永斗はアラシに言われたキーワードを入れてみる。

 

すると、みるみるうちに本棚が減っていき、永斗の目の前には一冊の本だけが残った。

 

その本のページをパラパラとめくり、永斗は内容を把握する。

 

 

「なるほどこれは……結構おもしろい真相(こたえ)だね」

 

 

 

__________________

 

 

 

ーアラシsideー

 

 

 

「遅ぇな…」

 

ここは廃車のスクラップ場。事件の真相を知った俺は永斗達と待ち合わせをしている。

 

「本当にここに犯人が来るのですか?」

 

ちなみにコイツも一緒だ。

 

「…あぁ、間違いない。それより…」

 

しばらく待っているが永斗達が一向にやって来ない。

 

なにやってんだよアイツは…!

 

 

「ごめん、待った~?」

 

 

待ち合わせ時間から実に20分遅れで永斗と穂乃果がやって来た。

 

「待ったわ!20分も!!」

 

「アラシ…、そこは『ううん、待ってないよ。今来たとこ♡』っていうところでしょ?」

 

「付き合いたてのカップルか!」

 

穂乃果の方は申し訳なさそうな表情をしているが、永斗は悪びれる様子もない。

マジでぶん殴ってやろうかコイツ…

 

「で、何してたんだよ」

 

「ちょっと忙しくってね。アラシ知ってた?6面の4ステージに隠しゴールがあったんだよ」

 

「ゲームしてんじゃねぇか!知らねぇ上にどうでもいいよ!」

 

「どうでもいいって…一生懸命考えたニ〇テ〇ドーさんに謝りなよ!」

 

「お前はまず俺に謝れ!!」

 

 

「何やってるんですか!そんなことしてる場合ではないでしょう!」

「そうですよ、早くしないと怪物来ちゃいますよ!!」

 

俺たちの言い合いを2人が制止する。

 

「確かに…おふざけもここまでにして、そろそろ答え合わせといこうか」

「ふざけてんのはお前だけだからな」

 

まぁいいや、それじゃあ謎解きタイムといこうか…

 

俺は他の奴らに見えるように手帳を取り出して、開いた。

 

「まず俺が不自然に思ったのは、“目撃者がは必ず怪物を見て数日後に行方不明になっている”ということだ。口封じだけならその日のうちでいいだろう?」

 

「でも、それがどうしたというのですか?」

 

俺は海未の問に答えるように続ける。

 

「もう一つ不自然に思ったことがある。それが事件のカギになった訳だが…

誰かが怪物を見た日、必ず誰かが行方不明になっている」

 

手帳の情報と証言をわかりやすく繋げると

 

2/26葉月キリカ、行方不明。西原香夏子、怪物を目撃。

3/5岸田順子、行方不明。山田瑞樹、怪物を目撃。

3/17金山博史、行方不明。白戸健二、怪物を目撃。

3/22咲田環季、行方不明。高坂穂乃果と園田海未、怪物を目撃。

 

「偶然にしては少し出来すぎだ。ここで俺は思った

 

“目撃者は本当はその日のうちに姿を消したのではないか”と」

 

「それじゃあ、なんでいなくなったのは数日後なんですか?」

 

穂乃果の疑問に今度は永斗が答えた。

 

「そうだね、例えば…“その間別の人が成り代わってた”とか?」

 

「つまり犯人は人に化ける能力を持ったドーパントで、

誰かと成り代わる。誰かに見つかる。そいつと入れ替わる…みたいな感じで犯行を続けていたんだ」

 

それを踏まえてもう一度まとめると

 

2/26ドーパントが葉月キリカから西原香夏子に。

2/28ドーパントが西原香夏子から岸田順子に。

3/5ドーパントが岸田順子から山田瑞樹に。

3/7ドーパントが山田瑞樹から金山博史に。

3/17ドーパントが金山博史から白戸健二に。

3/22ドーパントが白戸健二から咲田環季に。

 

これならうまい具合に噛み合う。

 

「行方不明者になったやつらは全員、何かしらの形でドーパントを見ていたのだろう。

俺たちが行方不明だと思っていたのは、本当はドーパントが別の人に代わっていただけ、同時に2人には変われないからな。

てことは咲田環季は犯人ではなく被害者の一人だったってわけだ」

 

「えっ!?それじゃあ…」

 

穂乃果が何かに気付いたようだ。そんじゃ、そろそろ終わらせるか。

 

「ここで犯人にとって予想外の事態が起きた。2人の人間に同時に見られてしまったんだ。さっきも言ったように2人同時には入れ替われない。

そこで犯人はその片方と入れ替わり、もう片方が余計なことを言わないように見張ることにした。そして、調査にもしつこくついて来て俺を監視し続けた…

 

そんな奴は1人しかいねぇ!」

 

俺は犯人を指さし、言い放つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「犯人はお前だ、園田海未!!いや…ダミー・ドーパント!!」

 

 

 

「ッ…何を言うのですか!私が怪物だなんて…」

「そうですよ!海未ちゃんはどう見てもいつもの…」

 

「ダミー・ドーパントは姿だけでなく、記憶や能力、人格まで完璧にコピーできる

いくら幼馴染でもノーヒントで見破るのはまず無理だろうね」

 

「そんな…証拠はあるんですか!?」

 

「永斗の検索で監禁場所は既に分かっている。どうしてもって言うなら見せてやってもいいんだぜ、本物の園田海未をな!」

 

海未…いや、ダミーの抵抗も俺と永斗に打ち砕かれ、しばらくの間沈黙が流れる。

 

そして…

 

 

 

 

 

「ハッ…ハハ…ハハハハハ!!」

 

ダミーは海未の姿のまま態度を一変させ、堰が切れたように笑い出した。

 

「その通り、我が名はダミー!探偵風情がよく我が正体を見破ったな!」

 

海未の姿が歪み、その姿は白い怪物__ダミー・ドーパントへと変貌した。

 

「間違いない…私が見た怪物…」

 

突然現れた異形に穂乃果は怯えているようだ。

しかし…

 

 

「はぁ!?これがドーパント?想像してた35倍くらいショボいんだけど。

もう偽物の記憶じゃなくてパチモンの記憶とかでいいんじゃねぇか?」

 

「アラシ言い過ぎだよ。確かに姿は信じられないくらいダサいし、会心の一撃一発食らわせたら倒せそうな感じだけど~」

 

俺と永斗は全く怯えていない。当然だ、こんな奴ら()()()()()

 

ダミーも俺たちの態度にしばらくポカンとしていたが、すぐに調子を戻し言い放つ。

 

「ハッ!いくら虚勢を張ったところで、たかが探偵に我は止められない!!」

 

「確かに、()()()探偵ならな」

 

「何!?」

 

さて、ここからが俺たちの本業だ!

 

「いくぜ永斗!!」

「はいはい…」

 

俺は懐から赤いベルトのバックルのような装置”ダブルドライバー”を取り出し、腰に装着。

すると、永斗の腰にも同型のダブルドライバーが出現する。

 

俺と永斗はそれぞれ、黒のガイアメモリ”ジョーカーメモリ”と、緑のガイアメモリ”サイクロンメモリ”を取り出しボタンを押す。

 

《サイクロン!》

 

《ジョーカー!》

 

「「変身!!」」

 

俺たちは腕で“W”の文字を描くようにポーズをとる。

 

永斗がドライバーのメモリスロットにサイクロンメモリを差し込むと、俺のドライバーにメモリが転送される。

 

俺はソレを押し込み、もう片方のスロットにジョーカーメモリを差し込んで両手でドライバーを展開!

 

《サイクロンジョーカー!!》

 

永斗はその場に倒れ、俺の中に意識が転送される。

周りに風が巻き起こり、俺の足元から姿が変わっていく…

 

そして俺は…いや俺たちは赤い複眼の、右が緑で左が黒の姿をした戦士へと変身した!

 

その姿を見て穂乃果がつぶやく。

 

「仮面…ライダー……」

 

「そう、俺たちはダブル。街の平和を守る、2人で1人の仮面ライダーだ!」

 

『以後、よろしくー』

 

俺たちは左手でドーパントを指さし、この言葉を投げかける。

 

 

 

「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」

 

 

 

 

 

 

_________________

 

 

ー3人称sideー

 

 

そのころ、スクラップ場のクレーン車の上からダブルを見下ろす男が1人…

 

「ダブル……」

 

 

_________________

 

 

 

 

「くらえ!!」

 

ダミーはダブルに向かって駆け出し、殴りかかる。

 

だが、その攻撃は難なくかわされ、逆に一撃を食らってしまう。

 

「ぐっ…バカな…」

 

「まだまだいくぜ」

 

隙が生まれたところでダブルはさらに二撃、三撃を食らわす。

 

さらに右手のアッパーが炸裂し、ダミーは吹っ飛ばされてしまった。

 

「どうした?ショボいのは見た目だけじゃなく実力もか?」

 

「黙れ!そこまで言うなら見せてやろう、俺の本気を!!」

 

アラシの煽りで頭に血が上ったダミーは姿を変えていく。

 

そして、その姿は戦車のような形へと変化した。右手にはブレード、左手にはドリル、背中にはウイングが付き、肩にはランチャーが搭載され、いかにも強そうだが…

 

「うわ、だっせぇ!もうちょいカッコイイ変身なかったのかよ!」

 

『デザイン性のかけらもないね。メカンダーロボの方がまだカッコいいよ』

 

散々な言いようである。(注 メカンダーロボについてはあくまで作者の感想です

 

「黙れ黙れ黙れぇぇぇぇ!!」

 

ダミーは自棄になってブレードでダブルに切りかかる。

 

その攻撃もかわされたが、ダブルのところにあった廃車が真っ二つに切り裂かれた。

 

「だせぇくせに火力はあるな。どうする永斗?」

 

『こっちも火力で押し切ろう』

 

ダブルは赤いメモリ“ヒートメモリ”と、銀のメモリ“メタルメモリ”を取り出し、ドライバーの2本のメモリと入れ替えた。

 

《ヒートメタル!!》

 

ダブルの右半分が赤に、左半分が銀へと変色し、こん棒状の武器“メタルシャフト”が装備される。

 

「それがどうした!!」

 

ダミーは臆することなくダブルに切りかかる。だが…

 

「オラぁ!!」

 

燃え盛るメタルシャフトがダミーのブレードを一撃で粉砕、さらに左腕のドリルも粉砕した。

 

『決まったね、会心の一撃。もう一発いっとく?』

 

ダブルは脅すようにメタルシャフトを構える。この攻撃力ならダミーの装備をすべて破壊できるだろう。

 

「それなら…」

 

追い詰められたダミーは体の方向を変え、ランチャーを発射。

 

ミサイルの飛んでいく方向には穂乃果と永斗の体が!

 

「マズい!!永斗、ホーミングだ!!」

 

今度は黄色いメモリ“ルナメモリ”と、青のメモリ“トリガーメモリ”をドライバーに装填。

 

《ルナトリガー!!》

 

右半分は黄色、左半分は青になり、青のボディに黄色いラインの入った銃“トリガーマグナム”が装備された。

 

トリガーマグナムから発射された光の銃弾は、奇妙な軌道を描いてミサイルへと向かっていき、穂乃果たちに届く前にミサイルをすべて撃ち落とした。

 

「危ねぇだろ!さっさとどっかいってろ!!」

『僕の体も一緒に頼むよ』

 

穂乃果はしばらく混乱していたが、状況を把握すると「プリンの怪物なんかに負けないでください!」と言って永斗の体とともに去っていった。

 

「プリンの怪物?何言ってんだアイツ」

 

『さぁ?とりあえずそろそろ決めとく?』

 

ダブルは銃弾を数発撃ちダミーを迎撃した後、再びメモリをサイクロンとジョーカーに戻した。

 

《サイクロンジョーカー!!》

 

「そんな…この俺は最強のドーパントだぞ!負けるわけが…」

 

『知らないの?そういう台詞は負けフラグっていうんだよ』

 

「メモリブレイクだ。いくぜ!」

 

ドライバーの側部についている”マキシマムスロット”にジョーカーメモリを装填し、ダブルの体が風で浮かび上がる。

 

《ジョーカー!マキシマムドライブ!!》

 

宙に浮かび上がったダブルはダミーに向かってキックの体制をとり、マキシマムスロットのボタンを押した。

 

「『ジョーカーエクストリーム!!』」

 

空中で加速しながらダブルはダミーに突っ込んでいく。

 

ダミーにキックが届く寸前、なんとダブルは右半分と左半分に分離。二つに分かれたダブルの2段キックが炸裂し、ダミー・ドーパントは爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

___________________

 

ーアラシsideー

 

 

3/25活動報告

 

こうして、少女たちの前に現れた奇妙な事件は無事解決した。

 

ダミーの正体は天才とうたわれる若手俳優「志島一喜」。様々な役を演じているうちに、本物の人生を演じてみたくなり今回の犯行に及んだらしい。

 

若手の慢心とゆがんだ欲望が生んだ事件だったってわけだ。

 

まぁ、あれだけ多くの人間に成り代わってたのに誰も気づけなかったんだから実力は本物なのだろう。

 

誘拐されていた人たちも無事保護され、高坂穂乃果も園田海未と再会することができた。

 

俺たちの活躍で…「ワンワン!!」

 

また一つ…「バウバウ!!」

 

街の平和が…「わんわーん!」

 

「あーもう、うるせぇ!!てか最後のは永斗だろ!!」

 

「わんわーん、おなかすいた~ご飯作って~」

 

「自分で作れニート犬!!」

 

「わんわん…」

 

15歳にもなってなにやってんだコイツ…まぁいいや、事件も解決したしとっといたプリンでも…

 

「おい、永斗。プリンどうした」

 

俺が永斗に問いかけると永斗は目をそらす。

 

「そういえば穂乃果のやつ、プリンの怪物がどうとかって…お前まさか…」

 

俺がその言葉を言い終わらないうちに、ものすごいスピードで永斗が姿を消した。

 

「あ!待て、永斗コラァァァァァァァ!!!!」

 

 

本日もこんな感じで切風探偵事務所、営業中です。

 

 




これだけは言っておこう。

海未ちゃんファンのみなさんスイマセンでしたぁぁぁぁぁ!!!!
いや、オリキャラとか出しちゃうと犯人ってバレバレだと思ってこうなったんですが…
本当に申し訳ございませんでした!次回からは普通に海未ちゃん出しますんで!

発表ですが…オリジナルドーパントを募集したいと思います!
いや、別に思いつかないとかじゃないですよ(汗)
こいつ出してほしいとかのリクエストでもokです!ご応募お待ちしております!

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