ラブダブル!〜女神と運命のガイアメモリ〜   作:壱肆陸

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146です!
本当に多くの皆様から感想をいただき、とても感謝です!!
UAも1000を超えました!(しょぼいとか言わないで…)本当に皆様ありがとうございます!

今回は結構重要な回になるかも…それではどうぞ!


第5話 Sの予兆/明日への一歩

東京某所、とあるさびれた洋館。

 

降りしきる雨の中、そこへ入ろうとする1人の黒服の男。

ダミーとの闘いでダブルを見下ろしていたあの男だ。

 

「やぁ、遅かったね」

 

出迎えたのは、白衣を着た男。見た目からして2~30代くらいだろうか。

 

他にも、芸術家のような風貌をした若い青年、フードで顔を隠した小柄な人物といった奇妙な奴らが建物の中に集まっている。

 

「これで今集まれる幹部は全員だね。それじゃあ…」

 

「ちょっと待て、それより聞きたいことがある」

 

白衣の男の発言に割って入ったのは、黒服の男だ。

 

「今活動しているスパイスのことだ。奴はメモリの力をほとんど使いこなせていない。

下手に情報が洩れる前に始末すべきではないのか?」

 

「あ~あのカレー大魔神君だね。せっかくあんな力を持ってるのに…

もっとパーッと派手にやればいいのにねぇ?」

 

今度は髪に金のメッシュが入った青年が口を挟む。

 

「まぁまぁ、2人ともそういわずに。彼の使い方はなかなか興味深い、斬新な発想だ。

それに、有望なコマは他にもたくさんいるからね…」

 

白衣の男はそう言って不敵にほほ笑む。

 

「さて、それじゃあ話し合いと行こうか。

 

 

僕たちの”目的”について……」

 

雨雲からさす一筋の光が、洋館を不気味に照らした。

 

 

_________________

 

 

 

ーアラシsideー

 

 

「どーしよ…」

 

 

俺はホウキで地面を掃きながら考える。

 

まずは状況を整理しよう。

 

俺は音ノ木坂ここでバイト(永斗のせい)を兼ね、爆発事件の調査を始めた。

 

しかし手掛かりは全く見つからず、現れたドーパントの能力にも爆発能力は無かった。

 

そのうえ、誤ってこの学校の廃校問題に首を突っ込んでしまい…

 

一言でいえば超絶面倒くさい状況だ。

 

爆発事件の調査もだし、廃校阻止の方法も考えねぇと…

 

「おーい、切風くーん?」

 

突然聞こえた声で俺は我に返る。

 

「小森さん…どうしたんすか?」

 

「どうしたもこうしたも、さっきから何回も呼んでるのに返事がないからさ…」

 

「あ、スンマセン…」

 

考えすぎて周りが見えてなかったみたいだ。大丈夫か?俺…

 

「あと、ホウキ逆さまだよ」

 

よく見ると、俺はホウキの柄の部分で一生懸命地面を削っていた。

やべぇ、本当に自分が心配になってきた…

 

 

________________

 

 

 

俺は日陰の中でアンパンにかぶりつく。

 

俺が疲れているを察してくれたのか、小森さんは俺にしばらくの休憩をくれた。

あの人は本当に優しいな…あれ?目から汗が…

 

といっても休憩している暇なんてない。一刻も早く事件と廃校をなんとかしないと…

 

そういえば最近永斗のやつが、なんかのアイドルにハマってたな。

確か…スクールアイドルだったか。学校でアイドルっていえば…

 

 

 

いやいや、何考えてるんだ…廃校を防ぐためにアイドルやるようなバカいるわけが…

 

 

「海未ちゃ~ん、どこ~?海未ちゃ~ん?

あ、探偵さんいいところに!海未ちゃん知りません?」

 

また穂乃果(コイツ)か…

 

「知らねぇ、どうしたんだ?」

 

「ちょっと探してて…そうそう、廃校を阻止するいい方法思いついたんですよ!それは…」

 

そういって穂乃果はカバンから何冊かの雑誌を出して俺に見せた。

おいこれまさか……

 

「スクールアイドルです!!」

 

バカいた!こんな身近に!!

 

「どうです?名案だと思いませんか?」

 

「お前、本気か!?学校救うためにアイドルなんて」

 

「本気ですよ!でも海未ちゃんに言ったら…

 

 

『アイドルは無しです!!』

 

 

って……」

 

そりゃそうだ。

 

「そうだ!探偵さんも一緒にやりませんか?」

 

「はぁ!?するわけねぇだろ。なんで俺が?」

 

「だって、昨日廃校をなんとかするって…」

 

ぐっ…それは…

 

「いや、俺ここの生徒じゃねぇし…」

 

「あ、そっか…」

 

そういうと穂乃果は残念そうな表情を浮かべる。

 

冗談を言ってるようには見えなかった。本当に本気だったんだろう…

 

「なんでそこまで…卒業したら学校なんて関係ないだろ?」

 

「廃校を知ってわかったんです。私、この学校好きなんだって…

誰に言われるわけでもない、私がこの学校を救いたいんです!!」

 

コイツ…そんなことを……

 

「しゃーねーな…代わりのメンバーくらいは探してやるよ。

あんなこと言った俺にも責任があるからな…」

 

「本当ですか!?じゃあお願いします!!」

 

俺の言葉を聞くと、穂乃果はすぐに笑顔に戻り、駆け足で去っていった。

単純というかなんというか…

 

「また面倒な仕事が増えちまったな…まあいいや、俺も仕事に戻んないと」

 

「その必要はねぇよ。なぜなら、この学校は間もなく消し飛ぶからなぁ」

 

俺が仕事に戻ろうとしたその時、目の前にあのスパイスの男が現れた!

 

「ッ!テメェ、いつの間に!」

 

俺はとっさにダブルドライバーを取り出し、構えをとる。

 

「ハハハ!お前がのんきに掃除している間に、爆弾はすでにセットした!

もうじきこの学校は木っ端みじんだ!!」

 

しまった…廃校に気を取られすぎて”今日爆破される”という可能性を見逃していた…!

 

「ついでに言っとくが、俺を倒しても爆弾は止まらない。

諦めてそこでじっとしてな!!」

 

どうする?ハッタリには聞こえない。こいつを倒して爆弾を探すか?

いや、隠し場所には相当自信があるように見える。そう簡単に見つかるとは思えない…

 

今のうちに生徒を非難させる…ダメだ、「学校が爆発します!」なんて言っても信じてもらえるわけがない!もうダメなのか……

 

 

 

『誰に言われるわけでもない、私がこの学校を救いたいんです!!』

 

 

 

 

そんなとき、俺は穂乃果の言葉を思い出す。

そうか…そうだよな……

 

 

「アイツは…穂乃果は諦めてなかった。なのに俺が諦めてどうすんだ!」

 

そうだ、まだ終わってない!学校も、生徒も、平和も全部俺が守ってやる!!

それに今思い出した。この状況をひっくり返せる可能性を!

 

「何を言おうが爆発まであと少し。もうどうすることもできない!」

「残念、爆弾処理はもう終わったよ」

「何!?」

 

俺の背後から“アイツ”の声が聞こえる。

 

やっぱりな、どうりで朝から姿を見せなかったわけだ。

 

「遅かったな!永…斗……?」

 

俺が振り向くとそこには永斗の姿が……あるはずだった。

 

いや、厳密にいえばあったんだが、なんか漫画の探偵みたいな恰好をしてポーズをとっている。

 

 

「見た目はニート、頭脳は最強!迷宮なしの名探偵!

その名も名探偵エイト!真実はいつも一つ!!」

 

 

 

 

 

 

コイツ何やってんだ?

 

スパイスの男も感想は同じみたいで、永斗を見て呆然としている。

 

「ちょっとちょっとそこの2人、何か反応してよ。これじゃ僕がスベったみたいじゃん」

 

「事実スベってんだよ。てかなんだその恰好!」

 

「コスプレだよ。趣味を兼ねないと仕事なんかやってらんないでしょ?」

 

「お前は大体趣味だろうが!」

 

俺たちのやり取りを見て我に返ったのか、スパイスの男が言い放つ。

 

「ハッタリだ!貴様ごときが俺の計画を…」

 

「君の作戦なんか1面の1ステージよりも簡単だったよ。それじゃ、回答編もちゃっちゃと終わらせますか」

 

永斗は一呼吸置くと語りだした。

 

「爆弾の正体は単刀直入に言ってスパイス。それも“ステルススパイス”だ。

これなら存在を感知されず、当然火薬も残らないからね。

どうやって爆発させたかというと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“粉塵爆発”だ」

 

 

ふん…じん…ばくはつ?

 

「若干一名理解ができてないみたいだから説明するね」

 

悪かったな、知らなくて!!

 

「粉塵爆発は、大気中の粉末に火が付くことで爆発する現象のこと。

連鎖的に被害が広がるから、建物中に粉末を浮遊させておけば建物一個くらい軽く破壊できるだろうね」

 

「つまり、コイツは学校のいたるところにスパイスを蔓延させて、その粉塵爆発で学校を爆破するつもりだったってわけか。ドーパントによる超常事件だと、俺たちが思ったこと自体がこの事件を複雑にしていたってことだな」

 

永斗は俺の解釈を聞き、“だいたいあってる”のサインを手で出してさらに続ける。

 

「あとは火をつけるだけ。確か…そろそろ家庭部が新入生歓迎のためにホットケーキを作り始めるころかな?」

 

「だが、学校中に蔓延したスパイスはそう簡単には…」

 

「それならちょっとだけ頑張らせてもらったよ…」

 

 

____________________

 

 

数時間前

 

 

「よろしくね、バットショット」

 

永斗は誰もいない部屋で、カメラ型ガシェット”バットショット”にギジメモリを装填。

 

さらに、カメラから蝙蝠へと変形したバットショットのメモリをもう一度抜き、

代わりにサイクロンメモリを装填した。

 

《サイクロン!マキシマムドライブ!!》

 

風を発しながら、バットショットは部屋から出ていく。

 

「いってらっしゃーい」

 

 

__________________

 

 

「こんな感じで、バットショットに学校中の空気入れ替えをしてもらったってわけ。

それと、君本当は頭いいでしょ?そのとってつけたような不良キャラ、怪しいと思ってたんだよね~。僕たちをかく乱するために嘘ついたのかな?」

 

スパイスの男はしばらく何も言うことができなかったが、言葉を絞り出すようにつぶやいた。

 

「貴様、いったい……」

 

「いってなかった?僕は士門永斗。ゲームとアニメが趣味の、仮面ライダーの片割れさ」

 

どや顔で言い放つ永斗を見て俺はつぶやく。

 

 

「かなわねぇよな…」

 

コイツは前からそうだ。いつもは働かねぇし、ずっと家でゴロゴロしているが、

仕事で手を抜くことは絶対にしないし、いざというときコイツより頼りになるやつはそういない。

 

俺にないものをたくさん持っていて、なにより俺のことを理解し、信用してくれる。

 

だから俺もコイツを全力で信用できる。だから…コイツが俺の相棒なんだ。

 

 

 

「あああああぁぁぁぁぁぁl!!」

 

《スパイス!》

 

男は激情し、スパイスメモリを首に挿して姿をドーパントへと変化させる。

 

「よし…解説も終わったし、さっさと倒しちゃおうか。いくよアラシ」

 

「あぁ、半分だけ力貸せよ、相棒!!」

 

《サイクロン!》

 

《ジョーカー!》

 

 

「「変身!!」」

 

 

俺がダブルドライバーを腰につけると、永斗の腰にもドライバーが出現し、永斗はそこにサイクロンメモリを装填。

 

俺のドライバーにメモリが転送され、俺もドライバーにジョーカーメモリを装填し、ドライバーを展開した!

 

《サイクロンジョーカー!!》

 

永斗の体はその場に倒れ、俺の姿は仮面ライダーダブルへと変化した。

 

「『さぁ、お前の罪を数えろ!!』」

 

 

 

____________________

 

 

 

 

BGM~CycloneEffect アラシ&永斗version~

 

 

 

場所を移し、とある広場で激闘が繰り広げられる。

 

ダブルは弱点である腹部に攻撃を当て続け、戦闘を有利にしている。

 

対して、スパイスはアタックスパイスを使い攻撃を仕掛けるが…

 

「何度も同じ手を食らうかよ!」

 

襲いかかるアタックスパイスを、ダブルは風を纏った拳で次々と吹き飛ばしていく。

 

「何度も同じ手を使うか!」

 

すると、スパイスは別の小瓶を取り出し、中身を出す。

出てきた粉末は空中に広がり、煙幕を放出してダブルの視界を奪った。

 

『スモークスパイス…逃げる気かな?』

 

「いや、これは……」

 

煙の中から現れたスパイスの拳を、ダブルは左手でガードする。

 

「なっ…!バカな!」

 

「殺気がダダ漏れだぜ!!」

 

ダブルはそのままスパイスの腕をつかみ、空中に放り投げる。

 

そして、ドライバーのジョーカーメモリをトリガーメモリと入れ替えた。

 

《サイクロントリガー!》

 

左半分が青色に変化したダブルは、空中に放り出されたスパイスに銃口を向ける。

 

『ロックオン!』

 

永斗の掛け声と同時にトリガーを引き、放たれた銃弾はスパイスに命中。

スパイスはそのまま落下し、地面に叩きつけられた。

 

「もう一発!」

 

ダブルはさらに銃弾を発射する。だが…

 

「させるか!」

 

スパイスはさらに別の小瓶から粉末を放出。その粉末はスパイスを囲むように浮遊し、ダブルが放った銃弾をはじき返した。

 

「ぐっ…」

 

ダブルは跳ね返った攻撃をモロにくらってしまう。

 

『シールドスパイス…いや、アタックスパイスを調合することでカウンター能力を得たんだ』

 

下手な攻撃は効かないどころか、跳ね返されてしまう。

そんな思わぬピンチの中、アラシは落ち着いて永斗に問いかける。

 

「なぁ、サイクロントリガーのマキシマムでアレ吹き飛ばせるか?」

 

『僕の予想だと、十中八九大丈夫。

でもダメだったら、攻撃が跳ね返される→マキシマム直撃→アラシ、死す。だけど?」

 

失敗すれば確実に負ける。だが、アラシの答えに迷いはない。

 

「お前を信じるぜ、相棒!!」

 

ダブルはトリガーマグナムにトリガーメモリを装填し、マキシマムの形態に変形させ、スパイスに照準を合わせる。

 

《トリガー!マキシマムドライブ!!》

 

「『トリガーエアロバスター!!』」

 

マグナムから発射された風の銃弾は、シールドスパイスを吹き飛ばしスパイスの体を貫いた!

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

断末魔を上げ、スパイスは爆散。爆炎の中から現れた男の首からスパイスメモリが排出され、粉々に砕け散った。

 

ダブルはメモリが破壊されたのを確認すると、大きくため息をついた。

 

『事件解決…だね』

 

「あぁ、今回は本当に危なかった…ありがとな、永斗」

 

すると、永斗はそのセリフを待ってましたとばかりに…

 

『そーだねー、確かに僕がいなかったら今頃学校はなくなってただろうな~』

 

「…何が言いてぇんだ、テメェは?」

 

『別に?そういえば、今日新作ゲームの発売日だったな~。面白いだろうな~。

欲しいな~。誰か買ってくれないかな~?」

 

「わかったわかった!買ってきてやるから!」

 

『悪いね~。別にそんなつもりはなかったのに~』

 

「コイツ……」

 

一瞬でも下手に回ったことを後悔するアラシだった…

 

____________________

 

 

 

音ノ木坂学院、弓道場。

 

そこで海未は弓を構え、遠くの的に狙いを定める。

 

集中が極限まで達し、弓を放つ…!

 

 

『みんなのハート打ち抜くぞ~!バーン♡』

 

 

その瞬間、ステージに立つ自分の姿が海未の脳裏によぎり、矢はあらぬ方向へ…

 

(何を考えているんです!私は…)

 

「外したの!?珍しい!」

 

「た…たまたまです!」

 

そういってもう一度弓を構え、狙いを定めるが…

 

 

『ラブアローシュート!!』

 

 

「あぁ…いけません!余計なことを考えては…」

 

海未が弓を射る瞬間、決まって妄想が頭をよぎるため、ちっとも的に当たらない。

 

 

「海未ちゃ~ん、ちょっと来て~」

 

そんなとき、ことりがやって来て海未を連れ出した。

 

 

___________________

 

 

 

「穂乃果のせいです…全然練習に身が入りません…」

 

「てことは、ちょっとはアイドルに興味あるってこと?」

 

「それは…」

 

ことりに心を見透かされたようで、海未の言葉が詰まる。

 

「でも、やっぱり上手くいくとは思いません…」

 

「でも、こういうことっていつも穂乃果ちゃんが言い出してたよね。

私たちがしり込みしちゃうようなところも、引っ張ってくれて…」

 

「そのせいで散々な目に何度もあったじゃないですか…」

 

その言葉からは積年の恨みのようなものが感じられる。

これまでに散々な目にあったようだ…

 

「そうだったね…でも海未ちゃん。

 

後悔したこと…ある?」

 

その時、海未の頭によみがえったのは幼き日の記憶…

 

ある日の夕暮れ、大きな木を目の前に穂乃果が登ることを提案する。

 

その木はとても子供が登れるような高さではない。

戸惑うことりと海未だが、穂乃果はかまわず行ってしまい、2人も登ることに。

 

なんとか登り切ったが、あまりの高さに降りることができない。

 

なきじゃくることりと海未。そんな2人の目に映ったのは、見たこともないような美しい夕焼けだった。

 

確かに、穂乃果が提案するのはどれも無茶なことばかり。

でも、その挑戦が無駄だったということは一度もない。海未もそう感じていた。

 

 

「見て」

 

ことりに連れられて校舎裏にきた海未が見たのは、1人でダンスの練習をする穂乃果だった。

 

「ここを…こうやって…こう!うおぉ~とっと!」

 

穂乃果は足をもつらせ、そのまま転んでしまう。

 

不器用ながらも練習を続ける穂乃果を見て、ことりがつぶやく。

 

「海未ちゃん、私やってみようかな…

海未ちゃんはどうする?」

 

「私は…」

 

すると、もう一度穂乃果は転んでしまう。

 

「いたたた…やっぱ難しいや…みんなよく踊れるな~」

 

転んだ穂乃果に手が差し伸べられる。

 

「1人で練習しても意味がありませんよ。やるなら…3人でやらないと」

 

「海未ちゃん…でも、3人じゃなくて4人かな?」

 

 

「その4人に俺は入ってないだろうな?」

 

立ち上がった穂乃果の背後には、いつの間にかアラシが立っていた。

 

「まだ諦めてなかったのかよ…てか、結局お前らも始めたんだな、スクールアイドル。

そういえば、まだそこの奴は名前を聞いてなかったな」

 

アラシに尋ねられ、ことりが答える。

 

「南ことりです♪探偵さんはなんていうんですか?」

 

「まだ自己紹介してなかったっけか…俺は切風アラシ、探偵やってる。

ちなみに年はお前らと同じ16だ」

 

その言葉を聞くと、3人は目を見開いて…

 

「16歳!?」

 

「若いとは思ってましたが…」

 

「それじゃあ、アラシ君でいいよね!

アラシ君、一緒にスクールアイドルしよう!」

 

「だから学生じゃねぇって言ってんだろ。大体、女子でもないし」

 

「そっか…」

 

「だから手伝うだけだ。あくまでバイトとして、お前らの活動を支援する。それでいいだろ?」

 

 

一瞬暗くなった穂乃果の表情がパァッと明るくなる。

ガラにもないことをしているのは分かっている。でも、今回は穂乃果の言葉に救われたのは確かだ。

 

「じゃあ、よろしくね!アラシ君!」

 

「あぁ。よろしくな、穂乃果、海未、ことり」

 

 

アラシと穂乃果の強い握手が交わされる。

 

こうして、アラシと少女たちのアイドル活動が始まった!

 

 

 

 

 

 

そして、伝説が動き出す……

 

___________________

 

 

ーアラシsideー

 

4/2 活動報告

 

スパイスによる爆発事件は無事解決。

音ノ木坂は依然ピンチだが、とりあえず危機を脱した。

 

スパイスの男は、永斗が言ったとおりとある大学院の学生だった。

 

自ら計画した完全犯罪を実行するため、メモリを購入。

わざわざ俺たちに正体を明かしたところを見ると、俺たちに正面から喧嘩を売ってきたように思える。本当に迷惑な野郎だ…

 

ま、結果は永斗の完全勝利だったわけだが…

 

そういえば、あいつらはどうなったんだか…生徒会長に部の設立を申請しに行ったみたいだが…

 

「アラシ~ちょっといい?」

 

噂をすれば、永斗が部屋から出てきた。

 

「ちょっと頼みたいんだけど…」

 

 

_____________________

 

 

「全く、あの野郎…」

 

俺は愛機、“ハードボイルダー”(断じて俺命名ではない)に乗り、暗闇を走り抜ける。

 

永斗が学校に侵入するための変装を置き忘れたらしく、俺がとってきたところだ。

 

もう少しで閉められるところだったからな、小森さんがいて本当に助かった…

 

「それにしても女装するとか…もしや、アイツ変態か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、俺の目が1人の人物にとまる。

 

「……ッ!」

 

俺は急いでバイクを止める。だが、その人物の姿はもうなかった。

 

「さっきの奴が持ってたスーツケース…組織のマークが入ってた…」

 

口を開けたサメの歯を正面から見て、その中に目玉が描かれたようなデザイン。間違いない。

 

組織とはガイアメモリを流通させている黒幕で、俺たちが倒すべき最大の敵だ…

 

それだけじゃない、パーカーとフードで姿を隠していたが、

 

確かに見た。パーカーの中の()()()()()()()を。

 

やれやれ…俺のバイト生活はまだ続きそうだ…

 

__________________

 

 

その日の深夜、とある廃工場。

 

 

 

 

 

 

 

 

破壊されたたくさんのバイクと、血を吐いて倒れる数えきれないほどの不良。

 

 

 

 

 

 

 

そして、その中心にたたずむ一つの影…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新たな事件が、幕を上げる




回を増すごとに文字数が増える…
今回はもう少しで8000超えるとこでした。書くのがマジ大変…
今回の事件は少し適当になってしまいましたが…大目に見てくださいm(__)m

サブタイトルもコレジャナイ感がしますね…次回からはちゃんと考えます。

ゲーマドライバーを購入し、テンションはクライマックスです!この調子で次回も!

オリジナルドーパントも引き続き待ってます!
感想、評価、アドバイス等ありましたらお願いします!!
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