早速学園祭編に……といきたいところでしたが、挟まなきゃいけない話があったので小文字編として先にお出しします。(小文字編…単話完結のちょっとした回。アルファベットが小文字)
それと、仮面ライダーエターナルことミツバのお話、「Eの怪盗」を並行連載中の「仮面ライダージオウ~Crossover Stories~」で掲載しました。そっちもよろしくお願いします。
今回も「ここすき」をよろしくお願いします!
これはスクールアイドルと仮面ライダーの物語。
かつて惨劇を起こした白い上位存在『F』。全てに飢えたデザイナーベイビー『氷餓』。世界を地獄へ導こうとした飽食の異才『山門』。異世界さえ巻き込んだだ憂鬱の化身『エルバ』。これらの強敵たちを退け、仮面ライダーはこれからも戦い続ける。
しかし、これはスクールアイドルの物語でもある。
全ては『力』と『平和』の完璧な均衡で成り立っている。
ポストに一通のエアメールが投函される。
『平和』が揺れつつあった。
そして、彼女たちを守る『力』もまた───
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硬いソファの上で目を覚ます。体内時計が朝の訪れを告げていた。
切風アラシは欠伸もせず、立ち上がったら真っ直ぐに冷蔵庫に向かう。手のかかる相棒は今日に限って放っておくことになっているため、アラシもたまには楽をしたい。作り置きの朝飯で事を済ませる。
「夜は刺身でもやってみるか。アイツらも呼んで」
ゴミ箱のプリンの器を見て冷凍庫に詰めた内浦土産の魚を思い出し、炊いておく米の量も考える。折角買った魚を一気に食べてしまうのはもったいない気もするが、まぁいいかと思考を締め切った。
皿を洗い、歯を磨き、気にならない程度に髪を直し、未だに慣れない制服に袖を通す。学校に行くのも随分と久しぶりな気がしていた。
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アラシは珍しく遅刻気味に教室に滑り込み、席については上の空。授業が行われているようだがイマイチ意識が向かない。近くの席で爆睡している穂乃果にツッコミもしない。
「……まるで実感湧かねぇなぁ」
聞こえないくらいの声で不意に呟いてしまう。
あの戦いが終わって体感時間は結構経つというのに、今自分が生きて帰って来て、授業を受けていることがふと不思議に思うことがある。それだけ熾烈な戦いだったのだ。
異世界の仮面ライダーソニックたちと未来のスクールアイドルAqoursと共に、組織の元幹部『憂鬱』のエルバを撃破した。組織打倒への第一歩、大幹部の一柱を落としたという事実は果てしなく大きい。
(でも、それは隼斗たちがいたからだ。俺たちだけでも奴らを倒せるくらいにならねぇと……! それに……)
延期されていた学園祭も近い。本来なら3週間ほど離れていたはずの学園祭とラブライブも、ヘル騒動のせいで1週間に縮んでしまった。これはμ'sにとっては圧倒的に痛手。ラブライブ出場資格のランク20位以内に、学園祭当日に入っていなければいけない計算だ。
ドーパント騒ぎも落ち着いた気がする。当面はアイドルランク20位以内を目指し、μ'sのサポートをすべきだろう。
「ちょっとお話いいですか? スクールアイドル部のマネージャー、切風アラシさん?」
授業が終わり、廊下を適当にぶらついていた所に声がかけられる。男の声でアラシが真っ先に不信感を前面に出すこの声の主は、一人しかいない。
「なんつって」
「嘉神…! 本当にこの学校通う気なのかテメェ」
先日転入してきた男子学生、嘉神留人だ。
「もっちのろん。それだけじゃないさ、俺は晴れて新聞部に入部したよ。警戒しないでよアラシ、これはただの取材だからさぁ」
「あのクソッタレ新聞部かよ、お似合いだな」
「っしょ? とゆーわけで今はμ'sの皆さんにマイク向けて回ってるとこなわけよ。で、μ'sのアイドルランク19位に上昇、ラブライブ出場圏内突入おめでとうございます。いつになく随分と気に入ってる子たちみたいだけど、今のお気持ちは?」
苛立ちを煽る口調と声。アラシはこの男が腹の底から嫌いだ。嘉神はアラシがとっくに捨て去ったものを笑顔で穿り出そうとする。今だって、アラシをわざと怒らせようと……
「……今なんつった? 19位?」
「あら、ご存じなかった」
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「おいコラ穂乃果ァ!!」
「うわっアラシ君!? ってああああああサインがぁぁぁぁ!!」
大声で教室に帰還したアラシに驚き、穂乃果の手元が派手に狂う。その結果、穂乃果が色紙に書いていたサインの「果」の部分に変なハネができてしまった。
「うぅ…ごめんミカ…初サインだったのにぃ…アラシ君のバカ!」
「いやいや気にしないで切風さん! 元から変なバランスだし…果だけ小っちゃい」
「悪い…で、なんだアイドルランク19位って! 聞いてねぇぞ! なんでこんな吉報を嘉神の口から聞かなきゃなんねぇんだ!」
「えぇぇぇぇっアラシ君知らなかったの!? 朝からみんなその話してたのに! 海未ちゃんなんて見られ過ぎてずっと顔隠してるし!」
そう言われてみれば朝から海未の存在感が薄かった気がする。今も横の席にいるが下を向いたまま「余計なお世話です…」と呟くだけ。
「メールもしたじゃん!」
「見てるわけねぇだろ、そういうのは永斗の……あぁそうか、今日は永斗がへばってるから情報入んなかったのか…あの野郎肝心なところでタイミング悪ぃ」
異世界から帰還するまで働きづめだった永斗。凄まじい眼力で「今日だけは、今日だけは休まして頼むから」と言われればアラシも流石に折れるというもの。機械や情報に疎いアラシだけでは当然出遅れてしまう。
「…いや、俺が浮足立ってただけだな。悪かった。目標の20位以内か……案外突然に来るもんなんだな、おめでとう」
「え…あ…アラシ君が褒めてくれたぁ!?」
「いや褒めるわ。俺だって」
「大変だよ海未ちゃん! ことりちゃん! アラシ君が褒めたってことは…もしかして夢!? ミカ、私の顔思いっきりつねって!」
「よっしゃそこまで言うなら俺がやってやるよ。つねると言わずにパンチでいいな?」
そうは言いつつも、アラシも内心では自分の言葉に驚いている。それ以前に、アラシは礼を言う事はあっても褒めるなんてしてこなかったのだと気付かされた。
受けた思いは返さなきゃいけない。
もっと真摯に向き合うべきだ。アラシはμ'sと。
「って、ことりのやついねぇな」
「あれ、ホントだ。ことりちゃーん?」
もうすぐ授業が始まると言うのに、真面目なことりが珍しく教室に戻っていなかった。妙に思いつつも、今は19位のランクインに対する喜びが勝ってしまっていた。気付くべきだったのだ、吉報の割に朝からことりの表情が浮かない事に。
時間がないのに教室に入って穂乃果たちに向き合えず、廊下でことりは項垂れる。どこか悲しそうに落とした視線の先には、話を切りだそうと持ってきたエアメールが。
そんなことりを見つけた嘉神。悩ましい顔に嬉々として声を掛けた。
「南ことりちゃーん」
「ひゃっ!? か…嘉神先輩っ……!? えっと…あ、この間はありがとうございます…」
「ども。今μ'sにインタビューしてんだけど…それ何隠したのかな?」
咄嗟にことりが後ろに隠したエアメールを指摘。嘉神はニコニコと情報が沸く間欠泉にメスを入れる。例えそれが、その人物の静脈であろうと。
「これは……!」
「手紙だった。それもエアメール、英語だった。海外から? 焦った割に随分と丁寧に隠したね? 視線の方向は教室だったし、お友達の誰かに関係ある話?」
「っ……!」
「教えてよ、そういう契約だ。お礼したなら覚えてるでしょ? 『津島瞬樹の居場所を教える代わりに、アラシに内緒で情報提供関係を結ぶ』」
「でも…これは言えないんです! これだけは先輩よりも先に、穂乃果ちゃんと話さないと!」
「んー嫌っ♡ 出回った情報は金にならないじゃんよ、それじゃ意味ないだろーが」
体をベタベタ触られているような問答に、声の圧で首を掴まれたようにも錯覚した。ドーパントの悪意とも全く違う嫌な威圧感を前に、それでもことりは無言を貫いた。
「……やめてよ俺が悪者みたいに。俺は中立のメッセンジャーなのに」
「ごめんなさい…でもやっぱり、話せないんです…」
「ま、いいや。お詫びと貸す借り増やしに一つ教えたげる。つってもすぐ知れ渡る程度の情報だけど……」
嘉神は去り際にことりに耳打ち。それを聞いた彼女の足は、今の悩みを忘れるように教室ではなく職員室へと向かった。
「この学校は面白いね。そんで、これからもっと面白くなる」
息を乱して疾走し、職員室を経由してことりは教室へ。目にしたのは惨状。記憶したその光景を、教室にいるアラシに大慌てで伝えた。
「大変! 職員室が───!」
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「なにこれ……」
「なんだこれ……」
職員室に急行した探偵部。そこに広がっていたのは、穂乃果とアラシの知能レベルと語彙が同等になるほど無惨な光景だった。
「みてーこれおもしろいよー! なんかぴかぴかひかってるー!」
「おいかけっこするひと、このゆびとーまれ!」
「うわあああああん! よっちゃんがいじわるするぅぅぅぅっ!」
先生が集まっているはずの職員室なのに、そこにいるのは子供だけ。その幼稚園児くらいの子供たちは職員室のパソコンやコピー機をおもちゃに遊び、書類を踏みつけにして走り回り、備品を投げ回って喧嘩する地獄絵図。
この子供たちがどこから現れたのか。
子供たちが着ている大人用のブカブカな服を見れば、超常現象に慣れているアラシや穂乃果ならすぐに答えを出せる。
「もしかして先生が子供になっちゃった!?」
「職員会議を狙ってドーパントが来たってことか!? どんなドーパントだよ、ざけんなボケが!」
「よかった…お母さんはいないみたいだけど…」
「ではやはり、この子たちは先生方という事に…」
大いに戸惑う海未の袖を引っ張る男児。万人を惑わす幼い笑顔が海未に向けられる。
「おねえちゃんあそぼ!」
「え…っと、私はお姉ちゃんではないんです。あなた方は私たちの先生でして…」
「あそんでくれないの…?」
「くっ…なんて眩しい笑顔…! 助けてくださいことり!」
「ごめん海未ちゃん…私もこの子たち可愛くて…! アラシ君、ちょっとだけ遊んであげちゃダメ?」
「思い出せ、そいつらハゲの教頭と英語のババアだぞ。おいガキ、ここにバケモノ来ただろ。どこ行った」
アラシは動物に嫌われる。それと同じ道理か、アラシが目を向けた途端、子供たちが蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。目を合わせるだけで泣き出す子もいる始末で、これにはアラシの顔も引きつる。
「ダメだよアラシ君の顔怖いから! ほら、もっとにっこり笑って! にこちゃんみたいに!」
「穂乃果だって舐められてんじゃねぇか。顔引っ張られながら蹴られながらで言えた台詞か!」
穂乃果とアラシが子供相手に全く役に立たないので、ことりが事情を聞きだす。すると、子供たちは揃って一枚の窓を指さした。その窓枠の端には、ひっそりとこの惨状を記録していたビデオカメラと、それを持つ人外の手が。
「そこかァ!!」
アラシが窓を勢いよく開けるとビデオカメラは引っ込み、2階の壁に張り付いていた影は派手に着地。その姿は間違いなくドーパントで、子供の落書きのようなふざけた見た目をしていた。
アラシは迷わず2階の窓からドーパントを追ってジャンプ。受け身を取って着地すると、人間離れした動きでドーパントを追う。
「アラシ君! 早く私たちも…!」
「ねーあそんでよ! ねーねーねー!」
「えぇ……でも…」
「穂乃果! この喧嘩を止めるの手伝ってください! このままでは職員室がめちゃくちゃに!」
「穂乃果ちゃん…この子、トイレに行きたいって……こっちの子はお昼寝がしたいみたいで…」
「もう…どーすればいいのー!!」
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「待てやオラァ!!」
「だーれが待つかっての! ほいほいっ、こっちまで来てみろ~!」
「見た目だけじゃねぇんだなムカつくのは!! ぶっ殺す!!」
山門がメモリをばら撒いたことによるドーパント騒ぎが落ち着いたと思いきや、その矢先にこれだ。しかも音ノ木坂に殴りこんで来るのだから、ランクインを喜ぶ暇もあったもんじゃない。
「俺の学校に手ぇ出すとはいい度胸だな!」
ドーパントはアラシから逃げつつ、一階の窓から再び校舎に。向かう場所は一つしかない一年生の教室。今度は生徒を子供化させるつもりだ。
「ざっけんなテメェ! ッ…瞬樹、ドーパントだ!」
「なっ…!? 我が天使との休息を妨げるとは、許すまじ! 皆は俺の後ろに…ってあれ!?」
ドーパントが教室に現れて大パニックに陥る。ここまでは分かっていてアラシは教室にいた瞬樹に任せたのだが、瞬樹の人望が無さ過ぎて生徒たちが誰も瞬樹の言う事を聞かない。
「ヒャハハ! 隙ありだぜガキになっちまえ~!」
「させん! 竜騎士が必ず守り抜く!」
「俺もいんだよクソ野郎が!」
アラシと瞬樹は2人がかりでドーパントに殴りかかるも、拳は空を貫いた。攻撃が当たる瞬間にドーパントの姿が消えたのだ。そう思いきや、その声は今度は足元から。
「俺は小さくなれるんだよーだ! 騙されてやんのバーカ!」
「フッ…馬鹿ではない竜騎士だ! あと馬鹿といった方が馬鹿だ!」
「ガキの喧嘩は他所でやれってんだ、このっ!」
幼児サイズになったドーパントを中々捕まえられず、追い回す男子2人に事情を知らない生徒たちで大カオス。そんな中に席を外していた真姫が、騒ぎを聞いて戻って来てしまった。
「何よいったい! って…ドーパント!?」
「ヒャハハいいとこに来たなー! それっ!」
「真姫!!」
それを見逃さなかったドーパントは、お手玉のような光弾を真姫に放った。ドーパントはその動揺に乗じて即座に逃走。今度は階段を駆け上がって上の階層に。
「真姫…くっ、待ちやがれテメェ!!」
その後もドーパントの逃走劇は続く。ドーパントは異常にすばしっこく、アラシと瞬樹が追っても中々捕まらない。かといって校舎内で変身するわけにもいかない。学校中を逃げ回った末に、ドーパントを完全に見失ってしまった。
こうして一時はドーパントを凌いだのだが、それに至るまでに出た犠牲は甚大だった。
「うーん……カオス。帰っていい?」
ドーパントが出たということで重い腰を上げ、嫌々ながら学校に来た永斗。その惨状を目にして早くも帰りたいという気持ちが抑えられなくなっていた。珍しくアラシが本気で狼狽しているので、流石にやめてあげることにしたが。
まず、あの後もドーパントは暴走し、今度は2年生や3年生の教室へ。無差別に生徒を子供化させた。その被害となったのはμ'sにも数人。
「えーと、こっちは海未ちゃんでいい? で、こっちは希ちゃん」
パッと目につくのは海未と希の姿。明らかに縮んでおり、子供用の服も着せられてた。ことりが持ってきたのだろうか。
「……不覚です…恥ずかしすぎますこんな格好…」
「話だと中身も子供になってるってことだけど、海未ちゃんはそのままなんだ」
「みたいだな。ドーパントの仕様なのか、適合者のメモリ能力耐性によるものか…希は中身も子供になってるらしい」
いつもは人を小馬鹿にするような掴めない態度の希だが、子供化してからはずっと沈黙していた。誰とも目を合わせず、空気に溶け込むように。それを不思議そうに見る、被害にあってない穂乃果。
「意外な一面だね…希ちゃんって昔こんな感じだったんだ。絵里ちゃん知ってた?」
「私が希と知り合った時は今と変わらなかったから…本当に意外ね」
「こういうのって触らない方がいいわよ。昔のことなんて黒歴史だったりするし、本人が話すの待つべきなんだから」
そういうのは同じく希の昔を知らなかったにこだが、口を開くと全員の視線が集まる。
「へぇ、にこちゃん無事なんだ」
「はぁ! 無事じゃないわよ!! しっかり子供になってますけど!?」
「あんま変わらんしスルーでいいだろ。それより問題なのは…」
「それよりってなによ!」
永斗が勘違うのも無理はなく、にこの容姿は子供化しても比較的そのままだった。流石に身長はかなり縮んでいるが、元が小さいので気にならないバグが発生している。しかし、アラシの言う通りそこには無視できない問題もあって……
「永斗だー!これでみんなそろったよ! なにして遊ぶ?」
「……誰!?」
「真姫だ。見りゃわかるだろ」
ドーパントの攻撃を喰らった真姫も子供化しているのだが、こちらはなんと中身だけが子供化していた。ので、高校生の見た目のまま真姫は永斗に飛びつき、いつもは絶対に見せない笑顔を振りまいている。
「記憶はあるのに人格だけ戻ってるんだ…」
「うん、みんなのこと覚えてるよ! みんなだーいすき!」
「これを見ると私たちは随分とマシと言いますか…まだ軽いと思ってしまいますね」
人によっては軽く死ねる状況。どうか記憶が残らないタイプの能力であると信じたい。
「で、検索はしてきたんだろうな? ヤツはわざわざ学校に乗り込んできた。その理由や手段も洗い出さねぇと」
「うん。真面目に仕切ってるとこ悪いけど、アラシも子供になってるからね」
「…うるせぇ」
そう、ここまで変わらず振舞っているようだったが、アラシもドーパントの攻撃を受けてしっかりと外見だけ子供化していた。というのも、ドーパントは散々振り回した挙句にアラシを子供化させると、一目散に学校から逃げて行ったのだ。
「アラシ君…可愛い~!」
「ほんとにゃ~! まだちょっと怖いけど、やっぱり子供の時は可愛かったんだ!」
「喧しいわ」
ことりと凛、あとは子供化した真姫に絡まれながらアラシは機嫌悪そうに呟く。しかし幼い見た目では威圧感も激減というもの。
「メモリは『チルド』、子供の記憶で確定。能力聞いた時は『ヤング』かと思ったけど、チルドはその低級版って感じだね。人間にしか効かない上にヤングみたいに存在を無にまで巻き戻すことはできない。殺傷能力の低い比較的安全なメモリだ」
「チルド……か…そのメモリ、確か……」
「真姫ぃっ!!」
アラシが小さな頭で考えてるのも知った事かと、鼓膜が暴発するような声で部室に殴りこんできた赤毛の青年。「兄」である。学校にドーパントが出たと聞きつけた西木野一輝である。
アラシと一輝は合宿の際に一悶着あった以来なのだが、そんな事はどうでもいい様子だ。
「このシスコン兄貴…! おい誰だ呼んだやつ!」
「黙れクズが! なんのためにお前がいるんだ抜け抜けとバケモノの侵入許しやがって役立たず! 俺の真姫に怪我なんてさせてねぇだろうなぁ!? あ゛ぁ!?」
他の連中が子供になっているのなんて全く気にしない。一輝が心配してるのは真姫のことだけ。ギラつく眼で真姫の安否を探り、彼女の無事そうな姿を確認。一息ついた瞬間に放たれる、無垢な一撃。
「お兄ちゃん!」
一輝が灰になって消えた。正確には余りの尊さに「お兄ちゃん…」と呟きながら白目を剥いて倒れたのだが。いつも嫌われている身にあの笑顔と声は刺激が強すぎたらしい。
騒がしい兄が退場したところで、その後ろから黒音烈も落ち着いた様子で現れた。烈は異世界騒ぎには手を出さなかったため、随分と久しぶりに感じる。
「みなさん、かなり面白い状況なようですね。小泉さんはこの間ぶりです、ウチの竜騎士のお世話ありがとうございます」
「ずっとお礼言わなきゃって思ってたんだ。クロのおかげで瞬樹くんを…」
「ボクは何もしてませんよ。して、瞬樹はいないようですが…『子供の小泉さんを見たい気持ちと守り抜くという覚悟が衝突しているため、その辺で槍を振ってる』辺りですかね」
「当たりにゃ…流石は瞬樹くんの相棒!」
烈は足元に転がる一輝の体を蹴って脇に寄せ、子供化した海未を一瞥すると次に向くのはアラシの方。どうやら本題はこちらのようだ。
「瞬樹から聞きました。組織の幹部の討伐、おめでとうございます」
「色々喜びてぇがそれどころじゃねぇな。見りゃわかんだろ」
「えぇ随分と可愛らしい姿で。似合ってますよ。それで切風さん…ジョーカーメモリに何か異変はありましたか?」
声の調子を変えないまま尋ねる。烈が何故そんな事を聞くのか、それは烈も組織を追っていてメモリに精通しているからで説明がつくが、ほんの少しだけ妙な胸騒ぎがした。しかし、それは取るに足らない不安だと、アラシは見切りをつける。
「あぁ。適合者じゃないヤツと一時的にだが同化した」
「あーアレね。僕も理屈わかんないの。どう考えても普通に無理なんだけど」
「それは興味深いですね」
知っていた。憂鬱が動き出したのを受け、烈も情報収集を続けていたため、あちらの世界で起こった戦いの仔細も把握している。そこで起こったスラッシュメモリの継承や、ジョーカーメモリの『片鱗』も。
エルバほどの敵と戦いならと期待していたが、完全とまでは行かずとも予想通りだった。妙な形ではあるが『J』はようやくその力を見せたのだ。
「…興味深いですが、今はこの状況ですね」
「だな。このままじゃ練習も出来ねぇし学園祭どころじゃねぇ」
「そんなの困る! やっとμ'sがラブライブに出場できるところまで来たのに…!」
「大丈夫ほのちゃん。すぐにやっつければいい話でしょ、面倒くさいけど…」
やることはいつもと変わらない。ドーパントを倒すため、探偵たちは動き出す。
「……アラシ君?」
「…なんでもねぇ。お前らは待機な」
穂乃果は何故かアラシの様子に引っかかった。別に特段不自然ではなかったのだが気になってしまったのだ。たったの一瞬、ガラスに映る自分を見た時にアラシが見せた、あの表情が。
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趣味の悪いドーパントだ。ここまで人に隠さなきゃいけない怒りを抱いた敵は、多分初めてだと思う。アラシは幼い自分の姿をできるだけ目に入れないよう、呼吸を落ち着かせて廊下を歩む。
勘付かれるな。これは、『もう忘れた感情』だ。
「早く見つけねぇと……」
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「アラシどこ行く気なんだろ…別に手掛かりがあるわけじゃないのに」
「えっ、そうなの?」
部室に残された永斗が呟き、花陽が返す。今回のチルド・ドーパントは不自然なほど鮮やかに校舎に侵入していたのだ。それこそ、内部が手引きしたかのように。仮に学校に潜伏する『暴食』がそうしたとしても、幹部が動くだけの目的があったとは思えない。
「いつもなら僕の検索を待つか、現場に戻る…職員室に行くかだけど。さっきのアラシは行く当てがないみたいだった」
「だよね! やっぱりアラシ君なにかおかしいよ!」
「アンタたち! そんなことどーでもいいからこっちにヘルプ寄越しなさいよ!」
冷静に分析している横は阿鼻叫喚。引っ込み思案化した希に、積極性がカンストした真姫が化学反応で暴走を起こしている。
「希ちゃん、いっしょに遊びましょ! ふたりでいっしょに魔法少女をやるの!」
「…わたしは……いいから……」
「海未ちゃんは妖精さんで、にこちゃんは悪い魔女さんの役ね!」
「だれが悪い魔女よ!? なっ、ちょ離しなさい! この子ひとりだけ体が大きいのズルいわよ!」
「妖精というのは何をすれば…」
「うーんとね…魔法で飛んでみて! それからね、仮面の王子様を呼んでくるの!」
「無理ですよ!?」
拒否しても高校生のフィジカルには勝てない子供化組。考え得る最悪の事態に、他の皆は巻き込まれないように一定の距離を保っていた。
「可愛いんだけどね、こうして外から見る分には」
「海未ちゃんが小っちゃいと、昔に戻っちゃったみたいだね。穂乃果ちゃん」
ことりが話しかけるが、穂乃果はやはりアラシが気になっているようだ。引っかかるのはさっきの表情。子供化したアラシを見た時から浮かぶ、得も言われぬモヤモヤ感。
「…うん、やっぱりアラシ君のところ行ってみる!それで直接聞いてみよう!」
「ま、僕も相棒として気になるし……って、待ってほのちゃん。わざわざ探さなくてよさそうだ」
スタッグフォンからのドーパント発見連絡。この短時間で見つけたのに目を見開くが、どうやらチルドはドーパントの姿のまま街を走り回っていたらしい。そりゃ見つかる。
要は恐らく、今回のドーパントは底抜けにアホのようだ。
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音ノ木坂を攻めたチルド・ドーパントが次に向かったのは、とある一流企業のオフィス。余談だが変身者の男性が就活時代に落ちた会社である。
「よくも俺を落としやがったな! 恥晒せバーカ! 子供化ビーム!」
学歴とコネクションで勝ち上がったエリートたちだろうが、チルドの能力の前ではそんなものを得る前に戻ってしまう。鼻水を垂らし、何も考えず、自分の全てを隠さなかった無垢な姿に。
そんな恥ずかしい姿を記録し、後でネットにバラまいた後に能力を解除する。そして恥ずかしがっているのを見て愉悦に浸る。それがチルドの企みだった。
その会社で好き放題能力をぶっ放すと、やはりドーパント態のまま退社。特に理由は無く、メモリをくれた人物から戻り方を教えてもらってないだけである。
「ふい~満足満足。お次は誰を狙おっかなー…」
「見つけたぞクソ野郎」
「ひでぶぅッ!?」
そこに待ち構えていたアラシの飛び蹴り。子供の体とはいえど、充分に高い身体能力と顔面狙いが相まってギャグみたいにチルドがふっ飛ばされた。
「な…なにィ~? なんで俺の場所が!?」
「そりゃギャグで言ってんのか。俺は今そういう機嫌じゃねぇんだよ」
「あ、アラシ君! もういる!」
「ほのちゃん…僕の体力考えて……速いって…」
そこに遅れて駆け付けたのは永斗と穂乃果の2人。またチルドが逃げる前に確実に仕留めようと、アラシは子供の体でいつも以上の怒気を放っていた。
「永斗、変身だ! ファングジョーカーで潰す!」
「いや…それは無理かも。今のアラシのジョーカーの力は多分弱いから、ファングと釣り合いが取れない。それならサイクロンジョーカーの方がまだマシ」
「ッ…分かった。行くぞ!」
まるで自分の体で戦いたくないようなアラシの態度が目立ちつつも、サイズの大きいダブルドライバーを装着し、逆転した身長関係でアラシと永斗は並ぶ。
《サイクロン!》
《ジョーカー!》
「「変身!」」
《サイクロンジョーカー!!》
永斗が倒れ、子供の体に意識と力が集約。キッズサイズの仮面ライダーダブルが誕生し、前置き無しの全力で倒しにかかった。
『ちょっとアラシ、なんか焦ってない? 決め台詞やんないの?』
「省略だ! まずはぶっ叩いて元の体に戻る!」
『…わかった。やりすぎないでね、聞きたい事色々とあるし』
「そんな体で凄まれても怖くねぇし!? おいかけっこだぜ!」
音ノ木坂の時のように逃走するチルドだが、変身した今じゃあの時とは話が違う。歩幅が小さいせいで感覚は狂うが、体が軽いおかげで風の加速で一気に距離を詰めることができ、チルドの反撃を潜り抜けて一撃。
『小さい体も便利だね。不便の方が勝るけど』
「この体じゃメタルは重いし、トリガーは反動がデカい! このまま詰める!」
「くっそぉ…このままやられるかって! これから色んな所で子供化しまくって、俺はもっと好き放題やるんだ! どんなやつも俺が馬鹿にしてやるんだ! お前の中身も子供になっちまえ!」
チルドの光弾発射に、アラシ側の体が強張る。そして、やや過敏にそれを回避。それがきっかけだった。右と左のバランスが歪になっていくのを永斗は感じていた。
『アラシどうしたの、落ち着いて…』
「るせぇ! お前が合わせろ!」
戦いを見ていた穂乃果も、相棒の永斗も、こんなアラシは初めて見た。いつもはクールを保つアラシが年相応に、いやそれ以下に焦り、呼吸が乱れる。こんな事態になるだなんて誰が予想できたか。
その乱れは仮面ライダーダブルにとっては致命的。右と左で完璧に呼吸を合わせて初めて、ダブルは動くことが出来るのだ。つまり今の状況は、戦闘中のダブルの停止を意味していた。
『アラシ!?』
「このバーカ! くらえ子供化ビーム!」
「……ッ、やめろ!!」
アラシの叫びも意味なく、チルドの光弾がダブルにヒット。一度目は体のみが子供になった。つまり二度目は…アラシの精神までもが子供になる。
これで勝ったとチルドは考えていた。中身が無邪気で馬鹿な子供になれば、戦闘技術も感覚も振出しに戻る。戦闘続行は誰がどう考えても不可能だ。それ故に自分の能力は無敵だと、そう思っていた。
「……アラシ君…?」
悶え苦しんだ後、ダブルの左側は呻きを止めた。体は小さいままだが、先程とは絶対に違う。心配が走った穂乃果が呼ぶ声も、アラシには届いていなかった。
誰も知らないアラシの昔。子供の頃の事。
その赤い複眼は、敵を捉えた。
「…………殺す」
比較にならない速度。黒い殺意が飛ぶ。
記憶も消えるほど強く能力をかけたはずなのに、アラシは実質初見のダブルの力をフルに使い、チルドに接近。右と左のバランスも永斗の側を無理矢理引っ張って制御。
そして、左手を鋭い手刀にすると、狙うは顔。しかも目だ。
「あああああっ!? 目がァ! 俺の目がッ!!」
「うるせぇ」
左拳で再び顔面に一発。今度は鼻だ。その次も小さい体で慣れたように、人体の急所を的確に突く。見るも悍ましい、人を壊すための戦い方が繰り出される。
『アラシ待ってやり過ぎ!』
永斗の静止も効かない。そもそも今のアラシに他者との会話という選択肢は無い。
「なんっ…で、子供に戻ったはずだろ…!? うぐっ!?」
ダブルの左手はチルドの首を掴んだ。チルドの能力で小さくなったところで、もう逃げることはできない。メモリブレイクを挟まず生物学的に殺すつもりだ。
子供化したばかりのアラシの精神状態は不安定で、それこそ幼児のように心の内をそのまま口に出していた。
「死ね……」
『アラシ…!?』
「死ね。死ねよ。見んな。触んな。誰も信じられない。誰も助けちゃくれない。大人が何だ。仲間が何だ。この家は、国は、世界はみんな敵だ。裏切りやがって。見下しやがって。幸せそうな奴らが憎い。大人が憎い。なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ。何したってんだ俺が!教えろよだって偉いんだろうがテメェらは!なあ!」
その体には不釣り合いな、夥しい殺意は呪言となって。
「殺される前に殺してやる…死んでやらねぇ…一人で、俺は…どいつもこいつもぶっ殺してやる!」
「やめ…ゆるして、俺は…ただ、そんなつもりじゃ……っ!!」
チルドは力を向けた先に後悔する。触れてはいけない場所を踏み抜いてしまった。その末路は言うまでも無く、死への直行以外有り得ない。逃げ場のない力が首に伝い、そのまま骨を砕く───
「やめて…アラシ君っ!」
恐怖の中からの穂乃果の叫びが聞こえた。
そして、止まった。永斗の抵抗も意に介さなかったダブルが、穂乃果の一声で動きを鈍らせたのだ。
それに合わせてダブルの右手がドライバーからメモリを引き抜き、チルドを殺す前に変身を解除させた。子供の姿のアラシを前に、死への恐怖でチルドは戦意を失った。
その影響か、チルドの能力も影響を弱め、アラシも我に返る。
「穂乃果…? 違う……俺は……!」
空助と出会って救われたと思っていた。あの頃の自分とは決着をつけ、他との繋がりや信頼の意味を知って、変われたんだ。他の誰かのように優しく、少しは誇れるような人間になれたはずだ。自分じゃなくて誰かのために生きる探偵として。あの時とは違う。
そう主張したかった。だが、穂乃果の怯えた眼を前に、アラシは何も言う事ができなかった。
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その後、メモリを破壊したことで子供化の被害者たちは元に戻り、犯人は逮捕。子供だった時の記憶が残るか残らないかは個人差があるが、オリジンメモリ適合者のμ'sは能力耐性があるためか確実に記憶が残っていた。
「死にたい……」
真姫はこんな感じで精神的大ダメージを負ったようだ。
「あっれぇ~魔法少女ごっこやらなくていいの~? マジカル真姫ちゃ~ん?」
「うっ……知らない! 忘れて!!」
水を得た魚のように、にこが真姫を弄りまくっている。
精神が子供になっていたのは希もだが、彼女の方は何食わぬ顔を貫いているため触れづらいのだろう。少し怖いまである。
しかし、触れづらいといえばアラシだ。
「アラシはどうしたのよ…アラシも子供になってたじゃない」
真姫が苦し紛れに出した話題に、穂乃果と永斗だけが態度が沈む。アラシはあれから逃げるように何処かへ行ってしまった。あのアラシを知ったふたりは、それを共有することを無意識に避けていた。
「アラシ君は……」
「ま、ちょっといろいろあっただけ。大丈夫。そのうち帰って来るでしょ」
「どーせなんか恥ずかしいもの見られたに決まってるわ。どっかの真姫ちゃんみたいにぃ~」
「い…いい加減にしなさいよ! もう許さないから!」
「きゃ~マジカル真姫ちゃんが怒った~!」
「にこ、私を盾にするのは…落ち着いてください真姫! 私は忘れましたから! 忘れましたからぁぁっ!!」
にこと真姫のバトルが白熱し、海未も巻き込まれ、騒がしい日常が滞りなく進んでいるように見える一幕。ただ、その後ろでは確かに何かに亀裂が入りつつあった。
「ほのちゃんは気にしないでいいよ。僕がなんとかするよ、相棒だからね」
「うん…心配だけど、今はライブのことも考えないとだよね。アラシ君もそうして欲しいと思うし…」
穂乃果の中で呑み込めない感覚があった。触れるものを全て傷付ける、全方位に対する敵意。あのアラシを見た時、恐怖と心配と、もう一つ別の感覚が生じたのだ。
「私……どこかで…?」
学園祭とアラシのことで心が満たされた穂乃果。そんな彼女に、ことりは話すべきことを話すことができなかった。鞄の中に仕舞われたエアメールが、荷物の奥に埋もれていく。
こんなふざけた事件こそが決戦の序章になろうとは、誰も思わなかった。
「ねぇ朱月。貴方が贔屓にしてた“憂鬱”、負けたらしいじゃない」
「そーだねー」
暴食の問いかけに、朱月は珍しく心ここに在らずといったようだった。自身と同等の存在だと思っていたエルバが仮面ライダーに負け、帰って来なかったという事実が未だ受け入れられないらしい。
「憂鬱くんが帰って来ないし、憂鬱くんを倒した異世界の仮面ライダーも来ない。なんだろーねぇ…イライラっつうか、めちゃくちゃ退屈になったって感じぃ? あー、こんなのならもっとアイツと遊んどきゃよかったー!」
遠足が雨で中止になった。プレゼントを貰えなかった誕生日。そんな感覚で、朱月はとにかく自身の欲求を持て余していた。そんな彼に、暴食は妖しい笑みで再び問いかけた。
「私たちが音ノ木坂に手を出せない理由はなに?」
「適合者がいるってのもだけど、大きいのはゼロくんの意向でしょ。なんでか知らないけど、妙にそこはキッチリしてるしぃ」
「そうね。でも、組織最強の“憤怒”はもういない」
ゼロは扱いとしては消息不明となっている。そんな彼を「いない」と断定した暴食に、朱月もその意図とゼロの行方を察した。
「貴方が他の幹部に再三言ってた、憂鬱の帰還。万が一にもそれに備えるためにも、組織間での抗争は避けるべきとされていた…でもその恐れも無意味になったわ」
「……どーかな。憤怒にはファーストくんがいるよ? ゼロくんがいなくたって、ワンちゃんズは死に物狂いで喉元くらい噛み千切るかも」
「ファーストの正体は掴んだ。その裏側もね。アレは
ファーストは組織の中でも数少ないオリジンメモリ適合者。故に、ゼロはその正体を“憤怒”内の秘密にした。しかし、暴食はそれを突き止めた上で攻略済みと言ってのけた。
これでもう、音ノ木坂を守る盾は仮面ライダーのみ。
「…そろそろ限界なのよ。皿の上に並べられたご馳走を、黙って見ているのは」
「いいね…! また食い荒らす気? まさか暴食ちゃんまでオレを退屈させないよね」
「えぇ、貴方も招待するわ。とびきり豪華な晩餐会といきましょう」
食欲の発露。生命の尊厳たる尊き行為。
解き放たれた暴食の獣が、青い春を喰らう。
今回登場したのはFe_Philosopherさん考案の「チルド・ドーパント」でした!
ゆるゆる回と思いきや、僕のペース配分と要素回収が下手すぎてアラシが曇りました。そして暴食がようやく始動します。一期編もクライマックス、頑張ります。
感想、高評価、アドバイス、オリジナルドーパント案ありましたらお願いします!