というのも。この小説はR戦闘機の技術を艦娘にフィードバックしていくコメディというのがコンセプトなんです。ですが。
R-9W系列を艦娘にフィードバックするのは正直無理な気がするのです。試験管のせいで。
考えついたのが………
1:艦娘入り試験管型装備:前線に出せる訳がない。出してもいいけどカプセルが飛び回るとかホラーすぎる。デルタにそういうザコはいた気はするけど。
話的にいまいち………
2:頭だけ試験管に入れて交換。体は義体:どこのANGEL PACですか?というか流石にそこまで明石がやると流石にR-9Aがブチキレて鎮守府潰しそう。
1はともかく2は確実に対象になった艦娘の夫のTYPERにFINAL波動砲を打ち込まれそうです。
なので。本来の予定ではRの系譜に従って書く予定ですが現在打開策を思いつきそうにないので急遽R-TYPE要素のみで今回の話を執筆しました。
系譜に従ってR-9Wの出番が来た時までにどうにか打開策を見つけようと思っていますが………
見つからなかったらR-9W系列の話はやらない予定です。というかやれない。
本当にどうしようか………
「オペレーションラストダンスの広報映像の制作ですか?」
書類の束ののっている机に座る『Team R-type室長』と書かれた名札を付けた男性の前に立つ『Team R-type広報部部長』という名札を付けた青年は聞き返す。
「そうだ。本来そんな仕事はウチに回されても困るんだが軍部からの要請………という名の責任転嫁だ」
「責任転嫁?どんな責任ですか」
「第一次バイドミッションにおける広報映像を軍部が作ったのは知っているな?」
「ええ、一応は。ただ見たことは無いですね。当時の私はまだR戦闘機の開発スタッフでしたから」
「うちの連中はほとんど外部に興味を持たないからな………まあお前は性格的な面で開発チームに不向きとして外したから今では違うが」
そう言われて青年は思い出す。
彼が最後に制作に関わった機体はR-9C、ウォーヘッド。
彼自身にとってはもてる技術の全てを使った戦闘機であるが………とあるシステムの使用に反対した結果現在の部署に回されているのだ。
「まあその広報映像なんだが………はっきり言おう。不評だった。それどころか苦情が来た」
「はぁ」
「CG映像で破壊される地球を描いたり白骨化した遺体の入ったパイロットスーツなどを写したせいで軍部に苦情が殺到。第二次バイドミッションでは制作されたが民間に頼んだくらいだ」
「サタトニックやサードライトニングでは?」
「時間的余裕が無く制作していない。が。オペレーションラストダンスは長規模になることが見込まれている。さすがに制作すべきだと判断されたんだが、軍部がまたやらかすかもしれないということでいっそ問題起こしまくっているところにと判断したようだ」
「何も言いませんよ私は。というかR-9C以降も問題起こしたんですか」
「ラグナロックでな。全くどこのどいつだR-9Cに搭載が検討されたが没になった幼体固定のデータを引っ張り出したのは」
青年は冷や汗をかく。あのシステムよりかはマシだろうと考えて制作したデータが流用されているとは思わなかったのだ。
「まあとにかく。うちで一番性格的には軍部受けする君にこの仕事を任せたい。ほとんどの研究ブロックへの入室許可証と予算を与える。人員、機材、R戦闘機に関してはうちか軍部から引き抜け」
「わかりました」
青年にとってのオペレーションラストダンスが幕を開けた。
「というか普通に会話していたけどオペレーションラストダンスって何だ?新しい作戦だと思うがどんな作戦なのか全く知らないぞ」
………とにかく始まる。
「『対バイド最終兵器の開発計画、およびバイドの完全な根絶』が目的か………おそらくうちの方から働きかけたな。何かの目的で制作したい機体があるからそれを制作するための開発費をふんだくるためか本当にバイドを倒すために実施しているのか。やれやれ、きな臭いがやるしかないな」
広報部のデスクに戻った青年は室長に頼んで手元に送ってもらった現在開発中の機体のリストを確認する。
「過去の作戦での使用機体はほとんどが封印処置や廃棄処分されているはず。となると使えるのはこいつらだけか………新規フレームで過去に制作した機体も使用しているようだが、そいつらは大丈夫だろう。残りの全部当たっていくか」
「お久しぶりです、職人」
「そのあだ名はよしてくれ。ここがR-9W系列の開発室と聞いたんだが、担当者は君だな?現在ロールアウトしている機体は何種類ある?」
「まだ一種類だけですね。オペレーションラストダンスが発令されていませんから予算が無いです」
こんなやつまで知っているとは機密保持はどうなっている。
「すまないが研究部から離れて俺も長い。R-9Wという機体は初めて聞くんだが特性を教えてくれないか?」
「わかりました。ずばり。ナノマシンです」
「ナノマシン?ばらまいて環境に変化を与えてバイドにダメージを与えるのか?現実的じゃないな」
「そのアイデアいただきますね」
本当にそういう機体を作る気かこいつ?
「本機はインターフェイスにナノマシンを採用おり、パイロットの思考を拾う手段としてパイロットにもナノマシンを添加するのに加え、脳内に専用のサーキットマップを焼き付けます」
「やりすぎじゃないのか?そんなに伝達性が悪いなら俺が回路を制作してやってもいいが」
「いえいえ。搭載しているナノマシン波動砲のためにここまでの伝達性が必要なんです」
「は?」
「ナノマシン波動砲は波動弾に思念誘導用ナノマシンを用い、発射後のエネルギー弾を任意操作させることができます。そのためにここまでの伝達性が必要なんです」
「ちょっと待て。それ絶対パイロットにとんでもない負荷がかかるだろ。機体から降りられなくなるんじゃ………」
「当然じゃないですか。ですからR-9Wのキャノピーは試験管状にしてパイロットの交換をしやすくしております」
「お前馬鹿じゃないか!?試験管状のキャノピーは俺もR-9C制作時に検討はしたがあれ制作するのに時間もかかるし予算もあの形状だとわりとかかるぞ!?」
「あの頃とは技術力が違います。ところでどうですかこのR-9W。私としてはこのキャノピーの目盛りがチャームポイントなんですが」
「そんなもん引くな!!待てよ?まさかこの中脳波伝達用の液体で満たされているんじゃないのか」
「よくわかりましたね」
「予算はどうした!?ないとか言っていただろう!?」
「そんなのR-9Eの開発費をぶんどってきました」
R-9Eは割と使用率高いんだぞ!?
こんな機体広報映像に使用できるかっ!!
「まあすでに軍部から発注は来ているので新型も制作開始していますが」
「軍部は馬鹿かっ!?」
「試験管キャノピーのリスクを低く話してナノマシン波動砲のメリットのみをしっかりとお伝えしただけです」
「おまえそれ詐欺じゃないのか」
「そんなこと知りませんね」
………軍部からの発注が来ている以上仕方がないと割り切り。R-9Wは広報映像に登場することとなった。しかし脇役であるが。
そこは青年の意地だろう。
一応この広報部部長の憂鬱は最低で後一話で締めくくります。
それのテーマは『R-9A』です。
というのもこれまでR-9Aの話はやりましたが機体の特性とかはあんまりやっていない気がしています。
なおそちらはこの作品の前作と若干話がリンクしているので僅かに艦これ?要素があるかも。
でも内容がなんか最終回っぽいというかいわゆるエピソード0になりそうというか。
最終回にもってくることになった場合は次回はR-9Fをテーマにお送りします。
そして相変わらず明石はボコられる。