鎮守府にR-9Aが着任しました   作:あおい安室

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明日から修学旅行で東京に行ってきます。
乗る飛行機がバイドに襲われないことを祈ります。


R娘開発計画:最後の舞:始動編
武蔵とロッドレスフォース『R-9F』


「現実的に考えてフォースは何のためにあるんですかねぇ」

 

「は?」

 

工廠でスタンダートフォースの整備を眺めていた明石はR-9に問いかける。

 

「いや、だってこれ盾としては微妙じゃないですか」

 

「そうか?まあ今のフォースは耐久が存在するからな。正直盾としては少し扱いにくいが」

 

「そうじゃないんですよ。バイドとやらを使ってここまでの代物を作るのはどうかと思うんです。普段からむちゃくちゃなことやったり駆逐艦用46cm単装砲を開発してる私が言えたことじゃないのかもしれませんがね」

 

「………そうか。お前もついにバイドに侵されてしまったのか。ドース稼ぎに使いすぎてすまない………一撃で終わらせる!」

 

「どうしてそうなった」

 

「まあ冗談だがな………しかしどうしてなんだろうな。確かになぜバイドを利用したんだか」

 

「バイドが強力な存在な存在だから………じゃないか?軍艦だった頃の私たち大和型にとどめを刺したともいえるのは艦載機だが、強力な艦載機は敵国にとって強力な存在だったゼロ戦がなければ生まれなかったかもしれないしな」

 

二人のもとに武蔵がやってきた。

大艦巨砲主義の体現者とも言える彼女には思うところがあるのかもしれない。

 

「まあ、そんなことは置いておいて」

 

「何かあるのか?」

 

「いくらなんでもフォースが一機というのは不安なのでフォースを一つ作りました」

 

「フォースがなかったらR戦闘機の力が落ちる以上ほめたいところだが、絶対何かあるな?」

 

「コントロールロッドがいまいち構造が分からなくてうまく再現できなかったんです」

 

「なるほど。フォースが破壊されたらロッドは回収して持って来いということだな」

 

「誰が失敗といいましたか!ロッドの制作は成功してるんですよ!小型化できなかっただけで」

 

「はいはいそうかそうか、よーく頑張ったな」

 

というか制作できているだけで十分おかしいが。

 

「で、そのロッドとフォースは武蔵さんの艤装にとりつけました」

 

「「やっぱりやらかしやがったなこの野郎!!」」

 

「仕方ないでしょう長門型の艤装じゃロッド乗らないんですからぁぁぁぁぁ!!!」

 

珍しく武蔵による鉄拳がさく裂した。ちなみに長門は今回所要で鎮守府にいない。

 

 

 

「しかもよりによってこのフォース、ロッドレスフォースじゃないか………これ私にはコントロールできないぞ」

 

「フォースなのにか?」

 

「私の記憶が確かならこいつはそもそも試作品だ。確か搭載していたのは………」

 

R-9F。

R-9Aがロールアウトした後も多くの派生機や実験機が開発された。それに伴って多くのフォースも製作されたが、基本的にフォースは強力になるにつれてフォースのバイドの濃度、いわゆるバイド係数が高くなる傾向があった。

バイド係数が高くなるとフォースそのものが暴走する危険性もあった。

ここで登場するのがR-9Fだ。

R-9Fは高バイド係数のフォースのコントロールロッドの実験に使用された機体である。

本機はそのより高性能なロッドの開発を担った立役者で、開発史上、決して無視出来ない存在と言える。

 

「大和型がただに実験に使われるのはなんだか腹が立つな」

 

「文句は明石に言ってくれ。しかし………なんだか大和型に大型コントロールロッドというのはわりと悪くないな。失礼かもしれないが似合っているぞ?」

 

「………そういってもらえると助かる」

 

武蔵の艤装には二問の巨大な砲が装備されていた。しかし今は砲は取り払われそこにはR-9Fの装備しているものにそっくりなコントロールロッドが装着されていた。

そのロッドの間にはオレンジの球体に未成長のフォースに使われるような小型のコントロールロッドが装備されたロッドレスフォースがあった。

一応戦力にならないかどうかを確認すべく現在彼女たちは鎮守府近海に出撃していた。

 

「………よくよく考えれば私は波動砲を使えないから何もできないんじゃないか?レーザーとやらは波動砲があって初めて使えるんだろう?」

 

「あいつそういう面を考えてフォース作っているんだろうな!?ええい、帰還するぞ!!」

 

結果。ロッドレスフォース装備型武蔵はまだ前線で戦える代物ではなかった。

実験機が元なのだから仕方ないといえば仕方ないのだが………

 

 

 

二人が去った後、海の中から巨大な何かが姿を現す。

何かはいわゆる深海棲艦の持つ黒い魚の様な皮膚を持っていた。

その皮膚は傷だらけの装甲のヒビを覆うかのように展開されていた。

 

『………』

 

二人の去っていった方向をしばらく眺めていた物体は再び海へと帰っていった。

何かとR-9が出会う日は、近い。




元々レーザーに雷があるから感電する武蔵を描くつもりが、ニュークリアカタストロフィーで誰も感電してないしそもそも波動砲がないからレーザーが使えないという結論に至ってしまった。
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