鎮守府にR-9Aが着任しました   作:あおい安室

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この話は
新年あけましておめでとうございます。バイドになりませんか?「TEAM R-type」
今年もたくさん開発します「腐れ工作艦」と
閲覧してくださっているTYPERのみなさんの提供でお送りします。
なお。
今回の実験参加艦娘は『どんぐりあ〜むず、』さんからのリクエストで天城さんです。
リクエストはいつでも募集中です。



可変機構テスト機 日食『TX-T』実験編

TX-T、エクリプス。

本機は加速・減速による機体負荷・パイロット負荷などを調査する為に開発された機体である。

速度変化時に機体各部が組み変わることでスピード変化による影響を抑制、機体安定性を向上させる変形機構の試験機として作られた。この技術はのちに制作された軌道戦闘機であるOFシリーズに受け継がれ、大気圏離脱・突入能力を支える姿勢制御技術となっている。

 

「………とまあ。難しい御託は並んでいますが、性能としてはRX-10とほぼ同じ。しかもこれ、試作機だったせいか機体に結構改善できるところはあるんですよね。改造もまだできるかもしれません」

 

「それはいいね。私の後継機がしっかりと活躍してくれるのなら、私もうれしいよ」

 

鎮守府付近の兵器試験用の海域。そこにはいつもの実験船が浮かんでいた。

搭乗しているのは提督、R-9、RX-10、明石、長門。そして。

 

「長門さん、私を実験に参加させてくださってありがとうございます」

 

「何。例なら赤城のやつに言ってやれ。あいつが空母陣の意見をまとめて新入りであるお前を押したんだからな。しっかりとものにしておけよ?お前の通った道を今度は先輩たちが通っていくんだからな」

 

「はい、天城、精進致します!」

 

TX-Tの試験運用を務めることになった空母、天城がいた。

彼女の装備はいわゆる陰陽型と呼ばれる護符のようなものを紙状の飛行甲板上で飛ばし、護符を艦載機に変えるものである。

普段の護符は紙製であるが、今回は鉄製の護符が使用されていた。形も普段とは異なっている。

それには『R型戦闘機日食』と記されていた。エクリプスの意味から、日食と記すことにしたようだ。

 

「今回は全部で五機用意したからね。数が少ないかもしれないけど………やれる?」

 

「お任せください!航空母艦天城………抜錨致します!」

 

船の出撃用の場所から、天城は海に出る。

ある程度移動したところで、天城は飛行甲板の準備をする。そして、護符を載せる。

しばらくすると護符はゆっくりと加速し、姿を変えていく。その姿は、R戦闘機独特のラウンドキャノピーと青いブースターパーツを兼ね備えた、戦闘機となる。

 

「なるほど、ザイオング慣性制御システムの起動に時間が多少かかりますが、その後は通常の艦載機よりも遅い速度で発艦、および姿を変えること可能なんですね………メモメモ。実際に動くところを見ないとわからないことも多いなぁ」

 

明石はその姿を感心するように見つめていた。

提督と長門は。

 

「あれが………戦闘機としての、R、か」

 

「ああ………綺麗だな。あいつらと共に戦う………それだけで、胸が熱くなってきたぞ!」

 

その姿に、見惚れていた。

加速して飛び立った五機のエクリプス………日食は天城を守るかのように、グルグルと緑色のブースター光をまき散らしながら、飛んでいた。

 

『日食………美しい翼………』

 

「あーあー。こちら明石です。天城さん次の実験を開始したいのですが、準備は万全ですか?」

 

『あっ、すみません。自分の艦載機なのに見惚れちゃいました!』

 

「嬉しそうだな、天城………よし、次の実験を開始するぞ!ここからおよそ1000Km離れた場所に、別動隊として艦隊が待機している。そこに待機している赤城に、エクリプスを着艦させてくれ。この実験はエクリプスの長距離飛行、および、変形機構のテストも兼ねている。一応何かあった時用にR-9も同行させる」

 

『わかりました!………でもR-9さん』

 

「なんだ?」

 

『別に追い抜いても構いませんよね?』

 

「ふ、言ってくれる!こちらR-9A2、直ちに出撃する!日食隊、遅れるなよ!」

 

船からR-9が飛び立つ。

それを確認した五機の日食が続き、6つの光の帯が並ぶ。

それぞれはどんどん加速していき、あるタイミングで動きがあった。

日食の翼が折りたたまれ、隠していたブースターも展開し、メインノズルも変形させる。

そして………急速に加速し、R-9A2を置いて、目標地点へと飛んで行った。

 

「………やれやれ。妖精とやらもテンションが上がっているのかねぇ。全く………まだ、負けられないな。もっと強くならないと………」

 

後日。大本営に新型戦闘機『日食』のレポートが届いた。

ここにはこう記されていた。

 

「………以上のように、まだまだ問題点や改善点も多い。しかし、そのポテンシャルはずば抜けて高く、現状ではほとんど戦場を選ぶ必要もなく、ある程度の艦載機運用ノウハウが空母艦娘に必要な点を除けば。間違いなく、名機である」

 

にっこりと笑って日食を手に持った天城の写真も添えて。

 




こういったちょっといい話風のスタイルがあっているのかもしれないなーと思ってきた。今年も『鎮守府にR-9Aが着任しました』をよろしくお願いします。

次回は初期からリクエストされていた『R-11A』です。人間体バージョンで行きます。
お楽しみに。
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