鎮守府にR-9Aが着任しました   作:あおい安室

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STAGE3:ヘイムダル級宇宙戦艦

撤退後の鎮守府の会議室。

そこには提督、長門、明石、RX-10がいた。大淀は現在回収されたヘイムダルの看病をしている。

 

「………えーっと。あの場で得られたデータなどから計算した結果。恐らく異常なレベルでの高濃度な波動エネルギーが放たれたのが原因で、異次元………元々R戦闘機が存在していた次元とのゲートが生成されたのだと思われます」

 

「………つまり?」

 

「色々な意味でやっちゃった♪ですねー。もう一度やっても同じことが起きるでしょうし、本当にどうしましょうかこれ」

 

ふざけて発言する明石。しかし、それを誰も止めない。

今回ばかりは明石自身も想定外と発言している上に、本人も本気で取り組んでいた。

さすがに攻められないのだろう。

 

「………とにかく。内部への侵入手段は奴らが警備している正面ゲートしかなくなった訳だな?」

 

「そうだな。戦艦の艦娘で牽制射撃くらいはできるだろうが、通用はしないだろうし………内部に火でも放ってみるか?」

 

「それでバイドが倒せるのなら苦労しないよ、長門。私たちだって本当に死に物狂いで戦ってようやく一時的な平和を手に入れたくらいなんだから」

 

「すまない、軽率だった。とりあえず………今はR-9のいた次元からやってきたヘイムダルとやらの回復を待つことにしないか?」

 

「そうだな。恐らく彼女もバイドに対しての有効な手段の一つは持っているかもしれんしな。艦娘になっているのは謎だが………RX-10はヘイムダルという名前に聞き覚えないのか?」

 

「少しだけなら。ヘイムダル確か私たちの世界では既に旧式化してる宇宙戦艦だよ」

 

「「「宇宙戦艦!?」」」

 

「それって銀河のかなたを目指したりするやつですか!?」

 

「さあ、どうかな?私も活躍は良く知らないし。本当に昔の艦で、バイド相手にするにはなかなかの戦闘力はあるけど、老朽化してるから現役で動いてるのは40隻もなかったと思う」

 

「よ、40、隻もあるのか………」

「?どうしたの長門?」

 

40という数字を聞いて長門が驚いたのは、第二次世界大戦当時大日本帝国海軍で現役だった戦艦の数よりも多かったからである。

しかし、長門達とは違い、ヘイムダル級の戦場は宇宙なのだ。むしろ少ないくらいである。

 

「うむ?大淀からの連絡か………」

 

そして、提督の持つ通信端末に連絡が入った。

ヘイムダルの意識が回復した、と………

 

 

 

「救助、本当に感謝します!私は、ヒロいたたたた!!!」

 

そう言って傷だらけのポニーテールが印象付けな女性………ヘイムダルは腹を抱えてうずくまる。

大声で傷が開いたのだろう。

 

「落ち着いてくださいヘイムダルさん!傷はまだ完璧には治っていないんですよ!?」

 

意識が回復したと聞いて提督達は会議の場をヘイムダルの病室に移していた。

彼女には色々と聞きたいことがあるのだ。

 

「………ふ、ふう………すみません、ご迷惑をおかけしました。私の名前は、ヒロ………ヒロ?」

 

「記憶が混乱しているのか?」

 

「あ、はい。どうして自分がこんなところにいるのか、どうしてこんな体になっているのか、良くわかっていなくて………」

 

「そうか。まあ、仕方あるまい。目覚めたばかりは記憶が混乱していることがよくある。私もそうだった」

 

「そうなんですか………あ、思い出してきました。私は、特別遠征艦隊旗艦にして、特別遠征艦隊を率いる提督の乗艦。ヘイムダル級宇宙戦艦2番艦です」

 

「特別遠征艦隊?何それ?」

 

「ちょっとややこしいのですが、簡単に言いますとバイド撲滅を目標とした艦隊です。私はそこに所属していました」

 

「ほう、そこの旗艦ということはなかなかの実力者、ということか。ところで、自分のことを2番艦と言っていたな?艦名はないのか?」

 

「あったような気もするんですが、いまいち思い出せなくて………すみません」

 

「いや、別に構わない。目覚めたばかりの君に聞いているこっちにも非がある」

 

「そういってもらえると助かります。私が名前を思い出せるまでは、私のことはヘイムダル、とお呼びください。ところで、ここはどこなのですか?」

 

質問された提督は彼女に説明し始めた。ここがどこなのかということ。

そして、この世界に存在する艦娘という存在。深海棲艦という存在。

そして現在鎮守府を襲っている危機について話した。

 

「なるほど………大体理解しました。そして、納得しました。かつて沈んだ艦が艦娘となるのなら、きっと私もそうなのでしょう」

 

「………あっちの次元で沈んだの?」

 

「恐らく。おぼろげですが、バイドに攻撃されてボロボロになった体が、バイドのコアのような物に引き寄せられていったのを覚えています。そこで記憶はとだえていますが、どうも地球に帰ってき………ううっ、頭が………」

 

「いや、無理に思い出さなくていい。誰にだってつらい記憶や過去はある」

 

「はい………あ、そうだ。戦力が必要なんですよね?でしたら私の装備内に格納しているR戦闘機を皆さんでお使いください。強力な物がそろっていたはずです」

 

「R戦闘機?戦艦なのに搭載しているのか?」

 

「?当然じゃないですか」

 

「………提督。戦艦って艦載機を運用するものだったか?」

 

「長門。次元が違うんだ。常識が通用するとは限らない」

 

「常識………ああ、そういえば魔改造された常識外れな掘削機とかありましたね。あれに一体何機のR戦闘機と艦が沈められたいことか………」

 

「「「おいなんだその掘削機」」」

 

「その話もっと詳しく教えてください!ロマンの香ぐぇぇ!!な、長門さんストーップ!!冗談ですよじょうノォォォ!!!」

 

 

 

………そして、物語は加速する。異次元からの来訪者を交えた彼女たち艦娘達はブラックバイド団に勝利することができるのか?

また、とらわれたR-9は無事なのか?

どちらにせよ、この言葉でこの話を締めくくるとしよう………

 

 

艦娘たちの勇気が、世界に平和をもたらすと信じて………!!

 




………はい、という訳でエイプリルフールも終わってしまいましたので、今回の特別企画はここまで、となります。
本音を言いますとずーっとどうにでもなーれという気持ちで進めていたので、この後どうなるのかというビジョンがあっても執筆する体力が尽きてしまいました。

………というか。実はこれ、完成してたんですよ。ですけど操作ミスでデータが消えてしまいまして。
こんなことならメガ波動砲と名付けていた「深海にコンバイラテイトクが着任しました」をもっと精度を高めていればよかった………

次回ですか?未定です。
………これの続き、読みたい人います?いるのならちまちまと書きますが………
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