なんかシリアスっぽいし。
「………そもそもだな。新型兵器はすばらしいとかよく開発者とかは言っているがな?本当に素晴らしいのは旧式の兵器のはずなんだ!整備も楽だし燃費もいいしそこそこバランスもいい!最高の兵器のはずだ!」
「そうだよな!世界水準軽く超えてたオレも気がつくと周りの技術が進んで旧式になったけど、十分前線では戦えていたんだ!」
「睦月型もかなり古いけど、強力な雷装を持ってたから開戦時には一線級の戦力っていうことで各地を転戦したんだよ!」
「おお!旧式仲間が艦娘にもいるとはな!私もうれしいぞ!」
「………あいつどの口で言っているんだ」
横須賀鎮守府はR-9Aの歓迎会を開いていた。R-9Aが自らが旧式であることから艦娘の中でも旧式であるという天龍型と睦月型と仲良くなっているようだが………
「回避能力は島風ちゃんの二倍以上で耐久と火力は大和型レベルで対空は秋月型レベル。装甲が薄い以外は旧式要素ないですね」
「ははは………一撃であんな威力を出すとは思わなかったぞ………はあ。燃費も悪いし能力もあいつ以下な私はきっと二度と出撃できないんだろうなぁ………」
「いや、そんなことはないぞ。あいつの練度を測定したらもう上がりようもないらしいからあいつはもう限界のはずだ。武蔵。お前はまだまだ成長できるんだ。出撃できないなんて事はないぞ」
「そうか………ありがとう、ていと」「ねーねーR-9Aさんって他には装備ないの?」
「あるぞ?私の片割れといっても過言じゃないスタンダートフォース。さらに簡易的なシールドとしてもつかえるビット。どちらも私の戦っていたバイドと、私と同じ………はずのR-9Aに奪われてしまったんだがな」
「………提督。あいつもっと強くなるらしいぞ」
「俺辞表出してもいいか?あいつを味方にして戦える自信がない」
提督と一応鎮守府におけるエースのはずの武蔵がへこんでいる横ではR-9Aの過去の話がされていた。
「ねえ、さっきの話はどういうこと?どうしてあなたが同じR-9Aと戦っているの?」
「ああ………私の戦っていた相手、バイドという物は有機物、無機物に関係ないばかりか、さらには人の精神すら融合捕食して己の一部としてしまうんだ。本来なら私のようなR戦闘機はバイドと接触した瞬間自爆する機構があった。だが私がおそらく最後に倒したバイド………ノーメマイヤーは異質だった。倒した後に自らの体をエネルギーの様に変えたことで私の体を自爆させることなく浸食していった」
「っ!?ということは………私達が倒したあの戦闘機って!?」
「そうだ。あれはバイドに変わってしまった私のなれのはてだ。浸食されきった時、私のパイロットだったナガトはまだ自分が人間だと思っていた。だが、実際はもうバイドだったんだ。地球に帰った私達は見覚えのある仲間達に………銃を向けられた。私達はただ、帰りたかっただけなのに。それなのに………誰も、優しく迎え入れてくれなかった。寂しかった。辛かった。そして………孤独だった」
彼女の話を聞いた者は皆一様に涙を浮かべていた。
「だけど………バイドとなった私の孤独を終わらせてくれたのはここにいる長門、そしてあなたたちだ。そして、私がこの体を持てたのは変態かつ変人だが明石のおかげだ」
「アローヘッド………ありがとう。そういってくれると私もうれしい」
「さりげなく私がとんでもない言われよう!?」
「………そうだな!これからはアローヘッドも私達の仲間なんだ!これからは一緒に戦おう!」
「ああ、その通りだ!私の名前はアローヘッド!遠い別次元の地球から放たれた人類の反撃の鏃だ!その名に恥じない戦いを見せてやるぞ!」
アローヘッドの名乗りに続くかのように、鎮守府では大きな歓声があがった。