「すまんが、少しばかりいいかね?」
摩利に視線が集まる。彼女の手には、エネの入ったケータイが握られていた。
「まだ、風紀委員の生徒会選任枠のうち、前年度卒業生の一枠が埋まっていない」
「それは人選中って言ったでしょう?急かさないの」
「急かしてるわけじゃないさ。ただ、とある提案をしたいだけだ」
達也は嫌な予感を感じていた。エネの笑い顔が、何か悪巧みをしている時の顔だ。
「エネ、先ほど確認した事柄を頼む」
『はいはーい!【生徒会役員の選任規定は、生徒会長を除き第一科生を任命しなければならない。その縛りは副会長、書記、会計とする】ですね!』
「さて、お気づきだろう?縛りの中に、
「摩利、貴女……」
ずいぶんと、突拍子のない提案だ。おそらく、前例はないだろう。真由美も、それをわかっているはずだーー
「ナイスよ!」
……いまなんていった?会長は、実技が芳しくない俺を風紀委員会に入れるという提案にOKを出したのか?
「そうよ、風紀委員なら問題はないじゃない。
摩利、生徒会は司波達也くんを風紀委員に指名します」
「ちょっと待ってください!俺の意思はどうなるんですか?
大体、風紀委員が何をする委員なのか説明を受けていませんよ」
『ご主人、妹さんにも、生徒会の主な仕事は知らされてませんよ?』
「強いて言うなら、騒ぎが起こったときに鎮圧して報告することだな。さて、風紀委員が何をするのか、ざっくりと説明したが?」
達也は頭を抱えたくなった。だが、断る糸口がつかめた。
「……つまり、風紀委員は、喧嘩が起こったら力づくで止めなければならないんですよね?」
「そうだな。魔法が使われていても、使われていなくても、それは風紀委員の仕事だ」
「俺は実技が悪かったから二科生なんですが?」
『私がサポートすればいいだけの話ですね!』
「最悪、私がいるから問題ないだろう?」
達也は地に伏せて嘆きたい気分だった。実技の問題はエネと摩利によって解決し、頼みの綱とも言える深雪は目を輝かせてこちらを見ている。四面楚歌と言えた。あずさに何か言ってもらおうにも、おどおどしているだけだろうし、鈴音に何か言ってもらっても、真由美には暖簾に腕押しだろう。唯一の救いは、
「おっと、そろそろ昼休みが終わるな。
放課後に続きを話したいのだが、構わないか?」
時間切れで持ち越し。勝負(達也にとっては、だが)は放課後に再開となりそうだ。
「……分かりました」
しかし、それでも詰んでいる状況に代わりはない。真由美と摩利、エネの中では確定事項になってしまっている。達也の心は折れかかっていた。
反対に、深雪とエネは凄く良い笑顔をしていた。
なんとなく思い浮かんだ話をメモったら、完全に達也×エネ/貴音ルートに入ってた。ついでに達也くんが嫉妬の感情を思い出してた。入学編終わったら載せます。
エネから魔法科メンバーへの印象みたいなもの。
達也→ご主人。実力が周りに知られていないことに文句がある。実は【ネタバレのため自主規制】。
深雪→妹みたいな感じ。色々と複雑な関係だったり。
レオ→弄りがいがありそう。
美月→大人しめだけど、案外沸点が低い人。
エリカ→ネット上で見た誰かに似ている?剣道強い。
ほのか→ご主人に依存しようとしてる人。まあ、ご主人が妹さん以外に振り向くわけないけど……。
雫→お金持ち。ツッコミ&ボケ要員。面白い人。
摩利→案外気があう人。男勝りな人。……どっかでこんなスペックの人に会ったような?
真由美→天然生徒会長。魔法有りの射撃、競ってみたい。
十文字→むさ苦しい。岩みたい。
あずさ→小動物。
鈴音→クールビューティー。ツッコミ。時々ボケ?
服部(中略)範蔵→弄りがいがある。会長のことが好きみたいですねー。
八雲→忍び。真面目。ムードメーカー。時々変態じみた行動をするけど尊敬できる人。
真夜→魔王。ネット上で会ったことがある。てか、時々会ってる。なんで電脳世界に来れるのこの人含む七人は。特定できないし。しようとするたびに烏みたいなプログラムに邪魔されるし。【ネタバレのため自主規制】。
深夜→ご主人、妹さんの母親。魔王さんのお姉さん。ご主人にやったことは許せないけど、ご主人のためを思っての行動なら。【ネタバレのため自主規制】。
エネ自身→自分。スーパープリティー電脳ガール……何やってんだ私はあああぁぁぁぁぁっ!!うん諦めた。身体?取り返したいけど無理。戻っても脱出不可能でしょアレ。ご主人には伝えないけど。