魔法科高校の電脳少女   作:零崎妖識

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散々だなぁ、逃げたいなぁ、期待しちゃうよ。


模擬戦

達也は高校生活を静かに送ることを諦めかけていた。そもそも、エネと深雪、実家のことで、平凡な毎日を送れる方が異常ということもわかってはいる。だが、高校ぐらいは平穏無事でいたかった。

「入学三日目にして、面倒事を引き起こすとはな……」

許可証と引き換えにCADを受け取り、模擬戦の行われる第三演習室の扉の前でぼやく達也。

「申し訳ありません……」

『反省はしてます……でも、後悔はしてませんよ!』

「お前たちの謝ることじゃないさ。だが、エネは一言余計だ」

深雪の頭を撫でる達也。達也には見えてはいないが、エネは少し寂しそうな顔をしている。電脳体であるがゆえに、生身の人間に触ってもらえない、言葉と画像でしかスキンシップが取れないもどかしさ。だが、エネはその悩みを押し隠し、笑顔を浮かべた。

『さあ!さっさとあの狸さんもしくはマミさんをヤっちゃってください!シャルロッテみたいに、油断しまくってる(マミ)さんを!!』

「それだと、俺が後で爆殺されることになるような気がするんだが……?」

 

 

「災難だったな」

扉を開け、中に入って最初に浴びせられた言葉がこれである。

「何がですか?」

「エネや深雪くんの言葉で君が模擬戦をする羽目になっただろう?君は良いのか?」

「ええ。俺はあまり感情が表に出ないので、深雪やエネが代わりに怒ってくれたんですから。それに、二人の目が曇っていないことを証明するためです。そのための労力なら惜しくはないですよ」

「……案外好戦的だな」

CADの準備を始める達也。エネの情報によると、集団戦向きの魔法師だが、個人戦でも遜色はなく、得意魔法も不得意魔法もほとんどないオールラウンダー。そして、摩利や真由美、そして部活連会頭の十文字という男子生徒ーー通称、三巨頭に次ぐ実力の持ち主。

だが、負ける気はしないし、負けるわけにもいかない。

達也は愛用するCAD、『シルバー・ホーン』からカートリッジを抜き出し、別のカートリッジをセットした。

「いつも複数のストレージを持ち歩いているのか?」

「ええ。汎用型を使いこなすには、処理能力が足りないので」

服部が冷笑を浮かべる。だが、それに反応したのはエネと深雪だけで、当事者の達也の意識には小波一つ立たなかった。

「よし、ルールを説明する。

直接攻撃、間接攻撃を問わず相手を死に至らしめる術式は禁止。回復不能な障害を与えるのも禁止。

〜中略〜

このルールに従わない場合は、その時点で負けとする。あたしが力ずくで止めさせるから覚悟しておけ。以上だ」

達也と服部が頷き、開始線まで下がる。

『ご主じーん!コテンパンにやっつけちゃって下さーい!おーえんしてますからねー!!』

エネの応援の後、場は静寂が支配した。

「始め!」

達也と服部の試合が始まる。

しかし、その試合はすぐに終わった。

服部が魔法を発動しようとして、発動せず、意識を刈り取られていた。十秒に届くか届かないかの試合時間。勝者は、司波達也だった。

『試合時間五秒未満。いやー、やっぱ対人戦特化ですよね、ご主人』

「……勝者、司波達也」

達也は喜ぶでもなく、淡々とCADケースを置いた机に向かっていた。

「待て。今の動きは……自己加速術式を予め展開していたのか?」

「そんな訳がないのは、先輩が一番良くお分かりだと思いますが」

「しかし、生身の肉体であれだけの動きが出来るのか?」

「出来ますよ」

「わたしも証言します。あれは、兄の体術です。兄は忍術使い・九重八雲先生の指導を受けているのです」

『お師匠さんと撮った写真ありますけど見ます?』

その後も、達也の技術などについての質問が続いていく。途中であずさがデバイスオタクの一面を見せたが、話はひと段落した。

「エネ、帰ったら術式のオーバーホールを頼む」

『わっかりました!腕によりをかけますよ!あ、セキュリティはこっちでかけておきますね』

このCADをしまうのに、セキュリティは結構時間がかかる。しかし、エネはそのセキュリティロックを短時間で終わらせてしまうから驚きだ。

いつのまにか、服部は深雪に謝っていて、そのまま生徒会室に戻ることになった。




あー、アミダ転生とか書いてみたいけど文才が無い。どうしよう。

あ、感想いつでも待ってます(訳:感想ください)。
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