魔法科高校の電脳少女   作:零崎妖識

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「気分最高」振れるピーキー、止まらない警鐘。


ごめんなさいカルデアにマスターとして就任してて遅れました。

pixivのかげろうちゃんねるにもはまってたし。


一触即発

オリエンテーションが終わり、校内を巡り、下校しようとしている達也だが、何がどうしてこうなった、と切に思っている。深雪は心配そうに兄の制服の裾を掴み、エネは笑い転げながら、スレッドでも立てて実況しますか?と聞いてくる。

(本当に、どうしてこうなったんだ?)

目の前には、一触即発の雰囲気で睨み合う二組の生徒たち。片方は深雪のクラスメイトたち、もう一方は言うまでもなく、美月、エリカ、レオである。

 

 

第一幕は昼食時の食堂。

達也たちが食べているところに深雪が来て、一緒に食べようとした。それ自体は良いのだが、一緒にいた一科生が、ふさわしくないだとか、身勝手で傲慢な理論をぶつけてきた。そこは、達也たちが退き、深雪が別の場所へ行くことで解決した。

 

第二幕は午後の専門課程見学中の出来事。

見学人数に限りがある状態では、二科生は一科生に遠慮してしまうのだが、達也たちは堂々と最前列に陣取った。当然、悪目立ちした。

 

第三幕は進行中。現在、美月が啖呵を切っている。

『眼鏡さんって、案外はっきりと物を言うんですね』

エネの言葉の通り、美月は一科生たちに正論を叩きつけ、一科生たちを口喧嘩で圧倒している。一番最初に切れたのも美月だ。

『どうします?風紀委員会を呼べば楽に解決できると思いますけど?ちゃんと全部録画しましたし』

「……何の権利があって二人の仲を引き裂こうとするんですか」

『っ!!あははは!引き、引き裂くとか、それご主人と妹さんが付き合ってるのが前提になりそうなんですけど!?』

この状態、一番楽しんでいるのはエネのようだ。愉しんでいるでも正解かもしれない。

「……ウィードごときが僕たちブルームに口出しするな!」

「同じ新入生じゃないですか。あなたたちブルームが、今の時点でいったいどれだけ優れているというんですかっ?」

「……あらら」

『言っちゃいましたね、眼鏡さん』

目の前では、今迄美月と口論していた男子生徒が特化型CADを取り出し、魔法を使おうとした直前で、何かに弾き飛ばされていた。

『伸縮警棒……残心の取り方と言い、振り抜き方と言い、剣術でもやってたんですかね、オレンジさん』

「オレンジ?美月の眼鏡さんはわかるが、なぜオレンジなんだ?」

『髪の色です』

深雪のクラスメイトの女子生徒がCADを操作した。起動式が展開したが、次の瞬間、サイオンの塊によって霧散する。

「止めなさい!自衛目的以外の魔法による対人攻撃は、校則違反である以前に、犯罪行為ですよ!」

サイオンを撃ち込んだのは七草真由美。その後ろには、風紀委員長の渡辺摩利もいる。

「あなたたち、一-Aと一-Eの生徒ね。

事情を聞きます。ついて来なさい」

その言葉を聞いた達也は、硬直している生徒たちを尻目に、摩利に近づいて行った。

「何だね?」

「すみません、悪ふざけが過ぎました」

「悪ふざけ?」

「はい。

森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学の為に見せてもらうだけのつもりだったんですが、あまりにも真に迫っていたもので、思わず手が出てしまいました」

男子生徒が目を見開く。彼が森崎一門の者、それも本家筋の者である事は、すでにエネが調べ上げている。

「では、その後に一-Aの女子が攻撃性の魔法を発動しようとしていたのはどうしてだ?」

「驚いたんでしょう。条件反射で起動プロセスを実行できるとは、さすが一科生ですね」

その後も問答が続いていく。どうやら、達也は起動式を読み取るーー画像データを記述する文字の羅列から、画像を頭の中で再現するような芸当ができるらしい。エネももちろんできる。そもそも、0と1で構成される電子世界の住人なので、多少難しくなったぐらいの認識だ。勝手にアプリの文章やデータの書き換え、ウィルス作成などを実行しているし。

真由美たちは渋々ながらも納得して、戻ることになった。

その途中、摩利が背中を向けたまま問いかけを発した。

「君の名前は?」

首だけを振り向かせた切れ長の目は、達也だけを映している。

「一年E組、司波達也です」

「覚えておこう」

……達也は入学二日目にして、一高生徒のトップ三人のうち、二人に目をつけられる結果となったようだ。




エネの呼称

達也→ご主人
深雪→妹さん
美月→眼鏡さん(眼鏡をかけてるから)
エリカ→オレンジさん(髪の色)
レオ→ライオンさん(レオ=ライオン)
ほのか→ほのかさん(良いあだ名が思い浮かばなかった)
雫→雫さん(良いあだ名が思い浮かばなかった)
真由美→会長さん(そのまんま)
摩利→委員長さん(そのまんま)
十文字→岩石さん(見た目のイメージ)
中条あずさ→あーちゃんさん(あずさはあーちゃん。異論は認める)
市原鈴音→リンリンさん(鈴の音)
服部刑部少丞範蔵→狸さん(刑部狸)
九重八雲→お師匠さん(達也たちの師匠だから)
四葉真夜→魔王さん(真夜の異名『極東の魔王』より)
四葉深夜→忘却さん(深夜の異名『忘却の川(レテ)支配者(ミストレス)』より)
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