魔法科高校の電脳少女   作:零崎妖識

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「ねぇねぇ、突飛な世界のこと、散々だって笑い飛ばせたんだ」


「魔法科高校に一般人はいないと思う」話。


光と電脳

「……借りだなんて思わないからな」

達也にかばわれた森崎が言う。

「貸してるなんて思っていないから安心しろよ。

お前が森崎だとわからなかったら説得は無理だったかもしれないしな」

「お兄様ときたら、言い負かすのは得意でも、説得するのは苦手なんですから」

「違いない」

正論しか言わないから言いくるめるのが苦手なんじゃないですか?

と、エネが達也にしか聞こえないように言う。

「……僕の名前は森崎駿。お前が見抜いたとおり、森崎の本家に連なる者だ」

「見抜いたとか、そんな大げさな話じゃない。

模範実技の映像資料でお前の姿を見た覚えがあってな」

「あっ、そういえばあたしもそれ、見たことあるかも」

「で、テメエは今の今まで思い出しもしなかった、と。やっぱ達也とは出来が違うな」

「何よ」

……達也の背後で、それなりに意味のある方向へ発展した、不毛な言い争いが行われていたが、達也は無視した。

「僕はお前を認めないぞ、司波達也。司波さんは、僕たちと一緒にいるべきなんだ」

『見事なまでの捨て台詞乙です』

「いきなりフルネームで呼び捨てか」

エネの発言は達也にしか聞こえなかったが、達也の発言はしっかりと森崎の耳に届いた。

「お兄様、もう帰りませんか?」

「そうだな。レオ、千葉さん、柴田さん、帰ろう」

二人とも精神的に疲れていたようで、どちらからともなく頷きあい、その場を離れることにした。

進む先には、事態を悪化させかけた女子生徒が立っていたが、達也は関わろうとは思っていない。エネも目つきを悪くしているし、深雪も挨拶しようとしたが、それより先に、相手が口を開いた。

「光井ほのかです。さっきは失礼なことを言って済みませんでした」

いきなり頭を下げるほのか。達也は面食らっていた。

『さっきまでエリート意識満載だったのに、思いっきり手のひら返しましたね、この子。(……おおかた、ご主人に惚れたってところでしょうけど。はぁ……一体何人敵を作って、何人惚れさせるのやら)』

「庇ってくれて、ありがとうございました。森崎君はああ言いましたけど、大事にならなかったのはお兄さんのおかげです」

「……どういたしまして。でも、お兄さんは止めてくれ。これでも同じ一年生だ」

「分かりました。では、何とお呼びすれば……」

「達也、でいいから」

「……分かりました。

それで、その……」

「……なんでしょうか?」

達也とのアイコンタクトによって、深雪が聞く。

「……駅までご一緒してもいいですか?」

恐る恐る、何かの決意を浮かべた顔で、ほのかは同行を請う。

全員に、拒める道理はなかった。

(……完全にコイツに惚れてるわね。一目惚れ+思い込みって恐ろしい……)

 

 

駅までの帰り道の最中、エリカの伸縮棍棒がCADだとの話の後で、エリカがこんなことを言い出した。

「そういえば、彼女を紹介しないとじゃない?ほら、仲間はずれは嫌だし」

「……ああ、忘れてた」

達也はイヤホンのコードをケータイから抜く。途端に、少女の声が響きわたった。

『ご主人!忘れてたは無いでしょう、忘れてたは!嘘でしょうし!それに、説得だって私が撮影・録音してたデータを渡せば済んだはずです!大事にしたくなかったってのは分かりますが、すぐに帰るのが一番じゃないですか!』

「エネ、落ち着け」

「「……え?」」

ほのかと、彼女の友達である北山雫は驚いていた。いきなりケータイから少女の声がして、しかも怒っていたらそりゃ驚く。作者も驚く。

「……達也さん、このケータイの中にいる女の子は誰?」

「こいつは……」

『はいはーい!私の説明は自分で出来ますよ!

どうも!スーパープリティー電脳ガール、エネちゃんです!まあ、超高性能なAIとでも思ってください!あ、ちゃんと自我はありますし、思考もしますし、感情もありますよ!』

「あー、テンション高いわね」

『0と1の世界ですから、寝たら電波の奔流に流されますし、そもそも睡眠の要らない、不滅の精神ですからね。そりゃ常時躁状態にもなりますよ』

「えっと、自己紹介したほうがいいですか?」

『要りませんよ。聞いてましたし。ほのかさんに雫さんですよね!』

「……とりあえず、いくつかつっこませて。何でケータイの中にいるの?何が出来るの?あと、達也さんをご主人呼びしてたけど、達也さん有罪(ギルティ)ってことで平気?」

「ちょっと待て、ご主人呼びはこいつが勝手にしてるだけだ」

『そうですよ。あと、電脳体の理由は分かりませんね。ハッキング・クラッキングなど、電脳世界で出来る事ならぶっちゃけ何でも出来ます。そうですね、雫さんのご実家とか特定出来ましたけど?』

「……ホントに?」

『北方潮さん、ですよね?本名、北山潮。うわ、相当な親バカですねこれ。雫さんの写真がいっぱいです。……大抵の写真に、ほのかさんも居ますけど』

「……合ってる!」

司波兄妹以外が目を見開く。北方潮と言えば、有名な実業家である。情報にプロテクトがかけられているであろう彼の娘だという事を、いとも簡単に特定した。

『それと、ほのかさんと少し話したいんですけどいいですか?』

「えっ?私ですか?」

『ええ。ちょっと離れたところまで行きましょうか』

ほのかが達也からケータイを渡され、少し離れたところまで歩く。

「もう平気ですか?」

『はい。

それで、話なんですけど、ほのかさんって

 

 

〈エレメンツ〉の家系ですよね?』

「……はい。でも、何でそのことを……?」

『何で知っているのかなら、調べましたから。あの時発動しようとしていた魔法が光波振動系でしたし、『光井』という苗字、それに、だいぶ深い位置にありましたけど、〈エレメンツ〉に関するレポート。光のエレメンツの末裔としか思えないんですよねー。決め手として、ご主人に恋、いえ、依存しようとしてませんか?エレメンツには依存癖が見られるそうですしね』

「……どうする気ですか?そのことを達也さんに言うんですか?」

『いいえ?なーんにもしませんよ?

まあ、この話をしたのは確認のためと、忠告・牽制のためですね。

ご主人があなたに振り向く確率は少ないです。それでも、ご主人のことが好きで居れますか?』

「もちろん」

『なら、何も言うことはありませんね。……負ける気はありませんけど』

「それって、まさか」

『さ、早く戻りましょう!皆さん心配してますよ!』

エネは話を強引に終わらせ、達也たちの元へ戻った。その後も、エネの出来ることや達也が出来ること、エリカが兜割りを簡単と言ってのけるなど、色々な話をした。

 

「……うちの高校って、一般人の方が珍しいのかな?」

「魔法科高校に一般人はいないと思う」




アンケート!

他のカゲプロキャラ、要りますか?シンタローとかモモとかアヤノとかキドとかカノとかコノハとか。
居て欲しい人は、誰がどの陣営(高校、数字付き、一般人、魔法師など)なのかを書いてください。要らない人はそう書いてください。

もう一つ。
エネの肉体(=榎本貴音)の在り処は決まっていますが、貴音にも出て欲しいですか?


以上二点。活動報告『魔法科高校の電脳少女:アンケート』にて回答お願いします。

ところで、シンタローって数字付きでも通じると思いません?如月=二月ってことで、二の数字付きとして。
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