まぁ1話です。どうぞ。
#1「3人の青年の出会い」
スバルside
───これはマズいことになった。
短い黒髪に平均的な身長。体格は良い方で、グレーのジャージが良く似合っている。更には三白眼の鋭い目つきだけが印象的な彼の心中はそんな言葉で埋め尽くされていた。
その少年の周りには、金髪や赤髪、茶髪を始めとして緑髪から青髪まで様々で、格好もジャージではなく鎧や踊子風の衣装やらでそれらしすぎる。無遠慮な視線の波にさらされて、少年は腕を組みながら認めてしまった。
「つまり、これはあれだな」
指を鳴らし、自分の方を見る人々にその指を向けながら、
「───異世界召喚もの、という事らしい」
目の前を、トカゲのようなドラゴンのような生き物に引かれた馬車的な乗り物が横切っていった。
スバルsideout
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数時間後
紘汰side
……ここは、何処なんだ?
何故かいきなり知らない中世風?の街に来てしまった。
周りを見てもドラゴンみたいな生き物が走ったり、甲冑を着ている人がいたり、訳が分からない。
とりあえず今言える事は、ここが俺の住んでた所じゃないということだけだ。それに、なんかすげぇ浮いてる気がする…
俺みたいにパーカー着てる人とか誰一人いないし…
というかかなりヤバい事が起きている…。俺の持ってるロックシードの色が全部消えてしまった。スイカのロックシードは1回だけ同じ事があったけど全部は初めてですげぇやばい気がする…変身出来ないじゃん…
«衛兵さーーーん!!»
え、衛兵?何の事かよく分からないけど、誰かが助けを呼んでる気がする!
紘汰sideout
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スバルside
やはり読みは当たったようだ。3度目に死んだ時にこいつらが言ってた衛兵ってのは、こっちの世界で言う警察みたいな立ち位置だったみたいだ。すげぇ焦ってる、ざまぁねぇぜ。
しかし残念ながら、大通りからは誰1人として人が来ない。
「やっぱ、失敗か……」
こいつらトン、チン、カン(俺、命名)は、焦ってたようだが人が来ないと分かったからかまた襲い掛かろうとしてきた。あぁ…俺はまたここで死ぬのか…まだあの子の本当の名前も聞いてないのに…
「───そこまでだ」
「大丈夫か!!」
その‘’2つ‘’の声は唐突に、しかし明確に、路地裏の乾いた緊迫感を切り裂いていった。
少し控えめな声の方は、凛とした声音で欠片の躊躇も、一切の容赦も含まれていない。聞くものに圧倒的な存在感を叩きつけてくる。
もう片方の声の方は、声を聞くだけでその人の優しさが伝わってくる。こちらは、聞くものに安堵感を居場所を与えてくれるようだ。
スバルが顔を上げ、トンチンカンが振り返る───
その先、2人の青年が立っている。
まず何よりも目を惹くのは、燃え上がる炎のように赤い頭髪。譬えようがないほどに輝く蒼い双眸。以上までに整った顔立ちも凛々しさを後押ししている。こっちが凛とした声音の持ち主だろう。
次に目を惹くのは、自分と同じでこの世界ではいないに等しいであろう黒い頭髪。そして、自分と同じ目のはずなのに優しさと強さで包みそうな黒茶の瞳。更には…ん?白のTシャツにパーカーに肌色の長ズボン?この人は俺と同じでここに召喚されたんだろう。
するとどうだろう。赤髪の青年を見た瞬間トンチンカンは顔を蒼白にし、‘’剣聖ラインハルト‘’と言い、逃げて行った。
「3人揃って無事でよかった。ケガはないかい?」
「あ、あぁ…大丈夫だ。ありがとう」
なんか少し離れてもう1人の人がしゃがみ込んでる。
「…あんたも来てくれてありがとう。おかげで何だか少し気が楽になったよ」
「お、おう」
急に感謝されてビックリしたのか驚いている。俺とは違うタイプの人だな。そんな事を考えていたらラインハルトが、
「せっかくだ、僕ら自己紹介をしないか?」
「そうだな。俺は菜月昴!無知蒙昧にして天下不滅の無一文!ヨロシク!」
「ははは…自己紹介でそれはどうなんだろうね…。僕はラインハルト。騎士だ」
「最後は俺だな。俺は葛葉紘汰、多分立ち位置的には昴と同じだからよろしく!」
ラインハルトに紘汰か…何だか将来、この2人には世話になりそうだな。
今回は少し中途半端に終わった気がしますが、スバル君の死に戻りの部分を大幅カットしてしまったからしょーがないっすよね。そのうち設定とか書く予定です。2話も明日あたりにでも書き始めるのでまた読んでもらえると嬉しいです!
ではまた!