MRRPG 〜最強ゲーマーはゲーム嫌い?〜   作:永夜月ももん

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第6話

悪い夢を見てしまった。

おかけで、5時に目が覚めた。

 

晃咲(みつさ)はまだ寝ているか。朝ご飯、昨日の残りならパパッと食って、宿屋に向かうかな』

 

手早く着替えて、洗面所に行ったあと、キッチンに向かった。

 

『おはようです。兄さん』

 

『晃咲!? お、おはよう。こんな早くにどうしたの?』

 

『兄さんが、早く起きそうな気がしたので。朝ご飯できてますよ』

 

『あ、ありがとな。いただきます。晃咲、ちゃんと寝ないとダメだぞ? 7時間がベストだからな』

 

『兄さんと違って夜更かししないので大丈夫です』

 

『そうは言っても、睡眠は7時間くらいじゃないと発癌率が上がっちゃうよ?』

 

『無駄な知識放り込まないでください。それより、また悪い夢でも見たんですか?』

 

『また? 俺、晃咲に夢のこと言ったかな?』

 

『いえ、なんでもないです。こんな朝早く起きてダンジョン攻略ですか?』

 

『そうだね。ギルドの仲間が初心者でさ、放っとけないから手助けしてるんだ』

 

『兄さん、ギルド作ってたんですね。お仲間さんは、男友達ですか?』

 

『いや、2人とも女だよ』

 

『そうですか。女性ですか。へー』

 

『ど、どうしたのかな?』

 

ジト目で見られてしまった。

 

『どうもしませんよ。バカ。じゃあ私はダンジョン行ってきます。探さないでください』

 

まさかの行き先伝えた上で、家出発言!?

俺なんかしたか?

 

『き、気をつけてな。って、行っちゃったか。よし、ご馳走様でした。美味しかったよ』

 

食器を片付けてから、家を出発し、ダンジョンへ向かった。

 

 

宿屋に到着し、ログインした。

 

 

Log in 〈A-killer〉

 

 

〜 第1階層 1F 〜

 

 

今は、まだ6時半を過ぎたぐらいか。

 

『まだ時間はあるし、宝箱とか開けに、ぶらつこうかな』

 

Dタウンの外へ出て、宝箱がある場所に向かっていると・・・

 

『モンスターか。ん? 希少種か!』

 

見たところ、シルバーウルフかな?

敵は俺に気づいてない。先制とってやるか!

敵の背後に忍び寄った。そして、

 

〔聖光の雷撃〕

 

敵は一瞬で消え、経験値とアイテムが手に入った。

 

こんなところに希少種か。珍しい。

希少種は強いし危険だ。早めに倒しておいた方が安全だ。

 

ん? 誰か戦闘してるのか?

遠くから音が聞こえるな。

ちょっと行ってみるか。

 

見つけた。職業は忍かな?

敵は、また希少種か?

 

『こ、ここまでか』

 

めっちゃピンチだな。

残りHPも全然無いし、死にかけてる。

 

仕方ない。助けるか。

 

〈鋭い爪〉

 

しまった、間に合わない!

こうなったら!

 

〈パラディンの庇護〉

 

グサリ。鋭い爪がアキラに突き刺さった。血は噴き出さないが、映像的には爪が貫通しているように見えている。

(あ、貫通はしてないからね? ダメージくらってるから、ほんの少しだけ痛いけど)

 

『え? 嘘?』

 

『だ、大丈夫か?』

 

『あ、あなた様は?』

 

いや、敵の爪が刺さってる時に質問されてもな。

 

『ごめん、ちょっと倒すまで待ってくれる?』

 

『も、申し訳ございません! 拙者のせいで!』

 

拙者? 職業が忍だからって、そこまで合わせなくてもねぇ。

刺さっていた爪を引き抜き、シルバーウルフの前足を掴んで放り投げた。

しかし、シルバーウルフは綺麗に着地すると、直ぐに攻撃しようと身構えてきた。

 

『さて、やってくれたな、狼。反撃といこうか?』

 

〈鋭い牙〉

 

『無駄だ。〔闇の爆炎〕』

 

一瞬にして狼は闇に包まれ、その姿は焼滅した。

 

『よし、倒したか』

 

『あ、有難う御座います! このご恩、一生忘れません!』

 

『大袈裟だよ。はい、HPポーション。多分持ってなかったんでしょ?』

 

『持ってはいませんが、助けていただいた上に、いただくわけには』

 

『余ってるからいいよ。使いな。Dタウンの場所分かる?』

 

HPポーションを使ってあげながら、会話を続けた。

 

『忝(かたじけな)い。その、浅学な拙者には、Dタウンが何なのか見当がつきませぬ』

 

『あれ? 初心者だった? レベル10超えてるから知ってるかと、すまんな。Dタウンはダンジョンの中にある街のことだ。俺ももう少ししたらDタウンに戻るから、付いてくるか? ソロは危険だぞ?』

 

『何から何まで本当に感謝してもしきれませぬ! 一生忠義を尽くします!』

 

『いやいや、だから大袈裟だって。ゲームオーバーになったら、教会で復活できるからな』

 

『いえ。拙者はわけあって、一度ゲームオーバーになったらゲームをやめようと思っているのでござる。ですからこの救われた命! 殿(との)に捧げる次第でござりまする!』

 

んー、縛りプレイってやつか? いるんだなー、そういうやつ。

というか、思い出したように、ござるを使い出した。やっぱキャラ作ってるよな。

 

『そ、そうか。え、待って、仲間になるってことか?』

 

『・・・そうでござるよね。拙者みたいな雑魚は、邪魔にしか』

 

『いやいや! 別に構わないから! 他の仲間もオッケーしてくれるはずだから大丈夫だ!』

 

『本当でござるか! 有り難き幸せ! 精一杯忠義に励むでござる!』

 

キャラ濃いなー。転職させたら面白そうだ。その度に合わせるのかな?

 

『拙者の名は、イリスィナでござる。職業はくノ一でござる。殿のお名前をお聞きしても宜しいでござるか?』

 

『俺はアキラだ。あと、ござるやめていいぞ?なんか無理してる感が半端ない』

 

『御意! アキラ様はお強いですね! レベルはお幾つ何でしょうか?』

 

『んー、そこそこだよ。それより、もう少し先に行ったら宝箱があるんだけど、一緒に開けに行こうか?』

 

『どこまでも付いて行きますよ!』

 

『そ、そうか。じゃあ出発するぞ』

 

 

ゲーム開始から2日目の朝。

くノ一が仲間になった。

 

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