MRRPG 〜最強ゲーマーはゲーム嫌い?〜   作:永夜月ももん

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第15話

一旦帰宅し、着替えを終えた俺は、早めに家を出て、ゲームにログインした。

 

『やっぱりインしてるみたいだな。さてと、メッセージっと』

 

 

【メッセージ送信】

『大丈夫かな? そろそろ準備しておいた方がいいよ』

 

【メッセージ受信】

『は、はぃ! 今日は宜しくお願ぃ申し上げます!』

 

【メッセージ送信】

『そんな改まらなくても。あんまり緊張しすぎるなよ? じゃあ、のちほど』

 

【メッセージ受信】

『はぃ! またです!』

 

 

『よし。ログアウトして、と。早めに向かった方がいいか』

 

 

〜 MRRPG管理塔 〜

 

 

『着いてしまった。まだ1時間はあるかな』

 

『もし。見かけぬ顔ですが、どちら様ですかな?』

 

帽子を(かぶ)(ひげ)を生やした、見るからに紳士っぽいダンディな方に話しかけられた。

手袋をはめ、杖を持っている。

夏なのにな。暑苦しそうな格好だ。

 

『私は二王頭家から招待された者です』

 

『おぉ。二王頭家の方であられたか。これは失礼を。私は三王寺 吾季光(あきみつ)と申す者です。三王寺家当主の叔父に当たります。以後お見知りおきを』

 

『私は二王頭 緋桜里(ひおり)の婚約者の明日葉(あしたば)です。今日は宜しくお願い致します』

 

婚約者ですって、言ってしまった。かなり恥ずい。

 

明日葉(あしたば)殿ですな。しかし、お早いですな。集会前に待機する部屋があるのですが、良ければ二王頭家の待合室までご案内しましょうか?』

 

『お差し支えなければ、お言葉に甘えさせていただきます』

 

『おぉ、構いませんぞ。では、こちらです』

 

吾季光(あきみつ)さんに案内され、二王頭家の待合室の前までやってきた。

 

『ここが明日葉殿の待合室です。アキラ、というお名前でしたか。アキラ殿とお呼びしても宜しいですかな?』

 

『あ、はい。お好きなようにお呼び下さい』

 

そういえば、リアルの名前を緋桜里(ひおり)に伝えてなかったな。アキラってことになったけど、まぁいいか。

 

『アキラ殿。私の部屋に美味い赤ワインあるのですが、ご一緒に如何(いかが)ですかな?』

 

この人、昼間から呑む気か?

集会に酔って参加しても大丈夫なのだろうか。

 

『申し訳ありません。生憎(あいにく)、不調法なもので』

 

とか言っときながら、まだお酒を飲める年齢じゃないんだけどな。

まぁ、断れればいいだろう。

 

『おっと、これまた失礼を』

 

『いえ、お気になさらずに。こちらこそ、折角お誘いいただいたのに』

 

『いえいえ。では、私はそろそろお(いとま)します。後ほど、集会にてお会いしましょう』

 

『ご親切に、有り難う御座いました』

 

部屋に入り、一息つく。

 

『何とか1人はクリア。この調子で集会もスムーズにいってくれれば有り難いな』

 

数十分後。突然ドアがノックされた。

 

トントントン。

 

『し、失礼します!』

 

『おっ、ヒオリ。私服も良いな。似合ってるよ』

 

『ぁ、ぁりがとぅです! 集会なので、大人っぽく頑張りました。アキラさんも、その、かっこぃぃです』

 

『無理に褒めんでいいぞ? 取り敢えず三王寺家当主の叔父さんと、少し会話はした。一応、婚約者だと信じてもらえたよ』

 

『さ、流石ですね!』

 

『問題は、集会が終わった後。ヒオリのお父さんか。そろそろ集会の部屋に行くか?』

 

『は、はぃ! 頑張りましょう!』

 

2人で集会が行われる部屋に向かった。

そこには、二王頭家を除いた5大王家が揃っていた。

2人は席に着き、皆、最後の1人の到着を待った。

 

そう。ラスト1人はヒオリのお父さん。

一体どんな人が来るのだろうか。

 

 

バタン!

 

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