MRRPG 〜最強ゲーマーはゲーム嫌い?〜   作:永夜月ももん

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第19話

『てめぇら! どこ見て歩いてんだ!』

 

『お、お魚さんが喋ってます〜!?』

 

水中から顔を出した魚が話しかけてきた。

前向いて歩いてたんだけどな。

 

『まぁ、話せるモンスターもいるんだよ。そいつは悪口魚(わるぐちうお)だ』

 

『悪口魚?』

 

『えっとな。こいつは特殊で、攻撃してこないんだ』

 

『攻撃してこないんですか!?』

 

『だが、ずーっと、悪口を言ってくる。ウザくて攻撃すれば、水の中から違うモンスターがゾロゾロやって来る。ワニみたいな敵で、かなり強い』

 

『なるほど。下手に攻撃すれば、どじを踏むってわけね』

 

『だから無視するのが1番だ』

 

『おい! 変態! 女3人引き連れてる助平(すけべ)野郎が!』

 

『おーおー、言ってくれるじゃないか。焼き魚にでもされたいのか? それとも三枚におろしてやろうか?』

 

『面白くなってきたわね』

『アキラさ〜ん、怒っちゃだめですよ〜』

『アキラ様の悪口だと? 煮魚にするぞ!』

 

煮魚ねー。スィナって料理上手そうだし、今度何か作ってもらおうかな。

って、そうじゃない、そうじゃない。

 

『おい! 腰抜け魔女! ボケナス!』

 

うわー。よりによって次はベルに悪口かよ。

これはヤバイだろ。

 

『あ?』

 

恐っ。やっぱり女って怖いですな。

 

『ベル、やるか?』

『アキラ、やりましょう』

 

『アキラさんもベルさんもだめですよ〜!』

『アキラ様の悪口は許せませぬ! 拙者は応援しますぞ!』

 

ベルは引きそうにないな。

よし。こうなったら、やったるか。

 

 

『逆鱗に触れたその言葉』

『堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒(お)が切れる』

 

『舌の剣(つるぎ)は命を断つぞ?』

『口は禍(わざわい)の門(かど)と言う』

 

『調子に乗ったが運の尽き!』

『鬼籍にその名を連(つら)ねなさい!』

 

『『 後(あと)は野(の)となれ山(やま)となれ!!』』

 

 

『アキラ様もベルさんもカッコイイです!』

『カッコイイですけどだめですよ〜!』

 

さっきからフィルンがマトモだな。

 

『いくぞ!〔爆炎球〕』

『焼かれなさい!〔火柱〕』

 

一瞬にして魚は焼き魚になった。

そして・・・

 

『わ、ワニワニパニックです〜!?』

『何とも大きいワニですね。数はざっと50。大ピンチです』

 

水の中から、ワニのモンスターがぞろぞろやって来た。

数は50を超えていて、取り囲まれてしまった。

 

『すっきり爽快』

『そうね』

 

『当人たちは反省してないですね〜』

『どどど、どうしましょうか?』

 

『ベル。鬼籍に名を連ねるはないだろー。相手は魚だぞ?』

 

『細かいわねー。別にいいじゃない。キマったんだから』

 

『確かに。後の祭りだな』

 

『そうよ』

 

『そんなことよりワニさんどうするんですか〜!?』

 

そうだな。考えてなかった。

 

『さてさて、どうしたものかねー』

 

『逃げる?』

 

『そうですね! 逃げましょう!』

 

『周りを囲まれてますよ〜!』

 

『じゃあ俺が片付ける』

『いえ、私がやるわ』

『それなら拙者が!』

 

『え〜。じゃあ私がやります〜!』

 

『『『 どうぞどうぞ 』』』

 

『え〜!?』

 

『仕方ない。みんなちょっと伏せといて』

 

『分かったわ』

『は〜い!』

『御意!』

 

『千雀(せんじゃく)万鳩(ばんきゅう)、鷂(よう)と仇(あだ)を為(な)す。相手が悪かったな〔虹色の光雲〕』

 

虹色に光り輝く鮮やかな雲が、ワニたちを一匹残らず覆い尽くした。

そして強烈なダメージを与えると、ワニたちは消え去った。

 

『よし。みんなもういいぞー』

 

『やるわね』

『やっぱりすごいです〜』

『流石はアキラ様です!』

 

『改めて中ボス見つけに行くか』

 

 

ワニワニパニックを乗り越えた4人は、先に進んで行くのだった。

 

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