MRRPG 〜最強ゲーマーはゲーム嫌い?〜   作:永夜月ももん

23 / 25
第19話

『てめぇら! どこ見て歩いてんだ!』

 

『お、お魚さんが喋ってます〜!?』

 

水中から顔を出した魚が話しかけてきた。

前向いて歩いてたんだけどな。

 

『まぁ、話せるモンスターもいるんだよ。そいつは悪口魚(わるぐちうお)だ』

 

『悪口魚?』

 

『えっとな。こいつは特殊で、攻撃してこないんだ』

 

『攻撃してこないんですか!?』

 

『だが、ずーっと、悪口を言ってくる。ウザくて攻撃すれば、水の中から違うモンスターがゾロゾロやって来る。ワニみたいな敵で、かなり強い』

 

『なるほど。下手に攻撃すれば、どじを踏むってわけね』

 

『だから無視するのが1番だ』

 

『おい! 変態! 女3人引き連れてる助平(すけべ)野郎が!』

 

『おーおー、言ってくれるじゃないか。焼き魚にでもされたいのか? それとも三枚におろしてやろうか?』

 

『面白くなってきたわね』

『アキラさ〜ん、怒っちゃだめですよ〜』

『アキラ様の悪口だと? 煮魚にするぞ!』

 

煮魚ねー。スィナって料理上手そうだし、今度何か作ってもらおうかな。

って、そうじゃない、そうじゃない。

 

『おい! 腰抜け魔女! ボケナス!』

 

うわー。よりによって次はベルに悪口かよ。

これはヤバイだろ。

 

『あ?』

 

恐っ。やっぱり女って怖いですな。

 

『ベル、やるか?』

『アキラ、やりましょう』

 

『アキラさんもベルさんもだめですよ〜!』

『アキラ様の悪口は許せませぬ! 拙者は応援しますぞ!』

 

ベルは引きそうにないな。

よし。こうなったら、やったるか。

 

 

『逆鱗に触れたその言葉』

堪忍袋(かんにんぶくろ)()が切れる』

 

『舌の(つるぎ)は命を断つぞ?』

『口は(わざわい)(かど)と言う』

 

『調子に乗ったが運の尽き!』

『鬼籍にその名を(つら)ねなさい!』

 

『『 (あと)()となれ(やま)となれ!!』』

 

 

『アキラ様もベルさんもカッコイイです!』

『カッコイイですけどだめですよ〜!』

 

さっきからフィルンがマトモだな。

 

『いくぞ!〔爆炎球〕』

『焼かれなさい!〔火柱〕』

 

一瞬にして魚は焼き魚になった。

そして・・・

 

『わ、ワニワニパニックです〜!?』

『何とも大きいワニですね。数はざっと50。大ピンチです』

 

水の中から、ワニのモンスターがぞろぞろやって来た。

数は50を超えていて、取り囲まれてしまった。

 

『すっきり爽快』

『そうね』

 

『当人たちは反省してないですね〜』

『どどど、どうしましょうか?』

 

『ベル。鬼籍に名を連ねるはないだろー。相手は魚だぞ?』

 

『細かいわねー。別にいいじゃない。キマったんだから』

 

『確かに。後の祭りだな』

 

『そうよ』

 

『そんなことよりワニさんどうするんですか〜!?』

 

そうだな。考えてなかった。

 

『さてさて、どうしたものかねー』

 

『逃げる?』

 

『そうですね! 逃げましょう!』

 

『周りを囲まれてますよ〜!』

 

『じゃあ俺が片付ける』

『いえ、私がやるわ』

『それなら拙者が!』

 

『え〜。じゃあ私がやります〜!』

 

『『『 どうぞどうぞ 』』』

 

『え〜!?』

 

『仕方ない。みんなちょっと伏せといて』

 

『分かったわ』

『は〜い!』

『御意!』

 

千雀(せんじゃく)万鳩(ばんきゅう)(よう)(あだ)()す。相手が悪かったな〔虹色の光雲〕』

 

虹色に光り輝く鮮やかな雲が、ワニたちを一匹残らず覆い尽くした。

そして強烈なダメージを与えると、ワニたちは消え去った。

 

『よし。みんなもういいぞー』

 

『やるわね』

『やっぱりすごいです〜』

『流石はアキラ様です!』

 

『改めて中ボス見つけに行くか』

 

 

ワニワニパニックを乗り越えた4人は、先に進んで行くのだった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。