MRRPG 〜最強ゲーマーはゲーム嫌い?〜   作:永夜月ももん

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長らくお待たせしてしまったのです。
本編の始まりですね。

第1章は、黎明(れいめい)の孤塔。

キャラ設定とか色々なことに凝ってしまったような。
(作者でも誰が誰だか、な、なんて思ってませんよ 汗)

1章はお金持ちな男を粉砕するストーリーです。
(でもなんか途中は主人公のハーレムストーリーな気が。気のせいですね)

ではでは、本編をどうぞ〜。


黎明の孤塔
第1話


『本日の正午、12時よりサービスが開始されます! 皆さんも是非、MRRPGプレイしてみては? それでは次のニュースです・・・』

 

 

家からMRRPG特別区域にやって来た。

 

 

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Log in 〈A-killer〉

 

Welcome to the Manifold Reveries World

 

 

ログインと同時に前方左上にstatus(ステータス)が表示される。

目に何かを着けているわけではなく、映像として浮かび上がっているのだ。

名前と職業、次のレベルまでの必要EXPに、付加ステータス。

HP・MP・SP・ATK・DEF・HEL・MAT・MDF・LUC・・・。

色んな情報が浮かび上がっていて、見ているだけで疲れる。

 

辺りには恐らく、特殊な小型映像出力装置が数え切れないほど配置されている。(他にも色々な機械が設置してあるのだろう)

それらが映像を作り出し、3D映像のように見えるのだ。

いや、見えるだけではない。触ることも出来る。

そうでなくては、現実世界でモンスターとの戦闘など出来るはずもない。

 

無論、MRRPG特別区域にいて、ログインしている状態でしか映像は見ることが出来ないし、触ることも出来ない。

 

人間の知覚能力もフル活用して、この技術を完成させたのであろうか。

 

不思議なことだらけなゲームだ。

よくここまで精巧に仕上げたと思う。

 

 

--- メインメニュー ---

○アイテム

寝袋を取り出した。

 

 

当たり前だが、取り出したアイテムは使うことが出来る。

ちなみに今取り出した寝袋のアイテムデータは

 

寝袋(ねぶくろ)

レアリティF

耐久値120・HP回復量100%・MP回復量100%・SP回復量100%

説明 安眠間違いなしの寝袋。HP・MP・SPを回復するには、最低4時間の睡眠を必要とする。

 

今は朝の8時。MRRPGのサービス開始まではちょうど4時間だ。

それまでゆっくり寝ていよう。

新米冒険者たちが来るのを待って・・・様子でも・・・。

 

 

アキラは深い眠りにつき、6時間ほどは寝てしまった。

 

 

『ちょっと! ねえ! ねえったら!』

 

辺りが騒がしい。俺に話しかけてるのか?

煩瑣(うるさ)いな、人が寝てるというのに。

 

『何だよ? 何か用か?』

 

『何寝てるのよ!? 今日はこのゲームの初日なのよ! 開始して2時間で寝るって、どういう神経してるのよ!?』

 

プレイヤーか、というか今は、午後2時?ちょっと寝過ごしたな、まあいいか。

 

『悪い、眠くて寝てた。端っこで寝てたんだから問題無いだろ?』

 

『そうね。それよりあなた、ギルドって作った? それともどこかに入ってる?』

 

ギルド? こいつは何を言っているんだ?

 

『ソロギルドだが一応作ってはいる。それがどうかしたのか?』

 

『私、このゲームのやり方、よく分からないのよ』

 

『え?』

 

『だーかーら! 察しなさいよ! 私はギルドに入ってみたいのよ!』

 

『あー、ギルド創設のやり方? それならまずは』

 

『違うわよ! 創設しても何するかわからないじゃない!』

 

『じゃあ、ギルド申請?』

 

『誰かが勧誘してくれれば手っ取りばやいでしょ!』

 

『勧誘待ち? それならギルド募集の掲示板に』

 

『鈍感すぎるでしょ!!』

 

『ん? どうした?』

 

『あなたはギルドマスターじゃないの?』

 

『そうだが、ソロギルドだぞ? あ、そういうことか。じゃあ俺のギルド入るか?』

 

『やっと気付いたのね。遅すぎるわよ』

 

『本当にソロギルドでもいいのか?』

 

『私が入ればソロじゃなくなるでしょ? 入れれば構わないわ!』

 

仕方ないか。あんまりギルマスっぽいことをやるつもりは無かったんだが、ギルメンいるなら、ギルドの運営しないとダメだよな?

 

仕事が増えてしまったなー。

 

『名前は?』

 

美月(みづき)よ』

 

おっと。本名言っちゃったよ、この人。

相手のユーザ名は見れるので、読み方を聞いただけなんだが。

 

『すまん、聞き方が悪かった。ユーザー名のこれはそのままの読み方?』

 

La()-belle(ベル)-lune(リュヌ)よ!』

 

だろうと思った。

フランス語で美しい月とか言う意味だっけか。

 

『じゃあ呼び方はベルでオッケー?』

 

『マスターがそう呼びたいならね』

 

『マスター?』

 

『ギルドのマスターでしょ?』

 

『いやいや、普通にユーザー名の方で呼んでくれよ。俺はアキラだ。よろしくな、ベル』

 

『よろしくね、アキラ。ところで、どうやってユーザー名を見るの?』

 

ダメだこいつ。

 

『後で説明書を読んだ方がいいぞ? とりあえず、ギルドに勧誘する』

 

 

--- メインメニュー ---

○ギルド

La-belle-luneをギルドに勧誘。

 

失敗。対象者レベル不足。

 

 

はぁ!?

 

『ベル、まさかお前、レベル5にもなっていないんじゃ?』

 

『ん? レベルなら1だけど? それがどうかした?』

 

『チュートリアル頑張って。さようなら』

 

『お願い見捨てないでよ! 私は何をしたらいいのよ!?』

 

 

ゲーム開始から2時間半。騒がしい女に出会った。

 




日記
7月23日 晴 (大暑)

日記を書くのは久々だな。
何から書いたらいいか、そうだな。

取り敢えず、朝7時くらいに起床。
朝飯後に、テレビを付ける。
テレビでMRRPGのニュースを見た。朝からツイてない。

その後、MRRPGにログイン。
8時くらいになっていたので、寝袋を取り出して二度寝開始。

安眠中、突然起こされた。騒がしい女に。
寝覚めがかなり悪い。
時間は14時を回っていた。
彼女は初期装備だったが、どこか気品が漂っていた。

髪は明るい茶色。恐らく地毛だろう。
整った顔立ちをしている。目は二重で睫毛(まつげ)も長い。
(めか)し込んだ様子はないのに、綺麗な容姿だ。

ま、毳毳(けばけば)しい女なら逃げていたかもしれない。
彼女の欠点を挙げるとすれば、なんとなく口調が強いような気がする。
見た目が良い女ほど、中身が怖ろしいのではないかと、先入観を抱いているためなのだろうか。

ギルドに入っているかと聞かれた。
幽邃の廈というソロギルドなら前に作ってはいた。
女はギルドに入りたいと云いだした。

彼女の名前を聞くと、本名の方を名乗った。
そこは、本名云っちゃだめだろ。
慥か、美月だ。次にユーザー名を答えてくれたが、フランス語だった。
意味は恐らくだが、美しい月。
自分の名前と掛けて、恥ずくないのか?
ま、人の事はあんまり言えないが。
取り敢えず、ベルと呼ぶことにした。

ギルドに勧誘しろと云われたので、勧誘した。
だが、ベルのレベルが不足していたため、勧誘は失敗。
チュートリアルくらいは終わっていると思ったんだが、ゲームが開始した12時からの2時間、ベルは何やってたんだ?

深くは追求せずに、彼女のチュートリアルを手伝った。チュートリアルなんてやるの久しぶりだな。
懐かしい。

チュートリアルでのベルの戦闘はなかなかのものだった。これは思いの外、磨けばかなり強くなりそうだ。

チュートリアルは終盤に差し掛かり、残すは買い物をして教会にアイテムを届けるクエストのみになった。

何も問題なく終われば良かったんだが。
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