MRRPG 〜最強ゲーマーはゲーム嫌い?〜 作:永夜月ももん
『お前たち、何でこのゲームやってるんだ?』
『私は、みんなやってるからやってみてるだけよ?』
『ん〜。あんまり考えてませんでした〜』
『分かった分かった。じゃあまずはダンジョンの説明からするか。ダンジョンは数多く存在するんだが、その中でメインストーリーと関係するダンジョンが2つある、上と下だな。上は塔。下は洞窟。んで、どっちに行くか? と聞いてるんだ。PTで行動しないとソロ攻略は危険だからな』
『私は地下に潜りたくないわよ、目指すなら
『私はどちらでも大丈夫です〜』
『塔か。良い選択だな。ほんじゃ、上に登るとしますかね』
『ねえねえ、アキラ、ボスとかいるの?』
『ん? 階層ごとにいるぞ。確か20階層あるから、20体はボスがいる(ま、ホントはもっといるがな)』
『20体くらい、すぐに倒してみせるわよ!』
『そうか。でも辿り着くまでが大変だぞ?』
『20階くらいすぐに登ってやるんだから!』
勘違いしてるが、そのままにしておこうか。
『あの〜、20階もあるんですか〜? 下の方に行った方がいいんじゃないでしょうか〜?』
誰も20階しかないなんて言ってないんだが。俺は20階層と言っただけだ。
『フィルン、残念だが、下の方は250階層あるからな』
『250ですか〜!? や、やっぱり上でだいじょ〜ぶです〜』
『まあ2人とも、とりあえずは初心者向けの3階層しかないダンジョンに行ってみるか? いろいろ勉強になると思うからな』
『それもいいわね! よし決まりよ!』
『いい案です〜! 頑張りましょうね〜!』
まあ、慣れてくるまでは面倒を見るか。
『じゃあ
『ねえ、今日がサービス開始初日なのに、なんでそんなに詳しいの? まさか、数十人しか選ばれなかったβテスターだったとか?』
『んー。ま、そんなところだ。序盤のコツは知っている。データも引き継ぎだから装備は整ってはいる方だな』
『運が良かった、ということかしら? まあ私はゲームなんて普段やらないから、よく分からないけどね』
『そうだったんですか〜! じゃあ、アキラさん、余った装備をくれたりは〜?』
『しないぞ』
『ですよね〜。だと思いました〜』
『ただ、良い装備の手に入れ方とかならレクチャーするよ。貰い物よりも、自分が苦労して手に入れた装備の方が、感慨も
『そうですね〜! ご教授お願いします〜!』
『アキラ、レベルはいくつなの?』
『職業を選択できるからな。取り敢えずレベル10は超えている』
『レベル10で職業を選べるの?』
『そうだよ。64種類の中から選べるけど、職業をマスターしていくことで、新しい職業が開放される。だから職業も重要な要素だな』
『最初で64種類、多いわね。だけど私は全ての職業をマスターしてみせるわよ!』
『夢はデカくってことかな? ま、応援してるぞ』
『アキラさんは、何の職業なんですか〜?』
『俺? 今は
『なんかカッコイイですね〜♪』
『聖騎士は上級職だから、ちょっと難しいぞ?』
『なりたいわけではないですよ〜。響きがカッコイイな〜、と。やるなら回復系になりたいです〜』
『回復か。ならレベル10になったら選ぶのは大変かもな。ベルはどんな感じの戦い方をしたい?』
『私は魔法でドカーンといきたいわね。火力が大事よ。魔法も楽しそうだしね』
『そうなると、普通に魔法使いかな? 火を重視したいなら、炎術使いもいいけど』
『え? 魔法使いと炎術使いって違うの? 両方魔法使いじゃないの?』
『魔法使いは、なんて言うか、オールラウンドかな。炎術とか水術使いは、スペシャリストって感じだ』
『オールマイティーなのはないの? 全部スペシャリスト的なやつがいいわ!』
『いやいや、そんなのあったらみんなそれにするでしょ。まあ、あるにはあるが、最上級職とかになってしまうな』
『それはどうやってなるの?』
『ベルには無理だ。諦めた方がいい。もし本当になりたいと言うなら、方法を教えてあげなくもないが、どうする?』
『勿体つけずに教えなさいよ。どんなに過酷でも、乗り切ってみせるわよ!』
『そうか、ならまずはレベル10にならないと無理だ。話はそれからだ。じゃ、行くぞー』
『あ、ちょっと!待ちなさいよ!』
『ま、待ってくださいよ〜!』
ゲーム開始から8時間。初のダンジョンへと足を運んだ。