MRRPG 〜最強ゲーマーはゲーム嫌い?〜   作:永夜月ももん

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第3話

『お前たち、何でこのゲームやってるんだ?』

 

『私は、みんなやってるからやってみてるだけよ?』

『ん〜。あんまり考えてませんでした〜』

 

『分かった分かった。じゃあまずはダンジョンの説明からするか。ダンジョンは数多く存在するんだが、その中でメインストーリーと関係するダンジョンが2つある、上と下だな。上は塔。下は洞窟。んで、どっちに行くか? と聞いてるんだ。PTで行動しないとソロ攻略は危険だからな』

 

『私は地下に潜りたくないわよ、目指すなら頂点(てっぺん)でしょ!』

『私はどちらでも大丈夫です〜』

 

『塔か。良い選択だな。ほんじゃ、上に登るとしますかね』

 

『ねえねえ、アキラ、ボスとかいるの?』

 

『ん? 階層ごとにいるぞ。確か20階層あるから、20体はボスがいる(ま、ホントはもっといるがな)』

 

『20体くらい、すぐに倒してみせるわよ!』

 

『そうか。でも辿り着くまでが大変だぞ?』

 

『20階くらいすぐに登ってやるんだから!』

 

勘違いしてるが、そのままにしておこうか。

 

『あの〜、20階もあるんですか〜? 下の方に行った方がいいんじゃないでしょうか〜?』

 

誰も20階しかないなんて言ってないんだが。俺は20階層と言っただけだ。

 

『フィルン、残念だが、下の方は250階層あるからな』

 

『250ですか〜!? や、やっぱり上でだいじょ〜ぶです〜』

 

『まあ2人とも、とりあえずは初心者向けの3階層しかないダンジョンに行ってみるか? いろいろ勉強になると思うからな』

 

『それもいいわね! よし決まりよ!』

『いい案です〜! 頑張りましょうね〜!』

 

まあ、慣れてくるまでは面倒を見るか。

 

『じゃあ黎明(れいめい)孤塔(ことう)に向かうかな。あそこなら初心者向けだし、穴場だから人も少ないはずだ』

 

『ねえ、今日がサービス開始初日なのに、なんでそんなに詳しいの? まさか、数十人しか選ばれなかったβテスターだったとか?』

 

『んー。ま、そんなところだ。序盤のコツは知っている。データも引き継ぎだから装備は整ってはいる方だな』

 

『運が良かった、ということかしら? まあ私はゲームなんて普段やらないから、よく分からないけどね』

 

『そうだったんですか〜! じゃあ、アキラさん、余った装備をくれたりは〜?』

 

『しないぞ』

 

『ですよね〜。だと思いました〜』

 

『ただ、良い装備の手に入れ方とかならレクチャーするよ。貰い物よりも、自分が苦労して手に入れた装備の方が、感慨も一入(ひとしお)だと思うぞ』

 

『そうですね〜! ご教授お願いします〜!』

 

『アキラ、レベルはいくつなの?』

 

『職業を選択できるからな。取り敢えずレベル10は超えている』

 

『レベル10で職業を選べるの?』

 

『そうだよ。64種類の中から選べるけど、職業をマスターしていくことで、新しい職業が開放される。だから職業も重要な要素だな』

 

『最初で64種類、多いわね。だけど私は全ての職業をマスターしてみせるわよ!』

 

『夢はデカくってことかな? ま、応援してるぞ』

 

『アキラさんは、何の職業なんですか〜?』

 

『俺? 今は(あか)い聖騎士だ。あんまりオススメはしないが』

 

『なんかカッコイイですね〜♪』

 

『聖騎士は上級職だから、ちょっと難しいぞ?』

 

『なりたいわけではないですよ〜。響きがカッコイイな〜、と。やるなら回復系になりたいです〜』

 

『回復か。ならレベル10になったら選ぶのは大変かもな。ベルはどんな感じの戦い方をしたい?』

 

『私は魔法でドカーンといきたいわね。火力が大事よ。魔法も楽しそうだしね』

 

『そうなると、普通に魔法使いかな? 火を重視したいなら、炎術使いもいいけど』

 

『え? 魔法使いと炎術使いって違うの? 両方魔法使いじゃないの?』

 

『魔法使いは、なんて言うか、オールラウンドかな。炎術とか水術使いは、スペシャリストって感じだ』

 

『オールマイティーなのはないの? 全部スペシャリスト的なやつがいいわ!』

 

『いやいや、そんなのあったらみんなそれにするでしょ。まあ、あるにはあるが、最上級職とかになってしまうな』

 

『それはどうやってなるの?』

 

『ベルには無理だ。諦めた方がいい。もし本当になりたいと言うなら、方法を教えてあげなくもないが、どうする?』

 

『勿体つけずに教えなさいよ。どんなに過酷でも、乗り切ってみせるわよ!』

 

『そうか、ならまずはレベル10にならないと無理だ。話はそれからだ。じゃ、行くぞー』

 

『あ、ちょっと!待ちなさいよ!』

『ま、待ってくださいよ〜!』

 

 

ゲーム開始から8時間。初のダンジョンへと足を運んだ。

 

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