そしてッ!相変わらずの短さァッ!
第八話
疾走するトキメキ・上
人生とは一体何だ?
人生に苦楽はある、だが少年が求める“トキメキ”はそれ程ない
人生に幸福はある、だが少年が求める“トキメキ”は幸福にはない
人生に不幸はある、だが少年が求める“トキメキ”は不幸にはない
スリルというのはとっても
何故ならスリルというものは先がわからない。例えるならばテニスで打ったボールがネットに弾かれて上に上がった時など。死ぬか生きるかのスリルなら尚更ときめく
“トキメキ”は少年の美学である
物心ついた時から少年は“トキメキ”のみを追求しているのだ
少年は7才の頃、まず生みの両親を惨殺した
ジャッギィィィィィィィィ!!!!!!!
両親共に後ろから首を園芸用長ばさみで斬り落として即死させ
ビビビィィィィィィィィ!!!!ムリョン
続いて胴の部分を裂き、ひっくり返す
ガンッ!ガンッ!ダンッ!ガギッ!
更に両腕の骨を金槌でひたすら砕き
グシッ!ザガッ!ブシィッ!
最後に足に無数の釘を刺す
実に短い
ただし、ここまではただの前座に過ぎない、人殺しには“トキメキ”をあまり感じない
“トキメキ”はその後に来るのだ
その後、当然の事ながら少年の元に警察が飛んで来た
あまりにも惨い死に方をしている
様々な者が殺人事件と断定し、捜査を進める
そして、やっとここからが少年の“トキメキタイム”だ
『大丈夫か?可哀想に…』
『犯人の顔を見たかい?』
『辛い事だが…詳しく話を聞かせてもらえないかな?』
「大丈夫…だよ…」
「ごめんなさい……全然わかんなかった…」
「すみません…」
いつバレるかの“トキメキ”を感じながら少年は俳優顔負けの演技で警察官を欺く
少年はその天賦とも言える演技と完璧なアリバイで警察官を騙し抜いた
別に適当にバラすのも良い。だがそれでは今後の“トキメキ”が減ってしまう
それにーー
ーー|このネタを使ったトキメキは一度しか味わえないのだから《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》
狂っているといえば…少年は狂っているのだろう、実の親を自分の“トキメキ”の為に惨殺したのだ
次に10才の頃、少年は“トキメキ”を最近感じる機会がなくなってきた為
圧倒的なまでの爆発力で吹き飛ぶ遊具、巻き込まれた人……
少年は自然公園を爆破する為、大量の小麦粉を近くにある廃棄されたビルの屋上から風を読んで周りには一切被害が加わらない様に撒き、火の付いたジッポライターを自然公園中心に向けて投げたのだ
刹那、粉塵爆発
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドゴゴゴゴゴゴゴゴバババババババガガガガガガガガガガァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
大量の小麦粉にライターの火が点火し、凄まじい爆発を起こす
最早ただの土くれと化した自然公園を少年は何も言わず死にかけのダンゴムシを見るかの様な目で見、帰った
ーー嗚呼、“トキメキ”来ないなあ……
そして…狂人の彼は遂に出会った
出会ってしまった
出会ってはいけないものに
出会うわけがないものに
彼の物語は、彼が高校生になった所で幕開けとなる
今晩は、メイカーさんです
ジョジョのジャンルはホラー。だから
…ごめんなさい
そして相変わらずの短さですよ
……なんだか惨めになってきました、すくすく白沢さんで癒されよう…
また次回…