東方奇妙譚∽その宿命∽   作:メイカー

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定期テストォォォォォ!
体育祭のマスコットォォォォ!



第九話/疾走するトキメキ・中

第九話

疾走するトキメキ・中

 

 

 

退屈しのぎ、トキメキを求めてという理由で犯罪を犯しながらも、警察達には決して怪しまれず、見事に優等な人間であるということを演じ続けていた少年

 

 

そして時は流れ。自分を《可哀想な子》として扱っていた親戚をガスコンロの爆発による事故死で殺し(・・)一人暮らしの高校生になった少年はいままでの人生の中で、最大級にときめくものを見る事になる

 

 

それは森野高等学校(・・・・・・)に入学してからすぐの話だ

 

 

 

学校について話、チュートリアル(校長の長ったらしい話)が終わり、放課後。

 

 

部活にしろ友達と遊ぶにしろ、高校生としてある意味一番楽しい時期の青春を謳歌する為、大抵の生徒

 

 

だが少年は違う。根本的に

 

 

「やってられないな…」

 

 

陽が落ち始めた夕方、誰もいない静かな教室の窓から校庭を眺め、少年は呟く

 

 

学校ならトキメキがあると思った

 

 

学校なら退屈しのぎにはなると思った

 

 

 

だが待っていたのは無意味な事を繰り返し、与えられた紙クズに亜鉛の塊を擦り付ける作業

 

 

前に立つ偉そうな男からの雑音

 

 

周りのクラスメイトに関しては中の中、何のトキメキも感じない

当然、殺す気にもなれない

殺した所で何のトキメキも得られない

 

 

 

少年………半田条治(ハンダジョウジ)は学校に限界を感じていた

 

 

ここにいても意味はない、トキメキはない、退屈しのぎにすらならない

 

 

どうせもうここを退学でもして去る予定だ。最後にイラついたので校長辺りでも殺そうかと袖に仕込んでいる工具用カッターの感触を確かめながら歩き、一階にある校長室を訪れる

 

 

コンッ…コンッ……

 

 

 

ノックをする……が返事はない

 

 

ガチャリ………キィィィィ……

 

 

油が随分差されていない扉を開けるが、校長室に校長は居なく、豪華そうな机には書類が山積み、柱時計はカチコチと時を刻んでいる

 

 

ーーー留守中か

 

 

居ないなら居ないで構わない、条治は気を変えて制服の内ポケットに忍ばせているC4で簡単かつ破壊力は抜群のトラップでも仕掛けようと手を内ポケットに伸ばしーー

 

 

 

ピタァァァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!!!

 

 

 

その手を止めた

 

 

ーー何だ…アレは?

 

 

条治の手を止めたのは柱時計に飾ってある“仮面”を目撃したからだ

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

感じる

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

確かに感じる

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

いままでにない最高の圧倒的なトキメキを感じる

 

 

「なッ…何だこれは…ッ!トキメキを感じる……いや、ときめくッッ!!今!俺は最高にトキメキを感じているッッッッ!!!!!???」

 

 

 

柱時計に飾ってある仮面…

 

石で作られているその仮面は、やや震えた様に見えた




更…新……落ち…ま………
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