東方奇妙譚∽その宿命∽   作:メイカー

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更新更新、遅くなってしまい申し訳ありません…


第十話/繰り返しの始まり・下

 

 

 

 

 

そして時は助丞達の学校での時間から経ち…深夜。

 

草木すらも眠りにつき、三日月と数の少ない街灯が照らす中、半田条治は黒いライダージャケットに黒いズボンを着衣し、街をウロついていた。

 

目的は一つ。

 

 

「この誰が作ったか、何のために作ったのか知らんが………石仮面よ…。せいぜいこの半田条治の“トキメキタイム”に付き合ってもらおうかァ……。」

 

 

トキメキのためにならあまり躊躇はしない男、半田条治は“遊び相手”を探す。

 

 

 

 

 

……いた。なんとも幸運なのだろう。街をウロついてからたった数分で目的を見つけたのだから。

 

 

「オーオー。居たじゃないかァ、やはりゴミクズはどんな場所にも居るものだなァ〜〜。どれ、ここはこの半田条治が汚物を直々に消毒してやろう…。」

 

 

 

「ウィ〜……グ……。」

 

 

狙いは“不運”にもガードレールに寄っ掛かっている酔っ払いの中年サラリーマン風男性。

 

 

「ふんッ!」

 

ドゴォッ!!

 

それを躊躇無く蹴り抜く。

 

 

圧力が爪先にかかったキックの中でもトップランカーに入るであろう蹴りが、理不尽な暴力が男性を襲う。

 

 

「タコスッ!?」

 

 

奇声を発しながら、暴力で起こされた男性は目を覚ます。

 

 

「ヒッ、ヒィィッ!!?」

 

 

一気に酔いも冷めたが、いきなりの暴力に混乱しつつもこれだけは理解した男性。

 

 

『目の前にいる奴に蹴られた、痛い』

 

 

恐怖で身体が竦み、腰が抜けて身動きが取れない。

 

 

「ンーン〜♪……さてと。」

 

 

持っていたバッグから“盗んだ物、石仮面”を取り出し、怯える男性に無理矢理とり付ける。

男性の抵抗もままならずに付けられた石仮面。

 

次の手順として、これまたバッグから取り出した中身入りの瓶。中身は人の血。

 

 

 

チョロチョロチョロチョロ………

 

 

これを石仮面にゆっくりと掛ける。

 

すると…

 

 

「さぁ…俺にその“トキメキ”を魅せろッ!石仮面クゥゥンン!!」

 

 

 

……ガタ…

 

…ガタ…ガタ……

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

 

 

なんと、石仮面はそのぼつぼつとした小さな穴から“掛けられた血を吸い取り”更に“震え出した”ッッ!!勿論男が動いた訳ではない。石仮面自身がまるで冬眠から覚めたカエルの様に動き出したのだッッ!!!

 

 

 

ジャキュシュッッ!!!ジャキュジャキュジャキュジャキュッッ!!

 

 

続いて石仮面からかなり太く長い爪の様な“骨針”が伸び、男の脳に突き刺さる!!

 

 

「あぎゃっ…。」

 

 

勿論即死。

男は何もできないまま崩れ落ちた。

 

 

 

 

「…ん?おかしいな…。」

 

 

だが条治が期待する事が起こらない。

首を傾げ、不思議そうに死体を見つめる。

 

 

「ふむ…。まぁやはりただの処刑道具だった、というわけか。」

 

 

落胆等はしない、最初から期待などしていなかったのだから。

 

 

『この石仮面を被ると永遠の命が手にはいる』

 

なんて記事、元より信憑性も無い。

 

 

「まあ構わん、どちらにせよこの石仮面は“使える”。」

 

そうふてぶてしく呟き、骨針が戻った石仮面を男から外してビニール袋に入れ、バッグに仕舞う。

男はピクリとも動かない。

 

 

「さて、そろそろ帰るか。明日は忙しくなりそうだからなァ」

 

 

軽く首を鳴らし、怠そうに振り向いて自分の家へと帰りだす。

 

死体の処理はしない、別に指紋が付いた訳ではないし見られた訳でもない。着ている服を後で処分すればいいだけだ。

 

 

人も知らず、世も知らず、

ただし残忍に、豪快に“トキメキ”を求める。

 

 

それが半田条治という青年だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ピクッ……………

 

 




最近機種をiPhone5にしました。
軽い!軽いですよ!
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