第五話/方丈助丞
「……はぁ」
二階、自分の部屋のベッドに助丞は仰向けに寝っ転がっていた
ーー吸血鬼退治でも認めてくれなかったか…
じゃあ次はテキトーにそこらへんのヤクザでも…
それとも波紋を完璧に修業した方が…
やるせない気持ちで、うずうずと思考を張り巡らせる
「よっこいせっと」
コォォォォォォォ…
ふと、ベッドに座り直し
て波紋を練る
練った波紋を手先へ、手先の更に人差し指に集中させる
ーーここまでなら簡単に出来る、でも…
人差し指に集中している波紋は色のない、白なのか肌色なのかわかりにくい色だった
普通、ここまで精密な波紋のコントロールは10年はかかる修業をしなければ習得出来ない
しかし、助丞はそれをたった数年で習得してしまった
天賦の才能。まさにそれだ
なのに何時になっても、助丞の母、徐輪は助丞に波紋の修業を許してはいない。
無論、スピードワゴン財団に頼んでも皆徐輪に止められている為、助丞に波紋についてはあまり話さない
「はぁ…あの波紋研究の書の場所さえわかれば今度はヘマしないのに…」
半年前、家の地下にある倉庫にて波紋研究の書。ジョナサン・ジョースターとジョセフ・ジョースター等が書き記したもの、これを持ち出そうとした所徐輪に見つかり物凄く怒られたのだ
それ以来、その書は何処にあるのかわからない
「はぁ…。これは俗に言う『
学校に行くのは嫌、何故なら勉強をする必要がないから
別に学校自体が嫌いなわけではない
ただ、わざわざ知っている事を何度も何度も繰り返すのに嫌気がさすのだ
「あーあ、僕の明日が消えていく…」
再びベッドに寝っころがり、部屋の隅を眺める
そこにあったのは無意味極まりない賞状の山
どれも木とインキの無駄遣いだ、あった所でどうにもならない
だが、捨てるにも個人情報が沢山詰まったものなので捨てられない状態で何時の間にかここまで溜まったのだ
今度は目を壁に向ける
正確に言うならば、『額縁』だが
額縁には歴代のジョースター家の写真
恐怖を勇気で乗り越え、ツェペリ氏、仲間と共に勇敢に
古より蘇りし柱の男達と激闘を繰り広げ。究極となった柱の男、"カーズ"を打ち破りし色男、ジョセフ・ジョースター
ジョセフ・ジョースターの隠し子であり奇人で杜王町の守護者、東方仗助
イタリアのギャングスター。ジョルノ・ジョバーナ。彼はディオ・ブランドーの息子らしいが首から下はジョナサン・ジョースターの為。奇妙な事にその写真はこの部屋に飾られる様になった
そして助丞の母、空条徐輪。結婚によりは方丈となったのだ
ーーやっぱり、こうして見るとウチの家系って皆世界とかを救っちゃってるんだよなぁ…
自分もああなりたい…とまでは思わないがせめて、一流の波紋使いになりたい
世界は沢山ある、勿論恵まれた者、悲惨な運命にある者。沢山の人がいる
それらに触れたい。話してみたい
それに、波紋を更に研究してみたい。助丞は波紋を一部しか確認していないが、波紋には無限の可能性があると信じている
ーーまぁ、今はとりあえず…
助丞は机の上にある制服に目を向け
ーー学校に行くしかないか…
「ふむ…」
優雅で、華麗な女性の呟き
その女性とは裏腹に、数時間居たら普通の人なら発狂しそうな空間
辺りには彼女の目であり足でもある"スキマ"
その空間にて、中華服の様な服の女性は
「方丈助丞……幻想郷はすべてを受け入れるのよ」
着々と計画を進めていた
あば、あば、あばばばばば…
どうも、メイカーです。絶賛ナランチャ中
親切な誰かさんのお陰でネタが増えましたよヒャッホイ!!
コホン、今回ですが…ちょっとした伏線の会でした
ではまた次回!貴方に幸運があらん事を!