ロキ・ファミリアとの会談から翌日、朝食を済ませた後幹部全員を会議室に集めた。
「これよりロキ・ファミリアとの遠征に向けての準備を始めるぞ。」
俺がこう言って切り出すと、
「まずは食料について…。」
「んじゃ、オレは他の奴らを連れて日持ちのする食料を買い占めてくるぜ。」
俺の言葉を遮りそう言って立ち上がった狼人の女性の名前はアリサ・ヴォールク、【ハデス・ファミリア】幹部にしてlevel6の第一級冒険者、二つ名は【
「…分かった、他のファミリアと喧嘩になるなよ。それと干し肉なんかは前日くらいに買い出しすればいいからな。」
俺は食料調達を任せるが、性格が好戦的でもあるため諍いをするなと釘を刺しておく。
分かってるよ、とアリサはそう言っては会議室から出ていく。
「…悪いが、レナはアリサについて行ってくれ。」
「了解、こんな時にどこかと揉めたりしたら遠征どころじゃなくなるしねぇ。」
それでも不安が残っているため、レナを同行させることにした。
レナは二つ返事で受け入れ、アリサを追って会議室を出て行った。
「次に、
「分かりました、団長。」
名前を呼ばれたハイエルフの女性はリエラ・ヒューレー、【ハデス・ファミリア】幹部にしてlevel6の第一級冒険者、二つ名は【
「ラウには【ヘファイストス・ファミリア】に出向いてもらって魔剣の受注を頼むよ、万が一が無い事を祈ってはいるが。一応、魔剣の事に関しては俺の方でヴェルフにも掛け合っておくから。」
「了解っす。」
次に、ラウに魔剣の受注をヘファイストス・ファミリアに受注を頼むと共にヴェルフの事を伝えておく。
「手入れに必要な砥石なんかも必要になって来るからかなりの量になるからサポーター陣も覚悟しておいてよね。」
「「「「「はい、団長!!」」」」」
俺の言葉に対してサポーター陣も気合の入った声で答えてくる。
それを見渡した俺は解散の一言を述べると、全員がそれぞれの役目を果たすために行動を開始する。
「さて、俺もヴェルフの所に行ってくるかな。」
俺は自室に戻り、装備の代金をもってヴェルフの工房へと向かうのだった。
工房に着くと、俺は扉をノックしながら声をかける。
「ヴェルフ、装備の代金もってきたよ。」
俺がそう言いながら工房の中に入ると、そこには一振りの漆黒の刀を持って満足そうな顔をしているヴェルフがいた。
「ヴェルフ」
俺が声をかけると、ヴェルフは黒刀を鞘に納めながら近づいて来る。
「ベル、最高の出来に仕上がったぜ!」
ヴェルフはそう言いながら鞘に納めた黒刀を渡してくる。
黒刀を受け取った俺はあることに気づいた。
「重いな、この黒刀。」
俺の言葉にヴェルフはこう言ってくる。
「あぁ、今回の武器は深層のモンスターにも対応できるように最上質の
そう言っているヴェルフの話を聞きながら鞘から刀を抜くと、漆黒の刀身が顔を出す。
その刀身は新月の夜を思わせるほどに暗くありながら刀の鋭さが際立っている。
防具の方に目を向けると、そこには白い光沢を放つ髑髏のライトアーマーが飾られていた。
手に取ってみると、前の防具よりも数段軽くなっている事が分かる。
「流石だな、ヴェルフこんなにも早く第一等級武装を仕上げてくるなんて。それで名前はなんて言うんだ?」
俺の言葉に対してヴェルフはこう言って来る。
「そいつの名前は骸骨丸・黒、防具の方は白骨丸だ。」
「ヴェルフ、それは流石にない。」
「そ、そうか…。じゃあ、名前はベルに任せるわ。」
「それじゃあ遠征に出発するまでに考えておくよ。」
「分かった。」
俺の装備の事で話をした後に俺は今回ここに来た本題に入った。
「ヴェルフ、今回ここに来たのは代金を払いに来ただけじゃないんだ。」
そう言うと、ヴェルフの顔が真剣なものに変わった。
「それはロキ・ファミリアとの合同遠征に関わってる事か?」
ヴェルフの言葉に俺は無言のまま首を縦に頷かせる。
それを見たヴェルフは竈に火を起こしこう言って来る。
「欲しいのは
「話が早くて嬉しいよ、簡単に言えば魔剣だ。」
それを聞いたヴェルフはこう言って来る。
「必要な数は?」
「最低で五十振りを頼みたい。」
「分かった、期日はいつまでだ?」
「来月の半ば。」
「それなら余裕で間に合うな、任せておけ。」
「とっくに任せてるって。」
俺達の会話はスムーズに進んでいき、ヴェルフは魔剣の制作に取り掛かり始めてくれた。
「それじゃあ俺は帰るよ。」
「応、これが終わったら酒奢れよな。」
「分かってるって。」
そう言葉を交わしあった後、俺は工房を後にするのだった。
活動報告にてベルの新しい装備の名前を募集しております。
よろしければ見ていって下さい。