艦隊これくしょん 〜龍騎士提督奮闘記〜【完結】   作:無限正義頑駄無

11 / 14
赤城、加賀、提督改装するの巻。



NEXT LEVEL

数日後。

春十は嶋・赤城・加賀の3人と共に工廠に来ていた。

工廠では艦娘の建造や装備の開発ができる。

たった今建造が完了したので、手の空いているメンバーで出迎えに来たのだ。

 

ガチャ。

 

建造の機械のドアから出て来たのは……。

 

「駆逐艦、島風(しまかぜ)です。スピードなら誰にも負けません。速きこと、島風の如し、です!」

 

最速の駆逐艦、島風だった。

これで所属艦娘は6人。

やっと艦隊が組める、と春十は思った。

 

「はじめまして、島風。俺が提督の星村 春十だ。よろしく頼む」

 

「は〜い」

 

島風を加えて、今度は開発の機械の前に立つ。

この機械は、装備を一度に4つまで連続で開発できる。

5個目以降は数時間のクールタイムを要するのだ。

春十は20(燃料)/20(弾薬)/20(鋼材)/10(ボーキサイト)の魚雷レシピで開発を行う。

 

対潜レシピでも良かったのだが、あちらはすぐに必要になる訳ではないので、またの機会にすることにした。

 

1回目、12cm単装砲。

 

その絵が書かれたカードが出てくる。

この世界の『装備』は艤装に仕込むマイクロチップのようなものだ。

空母は例外だが、基本的に艦娘は装備が無くても主砲や魚雷を撃って戦える。

装備は艤装の性能を上げるだけで、外見に変化は起こさないのだ。

春十はそのまま開発を続ける。

 

2回目、61cm三連装魚雷。

3回目、7.7mm機銃。

 

目当てである魚雷がひとつ出て最後の4回目。

出てきたのは……。

 

「『また』か……」

 

「妖精さんの技術は本当に謎だ……」

 

春十と嶋が呆れとも達観とも取れる言葉を漏らす。

ジャガーアンデッドを封印したラウズカード。

♠︎9《MACH》。

それが4回目の開発の結果だ。

春十がまたか、と言っているように、開発でラウズカードが出てきたのはこれが初めてではない。

昨日は♠︎4《TACKLE》が、一昨日は♠︎10《TIME》が出てきたのだ。

 

♠︎10が出た時点で春十は他の提督に確認を取ったのだが、艦娘が提督改装すると得た能力と類似する装備が出てくることがあるらしい。

つまり睦月が仮面ライダーレンゲルの能力を得ているため、同じ『仮面ライダー(ブレイド)』出身のラウズカードが出てくるという訳だ。

 

それを聞いた睦月は、どうせならラウズアブゾーバーが出て欲しいと思ったが、三連続ラウズカードとなるとしばらくは出てこないかもしれない。

春十のアブゾーバーは彼専用のため、睦月がハブラレンゲルを脱却するのはまだまだ先の話となるだろう。

 

「光莉から聞いたが、赤城・加賀。お前たちは提督改装で速さを手に入れたいんだな?」

 

「はい」

 

「もう二航戦には負けたくありません」

 

「そうか。なら……」

 

春十は♠︎9のカードを手に取る。

 

「このカードを使った俺と模擬戦をしよう。提督改装のきっかけになるかもしれない」

 

そう言ってカードを赤城と加賀に向けて掲げる。

赤城も加賀も、舞鶴鎮守府に滞在している頃から改装が近付いている感覚があったが、あと一息というところでストップしている感じだった。

高速移動能力を得るカードを持った春十との模擬戦というアプローチに、ふたりは進んで応じた。

 

「わかりました。やりましょう」

 

「よろしくお願いします」

 

そしてグラウンドに移動する5人。

 

「変身!!」

 

♦︎《TURN UP》

 

ギャレンに変身する春十。

対する赤城と加賀は足以外の艤装を展開して、艦載機を空に放つ。

 

「それじゃ、いくぞ」

 

♦︎《MACH》(1600MP)

 

春十が♠︎9をスキャンする。

ギャレンラウザーの初期APは5500ポイントなので、残りAPは3900ポイントだ。

 

ギャレンラウザーが音声を発した瞬間、赤城と加賀の視界から春十が消えた。

 

ドガガガガガッ!

 

彼女たちの周囲を飛んでいた艦載機が、瞬く間に次々と砕け散っていく。

 

「なっ!?」

 

「くっ……!」

 

赤城が驚愕し、加賀が歯嚙みしている間に、春十はふたりに接近する。

 

「きゃあっ!?」

 

春十はふたりの艤装の航空甲板に蹴りを入れる。

赤城と加賀本人は転んだ程度なので、大したダメージは無い。

 

「どうした、俺にも負けない速さを手にするんじゃなかったのか?」

 

♠︎9の効果が切れた春十がそう問う。

 

「もちろんです。わたしたちはまだやれます!」

 

「遠慮なく、かかって来てください」

 

「いいだろう、もう一度いくぞ」

 

♠︎《MACH》

 

『2300AP』

 

 

 

〜30分後〜

 

 

 

「「ハァ……ハァ……」」

 

艦載機を全て失いながらも、赤城と加賀はまだ立っていた。

対する春十は、♦︎Jと♦︎Qで4400EPを回復した後、♠︎9を4回使用したので、残りAPは300ポイントだ。

 

「たとえ艦載機が無くなろうとも、この手この足がある限り、わたしたちは戦えます!」

 

「敗北の屈辱をもう一度味わうくらいなら、どれだけ醜かろうとわたしたちは勝利を手にします!」

 

そんなふたりの叫びは、遥か上空からずっとふたりを見ていた存在にも届く。

その瞬間、赤城と加賀の腰に鋼鉄のベルト(ライダーベルト)が出現する。

 

「え?」

 

「これは一体……」

 

ブーン。

 

ふたりがいきなりの事態に戸惑っている間に、赤いカブトムシ(カブトゼクター)青いクワガタムシ(ガタックゼクター)は羽音と共にふたりの下へ舞い降りる。

 

「赤城、加賀。そのゼクターをベルトのバックル部分に挿し込め。それがお前たちの提督改装だ」

 

春十の言葉に、赤城と加賀は無言でゼクターを手にする。

そして……。

 

「「変身!!」」

 

《HENSHIN》

《HENSHIN》

 

変身の掛け声と共にベルトにゼクターをセットする。

それによって提督改装が完了し、春十の脳内にメッセージが表示される。

 

 

 

データが更新されました。

 

赤城改 Lv.40

艦種…正規空母(マスクドフォーム)

装備

1…零式艦戦52型 ×20

2…彗星 ×20

3…九七式艦攻 ×32

4…カブトクナイガン (×10)

 

加賀改 Lv.41

艦種…正規空母(マスクドフォーム)

装備

1…零式艦戦52型 ×20

2…彗星 ×20

3…九七式艦攻 ×46

4…ガタックバルカン (×12)

 

 

 

睦月と同じく外見に大きな変化は無いが、自分たちは確かに『変身』したのだと、赤城と加賀は実感した。

新たな力の使い方も、ゼクターから頭の中へ流れ込んでくる。

 

ふたりはカブトゼクターの角、ガタックゼクターの大あごである『ゼクターホーン』を弾く。

それによって、艤装の表面に電流が流れる。

 

「「キャストオフ!!」」

 

その言葉と共に、ゼクターホーンをゼクターの背中側に倒す。

 

《CAST OFF》

《CAST OFF》

 

音声と共に艤装が周囲へと飛び散り、ふたりの身に着けているものは衣服とベルトのみとなる。

 

《CHANGE BEETLE》

 

《CHANGE STAG BEETLE》

 

 

 

データが更新されました。

 

赤城改 Lv.40

艦種…正規空母(ライダーフォーム)

装備

1…カブトクナイガン (×0)

2…無し (×0)

3…無し (×0)

4…無し (×0)

 

加賀改 Lv.41

艦種…正規空母(ライダーフォーム)

装備

1…ガタックダブルカリバー (×0)

2…無し (×0)

3…無し (×0)

4…無し (×0)

 

 

 

「いきますよ、提督!」

 

「わたしたちの新たな力、お見せします」

 

『最速』を超える『神速』の艦娘が今、誕生した。

 

 

 

 




嶋さん折角出したのに一回しか台詞が無い。
次話は必ず……!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。