艦隊これくしょん 〜龍騎士提督奮闘記〜【完結】 作:無限正義頑駄無
今話は、前半が嶋さん視点で後半が春十視点です。
作者は艦これアーケードをやる前は、ガンバライジングをやってました。
テクニカルバトルで剣崎さんの「ウェイ!」が聞きたくて、CPU戦ではよくブレイドパーティで挑んだりしてました。
「「クロックアップ!!」」
《CLOCK UP》
《CLOCK UP》
赤城君と加賀君がベルトの右腰部分のスイッチを叩くことで、何らかの能力が発動する。
音声と同時に彼女たちの姿が消え、春十君が吹き飛ぶ。
《CLOCK OVER》
《CLOCK OVER》
そして再び赤城君と加賀君が姿を現す。
今のは彼女たちが、目にも留まらぬ速さで春十君を攻撃したのだろうか?
「すごい!提督も速いけど、一航戦のふたりはもっとはっやーい!」
わたしの隣に居る島風君は目を輝かせて試合を見ている。
「いてて……。赤城、加賀。お前たちの新な力、クロックアップ。確かに見せてもらった」
「はいっ。これでもう二航戦には負けません!」
「ここまでわたしたちに付き合ってくれて、ありがとうございました」
「オイオイ早速慢心か?たとえ♦︎10でお前たちの力をコピーしていなくてもな……」
♦︎《EVOLUTION》(4000EP)
『4300AP』
そう言って春十君は、カテゴリーKのカードをスキャンしてラウザーのポイントを回復すると、♠︎のカテゴリー9とカテゴリー10のカードを取り出す。
♦︎《MACH》(1600MP)
♦︎《TIME》(1800MP)
♦︎《CLOCK UP》
『900AP』
「カードの組み合わせ次第で似たようなことできるんだよね」
「なんですって!?」
その言葉を皮切りに、3人はまた目に見えない高速戦を繰り広げる。
グラウンドのあちこちで砂埃が舞い上がり、激しい戦いだとわかる。
しかしアンデッドであるわたしでさえ捉えられない動き。
春十君がコンボに時間を司るカテゴリー10を混ぜたことで発動した能力。
クロックアップとは、時間の流れを操作する能力ということだろうか。
単純な高速移動能力ならいくらでも対処のしようがあるのだが、相手が自分とは違う時間の流れの中に居るのなら話は別だ。
春十君のクロックアップの効果が切れたのか、3人がまた姿を現す。
「提督は凄いです。わたしたちが血ヘド吐いてやっと得た力をあっさり模倣するなんて」
「所詮はカードの力で得た借り物の強さだ。決して褒められるようなものじゃない」
それは違うぞ春十君。
君がレンゲルとなってカテゴリーKに立ち向かうところはカードの中からしっかり見せてもらった。
だからこそわたしにはわかる。
君は決して力に振り回されるような人間じゃない。
ラウズカードは、立派な君の力だ。
カテゴリーQの彼女もそれを理解しているだろう。
「提督、次で最後にしましょう」
《ONE》
《TWO》
《THREE》
赤城君と加賀君が、ゼクターのボタンを押して角と大あごを元の位置まで戻す。
「いいだろう。……って、しまった」
春十君はラウザーの残りポイント数を見て焦りを見せる。
彼女らを迎え討つコンボを発動するためのポイントが無いのだろう。
上級アンデッドを封印したカードはラウザーのポイントを回復できるが、ポイントがある限り短時間で何度でも使える下級アンデッドのカードと違い、一度使うと24時間の間はその力を失う。
彼はこの模擬戦で既に♦︎の上級アンデッドのカードを全て使ってしまっている。
となると……。
「すいません、嶋さん。ちょっとカードに戻ってくれませんか?」
やはりそうなるか。
まあ彼女たちのためだ。
好きにしたまえ。
☆
嶋さんにお願いして一時的にカードの中に戻ってもらった。
出撃している睦月が帰ってきたら、すぐに♣︎10のカードで解放しないとな。
♦︎《EVOLUTION》(4000EP)
『4900AP』
これで準備は整った。
♦︎《DROP》(1000FP)
♦︎《FIRE》(1000MP)
♦︎《GEMINI》(1400MP)
♦︎《BURNING DIVIDE》
『1500AP』
「ハァッ!」
俺が跳び上がると同時に、赤城たちもゼクターホーンを再び倒す。
「ライダー……キック」
《RIDER KICK》
「ライダーキック!!」
《RIDER KICK》
赤城たちの右足にタキオン粒子が収束する。
ふたりに分身した俺のバーニングディバイドが、赤城と加賀のライダーキックとそれぞれぶつかり合う。
ズガァン!
「うわっ!?」
俺は変身が解除されて吹き飛ばされる。
赤城たちと打ち合った所は砂煙に包まれており、彼女たちの姿が捉えられない。
やがて煙が晴れると、赤城と加賀が地面に倒れていた。
「赤城!加賀!」
俺はふたりに駆け寄って倒れている彼女たちを抱き起こす。
先程まで食い入るように観戦していた島風も、こちらへやって来た。
「加賀、大丈夫か?」
「外傷は特にありません。ただ、凄まじい疲労を感じます。赤城さんも同じ状態かと」
無理もない。
模擬戦で疲弊した状態での提督改装。
更にそこからぶっつけ本番で連続クロックアップからのライダーキックだ。
これだけの消耗はむしろ当然だろう。
「わかった。医務室まで連れて行く。島風、手伝ってくれ」
「は〜い」
右の背中に赤城を、左の背中に加賀を背負いつつ、島風に後ろから支えてもらう。
そうして医務室に辿り着き、赤城と加賀をベッドに寝かせると、ふたりはすぐに寝息を立て始めた。
俺と島風は医務室から去る。
「提督も一航戦のふたりも、凄く速いんだね!ねぇ提督、わたしが提督改装したら4人でかけっこしようよ!」
「ふむ、それは楽しそうだ。島風はどのライダーの力を得るんだろうな」
島風が提督改装でどんな力を得るのか、今から楽しみだ。
♠︎9…高速移動ができる。ただし当然ながらクロックアップには及ばない。
♠︎10…時間を完全に停止させる。カッシスワームのフリーズみたいなものなので、ハイパークロックアップした相手も停止させられる。ただし、自身を除く全ての者と物がカチンコチンに固まって動かせないので攻撃には使えない。
Q. なら♠︎9と♠︎10を足したらどうなる?
A. クロックアップになると思います。
ちなみに、まだ登場していない♠︎2《SLASH》と♠︎10を組み合わせたら、タイムレンジャーのベクターエンドになると思います。
最近のアーケードの収穫
熊野(建造)
陸奥改(建造)
羽黒ホロ(2-3)