艦隊これくしょん 〜龍騎士提督奮闘記〜【完結】   作:無限正義頑駄無

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2週間以上も音沙汰無くて申し訳ありません。
今話は全編通して山城視点です。
それと、あとがきに重要なお知らせがあります。



呉鎮守府の日常

 

わたしの名前は山城。

扶桑型戦艦の2番艦にして、呉鎮守府の秘書艦を務めている。

 

呉鎮守府が活動を開始してから数ヶ月。

現在は北方海域までのエリアの完全な解放に成功している。

横須賀提督や舞鶴提督が戦っている最前線は、西方海域のリランカ島だ。

 

呉鎮守府に着任している艦娘は、わたしを含めて11人。

横須賀や舞鶴と比べると数は控えめだけど、提督や光莉さんが艦隊に混じって出撃することで不足を補っている。

そのおかげで海域攻略は順調に進み、わたし以外にも最前線で戦力になれる力を身につけた娘がちらほらと居る。

 

今日は全ての艦娘が非番になっている。

北方海域を攻略したのがつい2日前で、提督が全員に3日間の休暇を出したのだ。

 

今日は誰も外出許可申請を出してないから、皆が鎮守府内に居るはず。

ちょっと皆の様子を見てまわろうかしら。

 

最初に向かうのは鎮守府の港。

普段はここでエレファントアンデッドの大地さんが寛いでいるんだけど……。

あ、天龍も一緒に居る。

珍しい組み合わせね。

 

「ハハハハ!この漫画サイコーだぜ!」

 

「本は静かに読むのが人間のルールじゃねぇのか?」

 

「漫画はこれが正しい読み方なんだよ」

 

怠け者気質な大地さんが笑うところ(しかも大声で爆笑)なんて、かなりレアな光景じゃないかしら?

 

そして天龍。

彼女は改になってから、眼帯をしている目が左目から右目に変わった。

そして口調も、元から男勝りなものだったが、改になった今ではイケメンに磨きが掛かったものになっている。

 

次に向かうのは工廠。

そこでは、加賀さんとベルトさんが艤装を前に話し合いをしていた。

 

「せっかくふたつのフォームを使えるのだから、マスクドフォームの時はもっと装甲を厚くしたいのよ」

 

『そして相手の攻撃を耐え切った後、隙だらけになったところをライダーフォームで一気に決める、という訳か。悪くない発想だ。さて、どのような追加装甲にするか……』

 

ここには居ない赤城さんもだけど、一航戦は自己の研鑽に余念が無いのよね。

わたしも負けてはいられないわ。

 

ふたりに混ざって艤装の調整をする。

それが終わって工廠を出たら時刻は正午。

お腹が空いたので、食堂に向かう。

すると食堂では既に、赤城さん、ヒカルさん、島風の3人が昼食を摂っていた。

 

「ごちそうさま〜!」

「早いな島風。ちゃんと噛んで食べたのか?」

「うん!」

 

わたしもヒカルさんと同意見ね。

提督改装したこともあって、島風が最速の艦娘だというのは認めるけど、食事まで早くなくて良いんじゃない?

 

「鳳翔さんが言っていました。食事の時間には天使が降りてくる、そういう神聖な時間だと。島風さん、よく噛むだけじゃなく、もっと深く味わうべきだと思いますよ?」

 

そう言う赤城さん。

改になった赤城さんは偶に、鳳翔さんから教わったという言葉を言う。

提督はそんな赤城さんのことを『天の道を往き始めた』と表現していた。

ちなみにその鳳翔さんだけど、横須賀にも舞鶴にも、そして(ここ)にも着任している訳じゃない。

わたしたちが艦娘になる前、つまり軍艦だった頃に教わったものらしい。

軍艦だった頃に名言を残すなんて、鳳翔さんは何者なんだろう……?

 

昼食を食べ終え、次に向かうのは休憩室。

ここにはカードやボードゲームとかが置いてあるので、誰かが集まって遊んでいる可能性が高い。

中に入ると……。

 

「うぅ〜全然良い牌が出てこないにゃしい……」

 

「流局直前でテンパイすらできてないんだね」

 

「まぁそういう時もあるさ」

 

「〜♪」

 

睦月、加古、嶋さん、そして♠︎Kのコーカサスアンデッドことキングの4人が麻雀をしていた。

『その面子でトランプじゃないのね』と一目見て思ったのはわたしの偏見かしら?

そして最後の牌が切られ、誰もアガれずに終わる。

 

「はい、それじゃあ皆、点棒ちょうだい」

 

「え?どうして……って、流し満貫!?」

 

「いつの間に!?」

 

「これはしてやられたね」

 

かと思ったらキングのひとり勝ちだった。

そしてこの精算で、睦月の点が無くなったようだ。

 

「これで睦月君は5回連続最下位か」

 

「覚えているにゃしぃ〜!」

 

「……行っちゃった。しかし対するキングは5回連続1位かぁ。強いんだね」

 

「まぁね♪」

 

確かにキングはゲームが滅法強いわよね。

提督や光莉さんですら、キング相手には負け越している。

 

抜けてしまった睦月の代わりに麻雀に参加していたら、時計の針が午後3時を指していた。

人によってはオヤツの時間ね。

 

自室に戻ってお菓子でも食べようと思っていたわたしは、演習場の前を通りがかる。

そこではちょうど、榛名&秋月vs足柄&龍田の勝負が始まろうとしていた。

足柄は呉鎮守府内では一番の新顔だけど、彼女もちゃんと提督改装している。

 

『では、勝ったチームにはわたし特製のカスタードプリンLLサイズを進呈しますね』

 

演習場に光莉さんのアナウンスが響き渡る。

光莉さんの作るデザートって本当に美味しいのよね。

元は軍艦とはいえ、艦娘だって女の子。

甘いものには目が無い。

その証拠に、アナウンスを聞いた瞬間4人とも目の色が変わった。

特に足柄と龍田は、瞳に炎が宿ったように見えた。

 

「全力で倒しにいくけど良いわよね〜?答えは聞いてないわ〜」

 

「わたしたちの強さに、貴女たちが泣くのよ!」

 

凄まじい気合いの入りようだ。

対する榛名と秋月はというと……。

 

「榛名、全力で参ります!」

 

「光莉さんのプリンは秋月たちがいただきます!」

 

こちらも気合い十分だった。

榛名は刀身が光り輝いているスティックを、秋月は赤い刀身の禍々しい剣を手にしている。

 

『では、試合開始!』

 

結局、勝ったのは榛名・秋月ペアだ。

最初は足柄・龍田ペアが優勢だったが、追い詰めた瞬間あっと言う間に大逆転の敗北となった。

あのペアは逆境に立たされると何故か凄く強くなるのよね。

 

そして自室にたどり着く。

すると扉の前に提督に会った。

 

「おっ、山城か」

 

「提督?何か用ですか?」

 

「あぁ、実は食材の買い出しに行こうと思ってな。一緒に行く相手を探していたんだ。山城、良ければ一緒に来るか?」

 

そう言われたわたしはその誘いに迷わず応じる。

例えただの買い出しでも、提督とふたりきりでのお出かけならそれは立派なデートよ。

断るわけないじゃない。

 

提督。

わたしは貴方が何処へ行こうと必ず追いつき、貴方の力になります。

ですから……提督。

これからも山城のことをよろしくお願いしますね?

 

 

 

 





提督改装
天龍…魔進チェイサー
足柄…電王アックスフォーム
龍田…電王ガンフォーム
榛名…BLACK RX
秋月…シャドームーン

最近のアーケードの収穫
加賀改(安売りしていたものを購入)
龍驤改(建造)
五十鈴改ホロ(建造)
比叡改2枚目(建造)
山城改5枚目(3-3追撃戦 完全勝利S)
山城改ホロ(3-4追撃戦 勝利S)

山城はやっぱり作者の嫁だった(確信)。



※お知らせ※

本作『艦隊これくしょん 〜龍騎士提督奮闘記〜』ですが、作者が書きたいと思っていた内容はほぼ出し尽くしました。

作者は一度ネタが思いつくと突っ走ることができますが、一度止まると中々再スタートできないタイプなのです。
ネタが切れてしまった以上、ここから先は失速するのが目に見えており、これ以上無闇に作品を続けてグダグダになるよりも、ここで終わらせることにしました。

なので、今話投稿に伴い、本作のカテゴリを『連載』から『完結』に変更します。
尚、もしかしたら今秋に実装されるイベント編を、番外編で書くかもしれません。
もし書くとしたら、そこでギャレン・キングフォームvs泊地棲鬼の戦いをやるつもりです。

お気に入り登録してくださった方々、今まで応援ありがとうございました。
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