艦隊これくしょん 〜龍騎士提督奮闘記〜【完結】 作:無限正義頑駄無
本格的な戦闘は次話から。
情報収集と召喚
ザザーン…… ザザーン……
とある浜辺。
一夏と光莉はそこで目が覚めた。
「ここは一体……」
「見た感じ現代日本に近い世界のようだが……」
海とは反対側にある町を見て、一夏が呟く。
その時光莉は、ある異常事態に気付く。
「あの、旦那様……」
「どうした光莉?」
「貴方は本当に、わたしの旦那様なんですよね……?」
「当たり前だろ?一体何を……」
そう答える一夏に対し、光莉はやや控えめに海を指差す。
水に映った自分を見てみろということだろうか。
一夏が海を覗き込む。
「え……?」
そこに映った姿は、ISの世界で自分が憑依転生した『織斑一夏』ではなく。
転生する前の自分、つまり少女を居眠り運転のトラックから庇って死んだはずの『■■■■』だった。
☆
ほんの数分間の混乱があったが、両者とも一夏の容姿が転生前のものになった現実を受け入れた。
そして一夏は今後、『原作』のIS世界に転移した際に使用した、『
『原作』を知っている者に出会った時、『あの』織斑一夏だと思われたくない、というのが理由だ。
光莉がそれを了承し、ふたりはこの世界の情報を得るため、町の散策を開始する。
浜辺に居る時には気付かなかったが、浜辺に隣接している家屋には、砲弾で撃ち抜かれたかのような穴がいくつも空いていた。
浜辺に接していない家屋はというと、空襲でも受けたのか、屋根がボロボロだった。
そんな町に人が住んでいる筈もなく、誰とも出会わないまま、町を歩くふたり。
そのふたりの前に現れたのは、大破した状態で乗り捨てられた戦車だった。
「誰も居ない町、砲弾で撃ち抜かれたかのような家屋、そして戦車……。旦那様、ここは『ガールズ&パンツァー』の世界なのでしょうか?」
「いや……、違うと思う」
戦車に触れながら一夏……いや、春十が答える。
「コイツは
「そうですか。じゃあ、この世界は一体……」
ドォーン!
光莉の言葉は謎の砲撃音によって遮られた。
ふたりは音がした海へと戻る。
するとそこには……。
「深海棲艦・戦艦ル級……!」
ゲーム『艦隊これくしょん』に登場する敵キャラの姿があった。
つまりここは『艦隊これくしょん』の世界……!
ドォン!
「うおっ!?」
ル級がふたりに向かって砲撃する。
春十は光莉を抱えてそれを回避し、町の中へ引き返す。
「旦那様、深海棲艦とは一体何ですか!?やはりここはサブカルチャーとして存在する世界なのですか!?」
実はIS世界には『艦隊これくしょん(以後艦これ)』が存在していなかった。
なので光莉が深海棲艦を知らないのも仕方ないことだ。
移動しながら春十は光莉に説明する。
転生前の世界に存在した艦これというゲーム。ここがその艦これの世界であること。
そのゲームの内容が軍艦が擬人化した『
深海棲艦の正体は諸説あるが、基本的に謎であること。
等々……。
「なるほど。大体わかりました。それでは、こちらも反撃といきましょうか」
「そうだな。……ん?」
春十が光莉の言葉に応じて、ポケットから『仮面ライダー
春十がそれを開封して読み上げる。
「『転生するにあたって、前回授けた特典は回収させてもらいました。新たな特典が届くのには時間を要しますが御了承下さい。光莉さんも、サバイブのカード無しで現実世界で活動できる体質を授けましたが、デメリットとしてその力が身体に馴染むまではミラーモンスターとしての能力全般が封印される結果となってしまいました。申し訳ありません。特典が届く頃には治っていると思いますので、それまで頑張って生き残ってください。 女神より』って、嘘だろオイ!?」
反撃しようと思ったら、その手段を知らぬ間に全て失っていた。
これが叫ばずにいられるだろうか。
そして届いていない新たな特典。
IS世界でカードデッキが届いたのは転生して4歳の誕生日を迎えた翌日だ。
今回もそれくらいの時間が掛かるのだろうか。
ドカァン!
頭上を黒い物体が通り過ぎ、周囲の家屋の屋根が爆発する。
今のは深海棲艦の艦載機だ。
どうやら向こうには戦艦だけでなく空母もいるらしい。
戦う手段が無い以上、逃げの一択しか無いのだが、町から出ても敵空母に追撃される可能性がある。
正に八方塞がりといったところか……。
「!」
春十の脳内にひとつの案が浮かぶ。
光莉を見ると、彼女も何かを閃いたかのように春十を見つめ返す。
「旦那様、貴方はさっき艦これは艦娘なるものを指揮して深海棲艦と戦うゲームだと仰いましたよね。わたしたちが艦娘を呼び出すことは可能ですか?」
それは春十が考えていたことと同じものだ。
姿が変わろうと、力を失おうと、ふたりはやはり夫婦なのだろう。
ゲームにおいて、艦娘を
ふたりは深海棲艦の攻撃を掻い潜りながら、それらの収集に向かう。
燃料はガソリンスタンドから。
弾薬は先程の戦車から。
鋼材は深海棲艦の攻撃で内部が露出した建物の鉄骨を。
ボーキサイトだけは流石に現物を用意できなかったので、市販のアルミホイルで代用。
集めたそれらを一箇所に固める。
「この後はどうするのですか?」
「何かを召喚する儀式といったら、やっぱこれだろ」
春十はそう言って、ある呪文を唱えだす。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
「まさかのFate!?」
光莉が驚愕している間にも、詠唱は進む。
「汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーーー!」
詠唱が完了した瞬間、資材が凄まじい光を放ち、ふたりの視界を白く塗り潰す。
光が収まると、そこには大きな砲を背負った、巫女服風の女性が立っていた。
「扶桑型戦艦姉妹、妹のほう、
扶桑型戦艦2番艦、山城。
それが俺の最初の艦娘だった。
現実において敵が弱いやつから順に来てくれる保証なんて無いし、初期艦が戦艦でも良いよね?
はい、嘘です。
すいません。
人物設定
2人は、外見年齢20歳、身体スペックはIS世界における全盛期の状態で転生している。
黒髪黒目。
彼自身は容姿は中の下のフツメンだと思っているが実際はそこそこイケメンで、全盛期のスペックで転生したことで引き締まった身体をしており、イケメンに磨きがかかっている。
細かい容姿は読者の皆さんの想像にお任せします。
身体スペック
スマブラのスネークとゼロスーツサムスを足して1.5倍したくらいの身のこなしが出来る。
ただし、特殊な能力の類は一切無いので、Fateの静謐のハサンに触れられたりしたら普通に死ぬ(戦闘力自体はサーヴァント相手でも引けを取らないが)。
あらゆる武器を使いこなしているので、サーヴァントとしてはキャスターとバーサーカー以外の全てのクラスに適性がある。
好きな歌…君だけを守りたい 〜アスカの歌〜(ウルトラマンサーガ)
・人間体の容姿…『魔法科高校の劣等生』の
ただし、外見年齢20歳のナイスバディー。
・ドラゴン体の容姿…腕の生えたメカキングギドラ。
大きさは、3階建ての家と同じくらい(前作本編よりも成長している)。
身体スペック(現在封印中)
・共通…『仮面ライダー龍騎』でお馴染みの、ミラーワールドに潜ることができる。転生後は女神のサービスで、サバイブの加護(前作のオリジナル設定)が無くても、現実世界での制限時間が無くなっている。
・人間体…身のこなしは春十とほぼ同等。人間にとって致命傷となるダメージを受けても、数分〜数時間で完全回復する。
身体の一部を龍化させることでドラゴン体の戦闘力をある程度引き出すことができる。イメージは『仮面ライダーウィザード オールドラゴンスタイル』(ただし三つ首)。
上記の龍化をしなくても、手の平からドラゴン体の口から放つ光線を出したりするくらいは可能。
・ドラゴン体…全盛期のAPは測定不能。もしオリジナルであるメカキングギドラと同じ大きさに巨大化できたら、バーニングゴジラやシン・ゴジラとタイマンを張れるだろう。
物語等に登場するドラゴンと違って、討伐されることなく春十と生涯を歩み切ったので、『龍殺し』の武器の特効作用を無効化できる。
好きな歌…ライオン(マクロス
春十の解説にFateを引き合いに出しましたが、Fateの二次創作は絶対に書きません。原作全般が手元に無いせいで、まともな情報源がこのサイトの二次創作しか無いからです。
FGOやろうかと思いましたが、Wi-fi無しの状態でプレイする際に発生するデータの消費量の多さににプレイ自体を断念しました。
Softbankェ……。